《古くは「たいだい」とも》「大内裏 (だいだいり) 」の略。おおうち。

「—の旧跡、神祇官の前なる樗の木に」〈太平記・九〉

何代も続いていること。よよ。また、歴代。副詞的にも用いる。「—酒屋を営む」

  1. ミカン科の常緑小高木。葉は楕円形で先がとがり、葉柄 (ようへい) に翼がある。初夏、香りのある白い花を開く。実は丸く、冬に熟して黄色になるが、木からは落ちないで翌年の夏に再び青くなる。実が木についたまま年を越すところから「代々」として縁起を祝い、正月の飾りに用いる。果汁料理に、果皮漢方で橙皮 (とうひ) といい健胃薬に用いる。 花=夏 実=冬》「—は実を垂れ時計はカチカチと/草田男

  1. 橙色」の略。

[副]

  1. 大きい感じを与えるさま。太っているさま。

    1. 「低くても—として豊満に見えるけれども」〈谷崎細雪

  1. 広く場所をとっているさま。

    1. 両脚を無遠慮に伸ばし、—と寝そべりだした」〈長与竹沢先生と云ふ人

出典:青空文庫

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