金甌無欠の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

物事完全欠点がないたとえ。特に、外国からの侵略を受けたことがなく、安泰堅固国家天子の位のたとえ。黄金の瓶かめに少しも欠け損じたところがない意から。▽「金甌」は黄金の瓶。高貴なものということから、国家天子の位にたとえる。「金甌きんおうくる無し」と訓読する。
出典
『南史なんし』朱异伝しゅいでん
句例
金甌無欠を誇る
用例
金甌無欠の国家のために某某を殺したと言っているではないか?<芥川竜之介・侏儒の言葉>

金甌無欠の解説 - 学研 四字熟語辞典

物事完全欠点のないたとえ。特に、堅固な守りのため一度も外国から侵略されたことのない国家、また一度も侵されたことのない天子の位のたとえ。
注記
「金甌」は、黄金製の瓶かめ。転じて、国家や天子の位のたとえ。黄金製の瓶がどこも欠けていない意から。「金甌きんおうくる無し」と読み下す。
出典
『南史なんし』朱异しゅい
用例
実は誰も肚はらの底では少しも自由を求めていない。その証拠には人命を奪うことに少しも躊躇ちゅうちょしない無頼漢さえ、金甌無欠きんおうむけつの国家の為に某某を殺したと言っているではないか?〈芥川龍之介・侏儒の言葉〉

金甌無欠の解説 - 小学館 デジタル大辞泉

《「南史」朱异伝から》傷のない黄金のかめのように、完全欠点のないこと。国家強固で、外国侵略を受けたことがないことをいう。

出典:青空文庫

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