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殷鑑不遠の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

身近な失敗例を自分の戒めとせよというたとえ。また、自分の戒めとなるものは、近くにあることのたとえ。▽「殷」は古代中国の国の名。「鑑」は鏡で、手本の意。中国の古代王朝は夏(商ともいう)から始まり、殷、周と続く。殷王朝の戒めとなるよい見本は遠くに求めなくても、すぐ前代の夏王朝の暴政による滅亡があるという意。戒めとなる失敗前例は遠くに求めずとも、身近にあるからこれを戒めとせよということ。一般に「殷鑑いんかんとおからず」と訓読を用いる。
出典
『詩経しきょう』大雅たいがとう
用例
殷鑑遠からず、明治二十年の今日に於おいても然しかりじゃ。<徳富蘆花・黒潮>

殷鑑不遠の解説 - 学研 四字熟語辞典

戒めとする前例身近にあるということ。また、他人の失敗自分の戒めとせよというたとえ。
注記
「殷」は、中国の古代王朝の名。「夏」、「殷」(商しょうともいう)、「周しゅう」と続いた。「鑑」は、鏡で、手本の意。殷の国が戒めとするべき手本は、遠くにあるのではなく、暴政によって滅びたすぐ前代の夏王朝にあるではないかという詩から。「殷鑑いんかんとおからず」と読み下す。
出典
『詩経しきょう』大雅たいが・蕩とう
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