ごえつ-どうしゅう【呉越同舟】
仲の悪い者同士や敵味方が、同じ
場所や
境遇にいること。
本来は、仲の悪い者同士でも同じ
災難や
利害が
一致すれば、
協力したり助け合ったりするたとえ。▽「呉」「越」はともに中国春秋時代の国名。父祖以来の
因縁の宿敵同士で、その攻防戦は三十八年に及んだという。
- 出典
- 『孫子そんし』九地きゅうち
- 句例
- 呉越同舟してバスに乗り合わせる
- 用例
- 酒場では呉越同舟でありたい。仲のいい客同士ならなおいい。<山口瞳・諸君!この人生、大変なんだ>
- 類語
- 楚越同舟 同舟共済
- 活用形
- 〈―スル〉
- 故事
- 『孫子そんし』で、「呉と越は宿敵同士でしばしば戦いを繰り広げたが、その憎しみ合っている両国の人が、同じ舟に乗って川を渡るときに大風が吹いて舟が覆りそうになれば、普段の恨みも忘れて互いに助けあうだろう」とたとえた故事から。