そくだんそっけつ【即断即決】
その場で直ちに決めること。間髪をおかずに決断を下すこと。▽「即断」「即決」はともに物事の判断をすぐに行うこと。「即決即断そっけつそくだん」ともいう。
そくてんきょし【則天去私】
小さな私にとらわれず、身を天地自然にゆだねて生きて行くこと。▽「則天」は天地自然の法則や普遍的な妥当性に従うこと。「去私」は私心を捨て去ること。夏目漱石そうせきが晩年に理想とした境地を表した言葉で、宗教的な悟りを意味するとも、漱石の文学観とも解されている。「天てんに則のっとり私わたくしを去さる」と訓読する。
そくはつふうはく【束髪封帛】
妻が貞操をかたく守ること。
そくめんこうげき【側面攻撃】
真正面からではなく、側面から相手を攻撃すること。まともに正面から問題や困難に立ち向かわず、別な方面から攻めたり、解決策を考えること。
そしたいよう【麤枝大葉】
大ぶりな枝がまばらに伸びていて、葉が大きいこと。文章が、細かい技巧や規則に走らず、ゆったりとしていること。大まかで、風格があること。
そしゃはくば【素車白馬】
白い車と白い馬の意で、中国で葬儀に用いられた車馬のこと。▽「素車」は飾りがなく、着色を施さない車。白木の車。「白馬」は「素車」を引く白い馬。降参するときや罪をわびるとき、死を覚悟していることを示すために用いられる例もあった。
そしゅそさん【粗酒粗餐】
安物の酒と粗末な食事のこと。客に出す料理や酒を謙遜けんそんしていうことば。
そじょうのにく【俎上之肉】
相手の思うまま、なすがままになっていること。また、そうした運命。料理に出されるために、まな板に載せられた肉という意味。
そせいらんぞう【粗製濫造】
いい加減な作り方の質の悪い製品を、むやみやたらに数多く作ること。▽「粗製」は粗末な作り方、「濫造」は無計画に大量に物を作ること。「濫」は「乱」とも書く。
そせんすうはい【祖先崇拝】
民族・部族・家族など祖先の霊をあがめ、祭祀の対象とする信仰形態。
そっせんきゅうこう【率先躬行】
人の先に立って、自ら物事を実行すること。▽「率先」は人の先頭に立つこと。「躬」はみずからの意。
そっせんすいはん【率先垂範】
人の先頭に立って物事を行い、模範を示すこと。▽「率先」は先んじる、人の先頭に立つ意。「垂範」は模範を示すこと。
そっせんれいこう【率先励行】
人の先頭に立って、努力し励むこと。
そったくどうじ【啐啄同時】
またとない好機のこと。また、学ぼうとする者と教え導く者の息が合って、相通じること。鳥の雛ひなが卵から出ようと鳴く声と母鳥が外から殻をつつくのが同時であるという意から。
そつどのひん【率土之浜】
大地が続くぎりぎりの果てまで。国中あまねく。全国。世界中。
そむううん【楚夢雨雲】
男女の情交。密会。契ちぎり。
そんこうえいせつ【孫康映雪】
苦労して勉学に励むことのたとえ。苦学すること。▽「映雪」は雪明かりで書物を照らす意。晋しんの孫康が雪明かりで読書したこと。車胤しゃいんとともに「蛍雪之功」の故事で知られる。『蒙求もうぎゅう』の一句。
そんしゃさんゆう【損者三友】
交際して損をする三種の友人のこと。うわべだけの不正直な(便辟べんぺき)人、誠実さのない(善柔ぜんじゅう)人、口先だけ達者な(便佞べんねい)人を友とするのは害であるということ。
そんそせっしょう【樽俎折衝】
宴会でなごやかに交渉し、うまく話を運ぶこと。▽「樽」は酒だる、「俎」は肉料理をのせる台。転じて、「樽俎」は宴会のごちそうのこと。「折衝」は攻めてくる敵の勢いをくじくこと。「樽」は「尊」とも書く。
そんのうじょうい【尊皇攘夷】
天皇や宮廷の権威を尊重し、外国の勢力を見下し、排撃すること。また、そうした思想のこと。