こううん-りゅうすい【行雲流水】
空行く雲や流れる水のように、深く
物事に執着しないで自然の成り行きに任せて
行動するたとえ。また、一定の形をもたず、自然に移り変わってよどみがないことのたとえ。▽「
行雲」は空行く雲。「
流水」は流れる水。
諸国を修行してまわる
禅僧のたとえにも用いられることがある。「流水行雲
りゅうすいこううん」ともいう。
- 出典
- 蘇軾そしょく「謝民師推官しゃみんしすいかんに与あたうるの書しょ」
- 句例
- 行雲流水、人生は旅なり
- 用例
- 苦沙弥君の文は行雲流水のごとしとありましたよ<夏目漱石・吾輩は猫である>
- 類語
- 雲遊萍寄