マクスウェル【James Clerk Maxwell】
[1831〜1879]英国の物理学者。ファラデーの電磁場の理論を完成させて基本方程式を導き出し、光の電磁理論の基礎を築いた。著「熱の理論」「電気磁気論」など。
マクドナルド【Claude Maxwell Macdonald】
[1852〜1915]英国の外交官。1896年駐清(中国)公使となり、義和団事件で活躍、日本の出兵を勧めた。のち駐日大使。
マクドナルド【James Ramsay MacDonald】
[1866〜1937]英国の政治家。1924年、最初の労働党内閣を組閣。1929年再度首相となったが世界恐慌に直面し、財政政策に党の支持を得られず辞職。1931年、保守党・自由党と連立で挙国一...
マクミラン【Edwin Mattison McMillan】
[1907〜1991]米国の物理学者。サイクロトロンの開発に従事。超ウラン元素ネプツニウムを発見。シンクロトロンの原理も発見し、製作した。1951年、シーボーグとともにノーベル化学賞受賞。
マクミラン【Maurice Harold Macmillan】
[1894〜1986]英国の政治家。1957年、保守党内閣の首相となり、英国の威信回復と東西冷戦の緩和に努めた。1963年辞任。政界引退後は出版社マクミランの会長。
マクリントック【Barbara McClintock】
[1902〜1992]米国の遺伝学者。トウモロコシの研究からトランスポゾンの存在を発見、その分析を通じて細胞遺伝学に先駆的業績を残した。1983年ノーベル生理学医学賞受賞。
マクルーハン【Marshall McLuhan】
[1911〜1980]カナダの英文学者・文明批評家。メディアの印刷物からテレビ・コンピューターなど電子工学的媒体への移行と、それによる人間の感覚や社会への影響などを論じた。著「メディアの理解」など。
マクロン【Emmanuel Macron】
[1977〜 ]フランスの政治家。第25代大統領。財務省や投資銀行の職員を経て、2012年にオランド政権の大統領府に入る。2014年、経済産業デジタル大臣に。みずから政治団体を創設し、2017年...
マグサイサイ【Ramón Magsaysay】
[1907〜1957]フィリピンの政治家。第二次大戦中、抗日ゲリラを指導。戦後、国防相となり、1953年からは大統領。
マグダラ‐の‐マリア
⇒マリア=マグダレナ
マグリット【René Magritte】
[1898〜1967]ベルギーのシュールレアリスムの画家。日常的事物やイメージを超現実的に組み合わせ、詩的な幻想空間を描いた。
マコーレー【Thomas Babington Macaulay】
[1800〜1859]英国の政治家・歴史家。ホイッグ党下院議員、のち、インド最高会議議員。インドの法制改革に尽力した。著「英国史」など。マコーリー。
まごろく【孫六】
⇒関孫六
まさおか‐しき【正岡子規】
[1867〜1902]俳人・歌人。愛媛の生まれ。本名、常規(つねのり)。別号、獺祭書屋(だっさいしょおく)主人・竹の里人。俳句革新に着手し、俳誌「ホトトギス」により活動。また、「歌よみに与ふる書...
まさかど【将門】
⇒平将門(たいらのまさかど) 歌舞伎舞踊「忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)」の通称。
まさき‐ひろし【正木ひろし】
[1896〜1975]弁護士。東京の生まれ。本名、昊(ひろし)。第二次大戦中、個人雑誌「近きより」を刊行し、軍国日本を批判。戦後も人道主義の立場から三鷹事件などの弁護を担当。
まさきよ【正清】
[1665〜1730]江戸中期の刀工。薩摩(さつま)の人。本名、宮原清右衛門。将軍徳川吉宗のために刀を鍛えた功によって主水正(もんどのしょう)を受領、その作に一葉葵を刻することを許された。
マサッチオ【Masaccio】
⇒マサッチョ
マサッチョ【Masaccio】
[1401〜1428ころ]イタリアの画家。フィレンツェ派。迫真的な人体描写、明暗による量感表現、空間構成への透視図法の活用などにより、初期ルネサンスの絵画様式を確立。マサッチオ。
まさつね【正恒】
平安中期の刀工。備前の人。古備前を代表する名工で、佐々木高綱が宇治川の合戦で使った名刀「縄切正恒」の作者。生没年未詳。
まさつね【政常】
[1536〜1619]安土桃山・江戸初期の刀工。美濃の人。初名、兼常。相模守を受領し、政常と改名。尾州徳川家の家臣となった。短刀にすぐれる。
まさひで【正秀】
[1750〜1825]江戸後期の刀工。出羽の人。本名、川部儀八郎。号、水心子。江戸に出て、鎌倉末期から南北朝時代の刀を理想とする復古刀論を唱えた。著「刀剣実用論」など。
まさむね【正宗】
⇒岡崎正宗(おかざきまさむね) 1 の鍛造になる刀。また、一般に名刀。転じて、よく切れるもののたとえに用いられる。 2 清酒の銘柄。天保年間(1830〜1844)灘(なだ)の酒造家山邑(...
まさむね‐はくちょう【正宗白鳥】
[1879〜1962]小説家・劇作家・評論家。岡山の生まれ。本名、忠夫。自然主義作家として、虚無的人生観を客観的に描いた。文化勲章受章。小説「何処へ」「泥人形」、戯曲「安土の春」、評論「作家論」など。
マサリク【Tomáš Garrigue Masaryk】
[1850〜1937]チェコスロバキアの政治家・哲学者。チェコ民族独立運動を指導。第一次大戦後、チェコスロバキア共和国初代大統領(在任1918〜1935)に就任、建国の父とよばれた。
まざき‐じんざぶろう【真崎甚三郎】
[1876〜1956]軍人。陸軍大将。佐賀の生まれ。陸軍士官学校長・教育総監を歴任。皇道派の中心人物で、二・二六事件では関与を問われ起訴されたが無罪となった。
マザラン【Jules Mazarin】
[1602〜1661]フランスの政治家。イタリア生まれ。1643年に宰相となり、対外的にはウエストファリア条約を有利に運び、対内的にはフロンドの乱を鎮圧してブルボン王朝の権勢を高め、フランス絶対...
マザー‐テレサ【Mother Teresa】
[1910〜1997]カトリックの修道女。マケドニア(現北マケドニア)の生まれ。幼名アグネス=ゴンジャ=ボヤージュ。1950年「神の愛の宣教者会」を設立。病人や瀕死の人々の保護・孤児救済の施設を...
ました‐ながもり【増田長盛】
[1545〜1615]安土桃山時代の武将。尾張の人。豊臣秀吉に仕え、五奉行の一人。大和郡山城主。関ヶ原の戦いには西軍に属したが参戦せず、戦後高野山に追放。のち、武蔵岩槻に流され、豊臣家滅亡後自刃した。
マショー【Guillaume de Machaut】
[1300ころ〜1377]フランスの作曲家・詩人。14世紀アルスノバ最大の音楽家。作品にミサ曲「ノートルダム‐ミサ」、長詩「真実物語」など。
まじま‐りこう【真島利行】
[1874〜1962]化学者。京都の生まれ。東北大教授・阪大総長。漆のほか紫根・烏頭(うず)などの成分構造を究明。文化勲章受章。
マスウーディ【al-Mas‘ūdī】
[896ころ〜956]アラブの歴史家・地理学者。バグダッド生まれ。ジャワからインド・西アジア・東アフリカまでを旅行し、「黄金の牧場と宝石の鉱山」など多くの著作を残した。
ますかわ‐としひで【益川敏英】
[1940〜2021]物理学者。愛知の生まれ。昭和48年(1973)、小林誠と共同で「小林益川理論」を発表。基本粒子クオークが6種類以上存在すれば、宇宙の成り立ちにかかわる「CP対称性の破れ」の...
マスカーニ【Pietro Mascagni】
[1863〜1945]イタリアの作曲家。写実主義オペラを確立。作品にオペラ「カバレリアルスティカーナ」など。
ますだ‐たかし【益田孝】
[1848〜1938]実業家。新潟の生まれ。号、鈍翁。大蔵省造幣権頭を経て三井物産に転じ、三井財閥発展の基礎を築いた。美術品の収集家としても知られる。
ますだ‐ときさだ【益田時貞】
⇒天草四郎(あまくさしろう)
ますだ‐としお【舛田利雄】
[1927〜 ]映画監督。兵庫の生まれ。石原裕次郎や小林旭主演のアクション作品を多く手がける。代表作「錆(さ)びたナイフ」「完全な遊戯」「赤いハンカチ」「二百三高地」など。
ますだ‐ながもり【増田長盛】
⇒ましたながもり
マスネー【Jules Massenet】
[1842〜1912]フランスの作曲家。叙情性に富むオペラを多く作曲した。作品に「マノン」「ウェルテル」「タイス」など。
ますほ‐ざんこう【増穂残口】
[1655〜1742]江戸中期の神道家・国学者。豊後(ぶんご)の人。僧から還俗後、京都に出て神職となり、著述・講釈によって通俗神道を広めた。著「神路の天引草」「艶道通鑑」など。
ますみ‐かとう【十寸見河東】
河東節の太夫・家元名。初世[1684〜1725]は江戸の人で、通称天満屋藤十郎。江戸半太夫に浄瑠璃を学び、のち河東節を創始。
ますむら‐やすぞう【増村保造】
[1924〜1986]映画監督。山梨の生まれ。昭和27年(1952)ローマの映画実験センターへ留学。帰国後「くちづけ」で監督デビュー。代表作「偽大学生」「刺青」「曽根崎心中」など。
マゼラン【Ferdinand Magellan】
[1480ころ〜1521]ポルトガルの航海者。西回り航路によりモルッカ諸島に至って香料を得る計画を進言し、スペイン王の勅許を得て、1519年に5隻の船団を率いて出航。南アメリカ南端でマゼラン海峡...
マゼール【Lorin Maazel】
[1930〜2014]米国の指揮者。フランスの生まれ。幼少時よりバイオリンと指揮を学び、1960年に史上最年少の指揮者としてバイロイト音楽祭に登場。ベルリン‐ドイツ‐オペラやウィーン国立歌劇場の...
マゾッホ【Masoch】
⇒ザッヘル=マゾッホ
マタイ【Matthaios】
イエス=キリストの十二使徒の一人。ローマの収税吏だったが、イエスの弟子となった。「マタイによる福音書」の著者とされる。マタイオス。マテオ。
マテオ【Matteo】
マタイのイタリア名。
マタ‐ハリ【Mata Hari】
[1876〜1917]パリのムーランルージュで人気を集めたオランダ系のダンサー。第一次大戦中、ドイツのスパイとしてフランス軍に逮捕され、銃殺された。マタ=ハリは芸名で、マレー語で太陽の意。以後、...
またよし‐えいき【又吉栄喜】
[1947〜 ]小説家。沖縄の生まれ。浦添市役所勤務のかたわら小説を発表。沖縄の精神風土をあつかった作品が多い。「豚の報い」で芥川賞受賞。他に「海の微睡(まどろ)み」「鯨岩」「巡査の首」など。
またよし‐なおき【又吉直樹】
[1980〜 ]タレント・小説家。大阪の生まれ。お笑いコンビ「ピース」として活動するかたわら執筆活動を行い、「火花」で芥川賞受賞。