《「かわわっぱ」の音変化》

  1. 水陸両生の想像上の動物。身の丈1メートル内外で、口先がとがり、頭上に皿とよばれるくぼみがあって少量の水を蓄える。背中には甲羅がある。人や他の動物水中に引き入れて生き血を吸い、尻から腸を抜くという。かわっぱ・河太郎・川子・河伯 (かはく) 、その他異名が多い。

  1. 水泳のうまい人。また、泳いでいる子供

  1. 子供の髪形の一。髪を結ばず耳の辺りまで垂らして下げ、下を切り落としたもの。江戸時代には頭の頂上を丸く剃ったことからこの名がある。→御河童 (おかっぱ) 

  1. 《河童の好物であるというところから》すし屋などで、キュウリのこと。また、河童巻き

  1. 《河童が人を引き込むというところから》

    1. ㋐見世物小屋などの呼び込み。

    2. 江戸柳原本所辺りの売笑婦。

[補説]書名別項。→河童

芥川竜之介小説昭和2年(1927)発表。河童の国を見たと信じる精神病患者の妄想を借りて、社会や作者自身を辛辣に戯画化した作品

[名](スル)
  1. 大声でしかりつけること。

    1. 「『返事をしないか!』と江間君の—した時」〈独歩・第三者〉

  1. 誤った説を排し、真実を説き明かすこと。物事本質明言すること。

    1. 「思うままに—す可き適当の辞 (ことば) を」〈蘆花黒潮

  1. 雨天の外出に用いる外套 (がいとう) の一。ラシャ製のものが伝わったが、日本では綿布や紙に桐油 (とうゆ) を引いて、形も、袖のない丸ガッパから着物風の袖ガッパになった。雨ガッパ。

  1. 荷物駕籠 (かご) などの雨よけに用いる桐油紙

[副]

  1. 突然発する激しい音を表す語。

    1. 「いただき給ふ鉢—と前に落ちにけり」〈伽・鉢かづき

  1. 急に倒れ伏したり、起き上がったりするさま。がばと。

    1. 「今はかうとおぼえける時、—と起き」〈平家・五〉

ギリシャ文字の第10字。

出典:gooニュース

出典:青空文庫

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2023年11月