過去の助動詞「」のク語法》…たこと。

住吉 (すみのえ) の名児 (なご) の浜辺 (はまへ) に馬立てて玉拾 (ひり) ひ—常忘らえず」〈・一一五三〉

[補説]「水たまる依網 (よさみ) の池にぬなは繰り延 (は) へけく知らに」〈応神紀・歌謡〉のように「けく」となることもあり、「しく」の古形ともいわれる。

偈 (げ) のこと。四つの句からなるところからいう。

仏語。人間のもつ、四つの根元的な苦悩。生・老・病・死。

  1. 市と区。

  1. 市街区画。「—改正

  1. 仏語。修行者のまちがった精神から、生かして用いられなかった語句。⇔活句

  1. 俳諧などで、言葉に表されない味わいのない句。余情のない句。⇔活句

  1. 死ぬときの苦しみ。また、死ぬような苦しみ。

  1. 仏語。四苦の一。人間が免れることのできない死の苦しみ。

詩の文句。詩の一節。

[動カ五(四)]

  1. 同じ程度の能力や価値などをもつ。匹敵する。多く、あとに打消し・反語表現を伴って用いる。「実力では彼に—・く者はいない」

  1. 追いつく。到達する。

    1. 「吾が愛妻 (はしづま) にい—・き会はむかも」〈・下・歌謡

[動カ下二]しけ(時化)る」の文語形。

[動カ五(四)]

  1. 一面に平らに広げる。「絨毯 (じゅうたん) を—・く」

  1. 一面に平らに並べたり、まき散らしたりする。「畳を—・く」「玉砂利を—・く」

  1. 物を載せるために平らにして下に置く。下に当てる。「座布団を—・く」

  1. 下に押さえつける。「女房の尻に—・かれる」

  1. 設置する。敷設する。「鉄道を—・く」

  1. 配置をする。「厳重な捜査網を—・く」「背水の陣を—・く」

  1. 隅々まで行き渡らせる。「箝口令 (かんこうれい) を—・く」

  1. 広く行き渡る。一面に広がる。「名望、天下に—・く」「松葉が散り—・く古庭」

  1. 力を広く及ぼす。治める。

    1. 「天皇 (すめろき) の—・きます国の」〈・四一二二〉

[可能]しける
[動カ四]動作が繰り返される。度重なって起こる。
  • 住吉 (すみのえ) の岸の浦廻 (うらみ) に—・く波のしばしば妹を見むよしもがも」〈・二七三五〉

出典:青空文庫

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