かんうんやかく【閑雲野鶴】
俗世に煩わされずに、
自由にのんびりと暮らすこと。また、悠々自適の生活を送る
隠士いんしの
心境のたとえ。
- 注記
- 「閑雲」は、空にゆったりと浮かぶ雲。「野鶴」は、野に遊ぶツル。俗世間との関係をたっている隠士のたとえ。
- 表記
- 「閑」は、「間」とも書く。
- 出典
- 『全唐詩話ぜんとうしわ』僧貫休そうかんきゅう
- 用例
- 十八歳の春、一先づこの第二の故郷を退いて、第一の故郷に歸つた。そして十幾ケ月の間閑雲野鶴を友として暮したが、五年以前の秋、思立つて都門の客となり、さる高名な歴史家の書生となつた。〈石川啄木・葬列〉
- 類語
- 一竿風月 琴歌酒賦 孤雲野鶴