ごぞう-ろっぷ【五臓六腑】
はらわた。
内臓。からだの中すべて。また、腹の中。心の中。五つの
内臓と六つのはらわたの意。▽もと
漢方の語。「
五臓」は
心臓・
肺臓・
脾臓ひぞう肝臓・
腎臓じんぞう。転じて、
全身の意。「
六腑」は
大腸・
小腸・胃・胆・
膀胱ぼうこう三焦さんしょう。
三焦は胃の上(上焦)、胃の中(中焦)、
膀胱の上(下焦)で
消化や
排泄はいせつをつかさどる。古い
典籍では「臓」は「蔵」、「腑」は「府」と書かれることもある。
- 出典
- 『漢書かんじょ』芸文志げいもんし
- 句例
- 五臓六腑にしみ渡る
- 用例
- まちがっても四くちとまでは欲ばるな。五臓六腑がとろけてしまう。<石川淳・至福千年>