《形容詞「こ(濃)し」の連用形「こく」の名詞化か。また、漢語「酷」からか》

  1. 濃厚なうまみ。「—のある酒」

  1. 内容に深い趣があること。「話に—がない」

昔からのことわざや格言など。古人の詩文の一節。また、古い俳句

  1. 尺貫法で、体積単位。主に穀物を量るのに用いる。1石は10斗で、180.39リットル。魁 (さか) 。

  1. 和船の積載量の単位。1石は10立方尺。

  1. 木材の容積量の単位。1石は10立方尺で、約0.278立方メートル。

  1. 大名武家知行高を表す語。玄米で量り、1石の内容1に同じ。

  1. きざむこと。彫りつけること。

  1. (「剋」とも書く)旧暦時間および時刻単位漏刻漏壺 (ろうこ) 内の箭 (や) に刻んである目盛りから。

    1. ㋐一昼夜を48等分した一。一時 (いっとき) の4分の1。

    2. ㋑一昼夜を100等分した一。1日を一二時 (とき) とし、日の長短によって差はあるが、平均して一時は8刻3分の1にあたる。春分秋分は昼夜各50刻、冬至は昼40刻で夜60刻、夏至はその逆となる。

    3. ㋒一昼夜を12等分した一。午前零時を子 (ね) の刻とし、以下順次丑 (うし) の刻、寅 (とら) の刻のように十二支に配する。時 (とき) ともいう。1刻をさらに四つに分け、丑三つなどといい、また、1刻を上・中・下に3分し、寅の上刻、寅の下刻などの言い方をする。不定時法場合は、昼(夜明けから日暮れまで)と夜(日暮れから夜明けまで)をそれぞれ6等分する。季節によって昼夜の長さが異なるため、昼と夜で一刻の長さが異なる。

[補説]書名別項。→

人がその種子などを食用にする農作物。米・麦・豆など。

車のこしき。車轂。

「—相撃ちては砕けぬべきをも覚えざるは」〈紅葉金色夜叉

  1. 白鳥 (はくちょう) 別名

  1. 弓の的の中央にある黒い星。ほし。

[動カ五(四)]

  1. 細長い本体に付いている物を手や物の間に挟んで引っぱり、こすり落とす。しごく。「稲を—・く」

  1. 間にたるみをなくするためにこするようにして手前に引く。

    1. 両手に穿 (は) めたミット入の黒の長手袋を—・きあげる」〈風葉青春

  1. 扱 (こ) ぐ」に同じ。

[動カ五(四)]

  1. からだの外に放出する。ひる。「屁 (へ) を—・く」

  1. ものを言うのを卑しみ、また乱暴にいう語。ほざく。ぬかす。「うそを—・くな」

  1. 何かをする意の俗な言い方。「ああ、びっくら—・いた」「とんずら—・く」「いい年—・いて」

  1. 得意になって行う意の俗な言い方。「調子—・いて失敗する」

[動カ下二]こ(転)ける」の文語形。
[動カ下二]こ(痩)ける」の文語形。
[形動][文][ナリ]度を越して厳しいさま。思いやりがなくむごいさま。「—な処分」「彼にとってその評言は—だ」

せき

李良枝 (イヤンジ) の長編私小説。昭和60年(1985)刊行

出典:青空文庫

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