きょうしゅ-ぼうかん【拱手傍観】
手をこまねいて何もせず、ただそばで見ていること。特に重大な事態に直面して、当然なすべきことがあるのに、何もしないことを批判を込めて用いることが多い。▽「拱手」はもと中国の古式の敬礼の一つ。両手を胸の前に重ねる動作。転じて、手をこまねいて何もしないこと。「傍観」はただそばで見ていること。「拱」は「こう」とも読む。「傍」は「旁」とも書く。
- 句例
- 拱手傍観しているだけ
- 用例
- 治左衛門が、その場に居合せながら、拱手傍観していたことを、義母は、激しく憎み恨んだ。<柴田錬三郎・曲者時代>
- 類語
- 隔岸観火かくがんかんか 袖手傍観しゅうしゅぼうかん 冷眼傍観れいがんぼうかん
- 活用形
- 〈―スル〉