とうろうの-おの【螳螂之斧】
弱者が
自分の力をわきまえず、
強者に立ち向かうことのたとえ。▽「螳螂」はかまきり、「斧」はかまきりのかま。
- 出典
- 『韓詩外伝かんしがいでん』八
- 句例
- 螳螂の斧に過ぎない
- 用例
- その敵勢を迎えて、徳川譜代ふだい最後の血戦をいどもうとしている黒菅二万三千石の戦いが螳螂の斧のはかないあがきにすぎないことは、陸奥の胸にも火をみる程にあきらかなことであった。<田宮虎彦・落城>
- 類語
- 螳臂当車 螳螂之力 蚊子咬牛
- 故事
- 斉せいの荘公そうこうが猟に出たとき、その車にかまきりが足を上げて立ち向かったという故事から。