いっしょうばんこつ【一将万骨】
一人の
将軍が功成り名遂げた陰には、大勢の
兵隊が
戦場に骨を埋めるという
犠牲をともなっているということ。また、それを忘れてはならないという戒め。
- 注記
- 「将」は、将軍。または、上に立つ者。「万骨」は、きわめて大勢の死した者の骨。「一将功成なりて万骨枯かる」の略。
- 出典
- 曹松そうしょう「己亥歳きがいのとし」
- 用例
- これら三つの戦争は、そのときどきの英雄大将を生みつつ一方では日本の街頭に廃兵の薬売りの姿を現出し、一将功なって万骨枯る、の思いを与えた。〈宮本百合子・平和への荷役〉