わらい‐ごと【笑い事】
1 笑うべきこと。こっけいなこと。「ホームに置いてきぼりとは全くの—だ」 2 笑ってすませるような軽い事柄。「—で...
わらい‐さか・ゆ【笑ひ栄ゆ】
[動ヤ下二]晴れ晴れとうれしそうに笑う。「かぐや姫の、暮るるままに思ひわびつる心地—・えて」〈竹取〉
わらい‐さざめ・く【笑いさざめく】
[動カ五(四)]大勢でにぎやかに笑う。「教室から学生たちの—・く声が聞こえる」
笑(わら)い三年(さんねん)泣(な)き三月(みつき)
義太夫節の稽古では、笑い方のほうが泣き方よりずっと難しいということ。
わらい‐じょう【笑尉】
能面の一。笑みをうかべた老人の面。「融(とおる)」「阿漕(あこぎ)」などに用いる。
わらい‐じょうご【笑い上戸】
1 酒に酔うとやたらに笑う癖があること。また、その人。 2 何かにつけてよく笑うこと。また、その人。
わらい‐じわ【笑い皺】
笑ったときに、目じりや口元にできるしわ。
わらい‐たけ【笑茸】
ハラタケ目のキノコ。有毒で、食べると興奮状態になり、笑い踊るという。馬糞(ばふん)や堆肥(たいひ)などに生え、高さ...
わらい‐たし【笑い足し】
テレビのバラエティー番組などで、ラフトラックを使って観客などの笑い声を加えること。
わらい‐とば・す【笑い飛ばす】
[動サ五(四)]問題にしないで笑ってすます。「うわさを—・す」
わらい‐ののし・る【笑ひ罵る】
[動ラ四]大声で笑い騒ぐ。「見ることのやうに語りなせば、皆同じく—・る」〈徒然・五六〉
わらい‐ばなし【笑い話】
1 互いに笑いながら話すこと。また、そのような気軽な話。「今思えば—だ」 2 こっけいな内容の短い話。笑話(しょう...
わらい‐ぼとけ【笑い仏】
微笑の相を現している仏像。特に、傅大士(ふだいし)の像。
わらい‐ぼん【笑い本】
「春本(しゅんぽん)」に同じ。
わらい‐もの【笑い物】
もの笑いのたね。わらいぐさ。「町中の—にされる」
笑(わら)いを噛(か)み殺(ころ)・す
笑い出さないように口を閉じてこらえる。
笑(わら)いを取(と)・る
笑いを起こさせる。思わず笑ってしまうようにさせる。「乾杯のスピーチで—・る」「興言利口は当座に—・り耳を驚かす事」...
わら・う【笑う】
[動ワ五(ハ四)] 1 喜び・うれしさ・おかしさ・照れくささなどの気持ちから、顔の表情をくずす。また、そうした気持...
わらういえもん【嗤う伊右衛門】
京極夏彦の長編小説。「江戸怪談」シリーズの第1作で、「東海道四谷怪談」を下敷きにしている。平成9年(1997)刊。...
笑(わら)う門(かど)には福(ふく)来(きた)る
笑いの絶えない人の家には、自然と幸福が訪れる。
わらうきし【笑う騎士】
《原題、(オランダ)De lachende cavalier》ハルスの絵画。カンバスに油彩。縦84センチ、横60....
わらうしょうねん【笑う少年】
《原題、(オランダ)Lachende jongen》ハルスの絵画。カンバスに油彩。直径30.5センチの円形の作品。...
わらうじがぞう【嗤う自画像】
木村荘十の小説。昭和34年(1959)刊。
わらうず【藁沓】
⇒わろうず
わらうだ【藁蓋】
⇒わろうだ
わら‐うち【藁打ち】
わらを槌(つち)でたたいて柔らかくすること。
わら・える【笑える】
[動ア下一]《笑うことができる意から》おかしくて自然に笑ってしまう。軽蔑や自嘲の気持ちが起こることにもいう。「さん...
わら‐かか【藁嚊】
わらくずにまみれ汚れている女房。農家の主婦。「稲臼をひく—に読んで聞かせ侍るに」〈浮・一代男・跋〉
わらか・す【笑かす】
[動サ五(四)]「わらわかす」の音変化。「こんなときに人を—・しちゃいけない」
わら‐がこい【藁囲い】
防寒のため、庭木などにわらで囲いをすること。また、その囲い。
藁(わら)が◦出(で)る
隠していた欠点が現れる。ぼろが出る。「しかるをさえぎって言へば言ふほど—◦出て見苦しし」〈浄・当麻中将姫〉
わら‐がみ【藁紙】
稲わらの繊維を原料として作った粗悪な紙。
ワラキア
ルーマニア南部の歴史的呼称。トランシルバニアアルプスとドナウ川の間をさす。古代ダキアの一部で、2世紀にローマ帝国の...
わ‐らく【和楽】
[名](スル)互いにうちとけて楽しむこと。「どうしておまえがたはいつもそう—していられるのじゃ」〈中勘助・鳥の物語〉
わら‐ぐつ【藁沓】
1 積雪地などで用いる、わらを編んで作ったくつ。《季 冬》 2 わらで編んだ草履。わらじ。「—、直垂(ひたたれ)を...
わら‐こうひん【藁工品】
わらを原料として作った品物。むしろ・縄・帽子・人形など。
わら‐こんごう【藁金剛】
わらで編んだ金剛草履。
わら‐ごも【藁薦】
わらで編んだ目の粗いむしろ。
わらさ【稚鰤】
ブリの成魚になる前のもの。ふつう全長約60センチのものをいう。《季 秋》
わら‐さん【藁算】
藁に結び目を作って数量などを表す方法。結縄(けつじょう)の一種で、沖縄では藺(い)やガジュマルの根などを用いて20...
わら‐ざ【藁座】
1 わらで渦巻き状に編んだ円座(えんざ)。わろうだ。 2 開き扉の軸を受けるため、地覆(じふく)や貫(ぬき)に取り...
わらざ‐とりい【藁座鳥居】
藁座3を巻き付けた鳥居。
わらし【童】
(主に東北地方で)子供。わらべ。
わら‐しべ【藁稭】
稲わらの芯。また、わらのくず。わらすべ。わらみご。
わらしべ‐ちょうじゃ【藁稭長者】
日本の昔話の一。1本のわらしべを、次々に高価なものと交換し、ついに長者になるという話。今昔物語集などにみえる。
わらじ【草鞋】
《「わらんじ」の音変化》わらで編んだ草履状の履物。足形に編み、つま先の2本の緒(お)を左右の乳(ち)に通して足に結...
わらじ‐おや【草鞋親】
他村からの移住者が村入りを承認してもらうために、保証人に頼む家。また、その家の主人。寄り親。
わらじ‐がけ【草鞋掛け】
1 わらじをはいていること。わらじをはいたままであること。遠くへ出かけたりするさまを表す。 2 わらじをはくときに...
わらじ‐くい【草鞋食い】
「わらじずれ」に同じ。「足に—は出来ぬかや」〈一葉・大つごもり〉
わらじ‐ざけ【草鞋酒】
旅立ちの際に、わらじをはいたまま飲む酒。別れに際しての酒盛り。