りゅう‐きょう【劉勰】
[466?〜532]中国、南朝梁の文学評論家。東莞莒(とうがんきょ)(山東省)の人。字(あざな)は彦和(げんわ)。仏法を修めるかたわら、「文心雕竜(ぶんしんちょうりょう)」を著した。
りゅう‐きん【劉歆】
[?〜23ころ]中国、前漢の学者。字(あざな)は子駿(ししゅん)。父劉向(りゅうきょう)の業を継いで、書籍目録の「七略」を完成。「春秋左氏伝」「周礼(しゅらい)」などを研究し、古文経学派の祖と称...
りゅう‐ぎけい【劉義慶】
[403〜444]中国、南朝宋の文人。彭城(江蘇省)の人。宋の武帝の甥で、鮑照(ほうしょう)など多くの文人をそのサロンに招いた。逸話集「世説新語」の作者とされる。
りゅう‐けいいちろう【隆慶一郎】
[1923〜1989]小説家・脚本家。東京の生まれ。本名、池田一朗。はじめ本名で脚本家として活躍。今村昌平監督の映画「にあんちゃん」、テレビドラマ「鬼平犯科帳」などを手がける。のち隆慶一郎名義で...
りゅうこう【隆光】
[1649〜1724]江戸中期の新義真言宗の僧。大和の人。字(あざな)は栄春。将軍徳川綱吉の信を得て筑波山の知足院主となり、のちこれを江戸に移して護持院と改称。生類憐みの令を提言したという。通称...
りゅう‐こう【劉向】
⇒りゅうきょう(劉向)
りゅう‐しゅう【劉秀】
[前6〜後57]中国、後漢の初代皇帝。在位25〜57。字(あざな)は文叔。諡(おくりな)は光武帝。廟号(びょうごう)は世祖。前漢の高祖9世の孫。23年、王莽(おうもう)の大軍を昆陽で破り、河北・...
りゅうしゅう‐しゅうたく【竜湫周沢】
[1308〜1388]室町初期の臨済宗の僧。甲斐の人。妙沢とも。夢窓疎石に師事。臨川寺・建仁寺・南禅寺・天竜寺に歴住。画才・文才に富み、水墨画の不動尊は妙沢不動と称された。著「随得集」など。
りゅう‐しょうき【劉少奇】
[1898〜1969]中国の政治家。湖南省寧郷(ねいきょう)県の人。モスクワ留学後、1921年に中国共産党に入党。以後、労働運動を主に革命運動を指導。中華人民共和国成立後、国家副主席、1959年...
りゅうじゅ【竜樹】
《(梵)Nāgārjunaの訳》2世紀中ごろから3世紀中ごろのインド大乗仏教中観(ちゅうがん)派の祖。南インドのバラモンの出身。一切因縁和合・一切皆空を唱え、大乗経典の注釈書を多数著して宣揚した...
りゅう‐そうげん【柳宗元】
[773〜819]中国、中唐期の文人。河東(山西省)の人。字(あざな)は子厚。唐宋八家の一人。礼部員外郎となったが失脚、柳州に左遷されたまま死亡。韓愈(かんゆ)とともに古文復興を唱え、田園詩に優...
りゅう‐そうろ【竜草廬】
[1714〜1792]江戸中期の漢詩人。山城の人。本姓は武田、名は公美。宇野明霞に学び、彦根藩の儒官として仕える。官職を退いた後、京都で漢詩結社「幽蘭社」を開く。著作に「草廬集」「名詮典詮」など。
りゅうぞうじ‐たかのぶ【竜造寺隆信】
[1529〜1584]戦国時代の武将。肥前の人。幼時に出家し、のち還俗。佐賀城に拠り、少弐・大友・有馬各氏らと戦って勢力を拡大したが、島津氏に敗れて自刃。
りゅうたつ【隆達】
⇒高三隆達(たかさぶりゅうたつ)
りゅう‐ちき【劉知幾】
[661〜721]中国、唐の歴史学者。彭城(江蘇省)の人。字(あざな)は子玄。「史通」を著して史学批評・史学理論を考求した。
りゅう‐ちしゅう【笠智衆】
[1904〜1993]俳優。熊本の生まれ。小津安二郎監督に見出され、昭和3年(1928)に同監督の「若人の夢」に出演。以後、「晩春」「麦秋」「東京物語」など、小津作品に欠かせない俳優として活躍し...
りゅうてい‐たねひこ【柳亭種彦】
[1783〜1842]江戸後期の戯作者。江戸の人。本名、高屋知久(たかやともひさ)。通称、彦四郎。食禄二百俵の旗本。初め読本(よみほん)を発表。のち合巻(ごうかん)に転じ、「偐紫(にせむらさき)...
りゅうてい‐りじょう【滝亭鯉丈】
[?〜1841]江戸後期の滑稽本作者。江戸の人。本名、池田八右衛門。江戸町人の退廃的な遊戯生活を写実的に描いた。作「花暦(はなごよみ)八笑人」「滑稽和合人」など。
りゅう‐はくしょう【劉伯承】
[1892〜1986]中国の軍人。四川省開県(現在の重慶市開州区)の人。1926年中国共産党に入党。モスクワ軍官学校留学後、紅軍総参謀長として長征を指揮。中国軍屈指の戦術家として知られる。人民共...
りゅう‐ひんがん【劉賓雁】
[1925〜2005]中国の小説家・ジャーナリスト。吉林省長春の人。新聞記者としての取材に基づき、1956年、官僚主義批判の「本報内部消息」などを発表。1958年から1978年まで農村などへ追わ...
りゅう‐び【劉備】
[161〜223]中国、三国時代の蜀漢(しょっかん)の初代皇帝。在位221〜223。字(あざな)は玄徳。諡(おくりな)は昭烈皇帝。前漢景帝の後裔という。関羽・張飛らの豪傑と、軍師諸葛亮を従え、魏...
りゅうほ【立圃】
⇒野々口立圃(ののぐちりゅうほ)
りゅう‐ほう【劉邦】
[前247〜前195]中国、前漢の初代皇帝。在位、前206〜前195。字(あざな)は季。廟号(びょうごう)は高祖。沛(はい)県(江蘇省)の人。始皇帝没後の前209年、陳勝・呉広の乱を機に挙兵。項...
りゅう‐ゆう【劉裕】
[363〜422]中国、南朝宋の初代皇帝。在位420〜422。字(あざな)は徳輿。諡(おくりな)は武帝。東晋の武将として、桓玄を破って実権を握り、南燕・後秦を滅ぼし、恭帝の禅譲を受けて帝位についた。
りゅう‐れい【劉伶】
中国、晋代の文人。沛(はい)(安徽(あんき)省)の人。字(あざな)は伯倫。酒を好み、礼法を蔑視する生活を送った。竹林の七賢の一人。著「酒徳頌」など。生没年未詳。
リュクルゴス【Lykūrgos】
古代ギリシャ、スパルタの立法者とされる人物。国制や生活規定を定め、スパルタ発展の基礎をつくったといわれ、伝説上の人物とする説もある。リクルゴス。
リュシッポス【Lysippos】
古代ギリシャの彫刻家。前4世紀に活躍。アレクサンドロス大王の宮廷彫刻家で、肖像・神像・競技勝利者像を制作。生没年未詳。
リュトブフ【Rutebeuf】
フランスの詩人。13世紀半ばごろ活躍。叙情詩・風刺詩や時局に関する詩、狂言劇など多彩な作品を発表。詩「リュトブフの愁訴」、宗教劇「テオフィルの奇跡」など。生没年未詳。
リュブリュキ【Rubruquis】
⇒ルブルック
リュミエール【Louis Jean Lumiére】
[1864〜1948]フランスの映画機械の発明者・映画製作者。映画の父と呼ばれる。エジソンのキネトスコープに刺激され、兄のオーギュストと協力して、1895年に撮影機・映写機「シネマトグラフ」を発...
リュリ【Jean-Baptiste Lully】
[1632〜1687]フランスの作曲家。イタリア生まれ。ルイ14世の宮廷楽団総監督。台本作家キノーとともにバレエやオペラを多数上演し、フランスバロック歌劇を確立した。作「町人貴族」「テセウス」など。
リューベンス【Peter Paul Rubens】
⇒ルーベンス
リューリク【Ryurik】
[?〜879]ロシアの建国者。スカンジナビアのノルマン人の族長。「ロシア年代記」によると、862年ごろ、兄弟とともに招かれ、一族を率いてロシアに入りノブゴロド王国を建設してロシアの基礎を築いたと...
りょう‐かい【梁楷】
中国、南宋の画家。東平(山東省)の人。号、梁風子。嘉泰年間(1201〜1204)画院の待詔となる。精妙な山水画・道釈画のほかに減筆体の人物画にもすぐれ、日本の室町時代の水墨画に大きな影響を与えた...
りょうかん【良寛】
[1758〜1831]江戸後期の曹洞宗の僧・歌人。越後の人。号、大愚。俗名、山本栄蔵。備中(びっちゅう)円通寺の国仙和尚に師事。のち、諸国を行脚し、生涯寺を持たず、故郷の国上山(くがみやま)の五...
りょうかん【良観】
⇒忍性(にんしょう)
りょう‐けいちょう【梁啓超】
[1873〜1929]中国、清末・民国の政治家・学者。広東省新会県の人。字(あざな)は卓如。号、任公。康有為に師事し、戊戌(ぼじゅつ)の改革に参加したが、失敗して日本に亡命。辛亥(しんがい)革命...
りょうげん【良源】
[912〜985]平安中期の天台宗の僧。近江(おうみ)の人。諡号、慈慧(じえ)。通称、元三(がんざん)大師・角(つの)大師・御廟大師。比叡山に入って顕密を学び、内供奉(ないぐぶ)十禅師・天台座主...
りょう‐しょうし【廖承志】
[1908〜1983]中国の政治家。東京生まれ。父は国民党左派の指導者、廖仲愷(ちゅうがい)。長征、抗日戦に参加。人民共和国成立後は日中国交回復に尽力。中日友好協会発足以来、その会長を務めた。リ...
りょうぜん【良暹】
平安中期の歌人。比叡山の僧で、祇園(ぎおん)の別当を務めた。その歌は後拾遺集以下の勅撰集に約30首入集。生没年未詳。
りょう‐そうめい【梁漱溟】
[1893〜1988]中国の思想家。広西省の人。「東西文化および哲学」を著し、中国の伝統思想を称揚、次いで、理想的農村建設運動を実践。民主同盟創立に参加。新中国成立後、中国人民政治協商会議全国委...
りょうた【蓼太】
⇒大島蓼太(おおしまりょうた)
りょうちゅう【良忠】
[1199〜1287]鎌倉中期の浄土宗の僧。石見(いわみ)の人。然阿と称す。天台・倶舎(くしゃ)・法相(ほっそう)・禅などの各宗、のち浄土教を学び、関東に広く布教して鎌倉に蓮華寺(光明寺)を創建...
りょうにん【良忍】
[1072〜1132]平安後期の僧。融通念仏宗の開祖。尾張の人。勅諡(ちょくし)号、聖応大師。比叡山の常行三昧堂に入り不断念仏を修め、のち大原に引退。融通念仏宗を開き、諸国を勧進し、摂津に大念仏...
りょうべん【良弁】
⇒ろうべん(良弁)
りょ‐こう【呂后】
[?〜前180]中国、前漢の高祖劉邦(りゅうほう)の后。姓は呂、名は雉(ち)。字(あざな)は娥姁(がく)。高祖の子恵帝の死後、政権を掌握し、自分の一族を諸侯に封じたため、死後、呂氏の乱を招いた。
りょ‐しょう【呂尚】
⇒太公望(たいこうぼう)
りょ‐そけん【呂祖謙】
[1137〜1181]中国、南宋の学者。婺州(ぶしゅう)(浙江(せっこう)省)の人。字(あざな)は伯恭。号、東莱(とうらい)。朱熹(しゅき)の友人で、史学に通じ、空論を排した。著に朱熹と共編の「...
りょ‐ふい【呂不韋】
[?〜前235]中国、秦の宰相。もと、陽翟(ようたく)(河南省)出身の大商人。荘襄王に仕えて丞相(じょうしょう)となり、始皇帝に仲父と尊称されたが、密通事件に連座して自殺。編著「呂氏春秋」。
りょ‐ほんちゅう【呂本中】
[1084?〜1145]中国、宋代の思想家。字(あざな)は居仁。東莱先生と称された。程顥(ていこう)・程頤(ていい)の学問を学び、また、博学で、詩文にも長じた。著「春秋解」「童蒙訓」「師友淵源録...