1. 人類獣類鳥類・魚貝類以外の小動物の総称。特に、昆虫をいう。

  1. 美しい声で鳴く昆虫スズムシマツムシなど。「—の音 (ね) 」 秋》「鳴く—のただしく置ける間なりけり/万太郎

  1. 衣類や紙などを食い荒らす害虫。「セーターを—に食われる」「—干し」

  1. 人間のからだに寄生する害虫蠕形 (ぜんけい) 動物回虫をいうことが多い。「—くだし」

  1. 子供体質が弱いために起こる種々の病気。「疳 (かん) の—が起こる」「—をわずらう」

  1. 人間の体内にいて、意識や心理状態を左右すると考えられていたもの。潜在する意識や、感情の動きをいう。「浮気の—が動き出す」

  1. 一つの事に熱中する人。「本の—」「勉強の—」

  1. 3にたとえて)愛人情夫。隠し男。

    1. 「小いやらしく—があるから」〈人・梅児誉美・三〉

  1. 他の語と複合して、そのようなことをする人や、そのような性質の人をあざけっていう語。「泣き—」「弱—」

枲 (むし) の垂れ衣 (ぎぬ) 」の略。

「いと苦しげにて、御—押しやりて」〈大鏡・兼通〉

植物カラムシのこと。

「七夕に今日やかすらむ野辺ごとに乱れ織るなる—の衣も」〈右京大夫集

ファスナーで、布テープなどに縫いつけられた歯。スライダーが上下することで、互いにかみ合ったり離れたりする部分。エレメント。

野球で、その回にまだアウトカウントが記録されていないこと。ノーダウン。ノーアウト。「—満塁

万象因縁で成り立っていて、因をいくらさかのぼっても果てしがなく、始めがないこと。転じて、無限に遠い過去大昔

「—よりこのかた生死に流転するは」〈宇治拾遺・一〉

[名](スル)存在価値を認めないこと。また、あるものをないがごとくみなすこと。「人の気持ちを—する」「信号—」

夢のようにはかなく一生を終わること。むなしく死んでいくこと。「酔生—」

  1. 蒸すこと。蒸したもの。「茶碗—」「酒 (さか) —」

  1. 味噌 (みそ) をいう女房詞。おむし。

[名・形動]私的な感情にとらわれたり、利害計算をしたりしないこと。私心がないこと。また。そのさま。「—な(の)態度裁定する」「公平—」

出典:青空文庫

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