げ‐ざい【下在/下財/外在】
1 鉱山の坑夫。「金山(かなやま)の—なら何とする」〈伎・韓人漢文〉 2 下賤な仕事。また、それにたずさわる人。「...
げ‐ざい【下剤】
排便を促すために用いる薬。下し薬。通じ薬。瀉下剤。瀉下薬。便秘薬。「—を掛ける」
げざ‐うた【下座唄】
歌舞伎で囃子方のうたう唄。俳優の出入りや立ち回りの際の唄、場面の雰囲気を表す唄などがある。
げざ‐おんがく【下座音楽】
歌舞伎の効果音楽。唄・合方(あいかた)・鳴り物に大別され、三味線・笛・太鼓などを用い、舞台下手の黒御簾(くろみす)...
げ‐ざかな【下魚/下肴】
下等なさかな。また、値段の安いさかな。
げざ‐だい【下座台】
江戸時代、城門・番所に設けられた下座見の席。
げざ‐ぶれ【下座触れ】
江戸時代、貴人の通行のとき、先駆けなどが下座すべきことを触れ歩くこと。
げざ‐み【下座見】
江戸城の諸門・番所の下座台にいて、三家・三卿・老中・側用人(そばようにん)・若年寄などの登城・下城・通行の際、下座...
げ‐ざん【見参】
「げんざん」の撥音の無表記。「弁少将なども、—ばかりにてまかづるを」〈源・梅枝〉
げざん‐の‐いた【見参の板】
⇒げんざんのいた
げ‐し【下司】
身分の低い役人。特に、中世、荘園の現地で実務を行った荘官のこと。京都にいる荘官の上司に対していう。げす。
げ‐し【外史】
禅宗で、書記のこと。
げ‐し【夏至】
二十四節気の一。太陽の黄経(こうけい)が90度に達する日をいい、太陽暦で6月21日ごろ。太陽の中心が夏至点を通過し...
げ‐し【解司】
式部省のこと。律令制で、官の解免をつかさどったところからいう。
げし‐せん【夏至線】
北回帰線のこと。→冬至線
げし‐てん【夏至点】
黄道上で、黄経90度の点。太陽がここにある時が夏至。
げし‐な・る【御寝成る】
[動ラ五(四)]「ぎょしんなる」の音変化。「お父(とっ)さんは—・ってですか」〈一葉・別れ霜〉
げし‐にん【解死人/下手人】
「げしゅにん(下手人)」の音変化。「累代の家人に囲まれて—乞はれ出す例やある」〈太平記・二七〉
げ‐しゃ【下車】
[名](スル)電車や自動車から降りること。また、電車から降りて駅の改札を出ること。降車。「東京駅で—する」「途中—...
げ‐しゃく【外戚】
母方の親類。がいせき。げさく。⇔内戚。「内戚にも—にも、女といふもののなむ乏しく侍る」〈宇津保・内侍督〉
げ‐しゃく【解釈】
経典などの文章を説き明かし、その内容をわからせること。
げしゃく‐ばら【外戚腹/外借腹】
本妻以外の女の腹から生まれること。また、その生まれた子。めかけばら。妾腹(しょうふく)。「—の姫君、銀杏の前」〈浄...
げ‐しゅ【下種】
仏語。信仰の種を人々にうえつけること。仏法にはじめて結縁(けちえん)する段階をいう。
げ‐しゅう【夏衆】
夏安居(げあんご)に参加している僧衆。
げしゅう
[副]《「怪(け)しう」から》どうしても。何が何でも。「—会はせまいなれば、ここで腹を切らうか」〈浄・反魂香〉
げ‐しゅく【下宿】
[名](スル) 1 ある期間、あらかじめ契約を結んで部屋を借り、部屋代・食費などを払って居住すること。また、その家...
げしゅく‐だい【下宿代】
下宿の代として支払う金銭。「仕送りから—を支払う」
げしゅく‐や【下宿屋】
下宿1を営む家。
ゲシュタポ
《(ドイツ)Geheime Staatspolizeiの略》1933年、反ナチス運動の取り締まりを目的として創設さ...
ゲシュタルト
《形態・姿などの意》知覚現象や認識活動を説明する概念で、部分の総和としてとらえられない合体構造に備わっている、特有...
ゲシュタルト‐しんりがく【ゲシュタルト心理学】
精神活動を心的要素の結合として説明する立場に対し、全体としての特徴、つまりゲシュタルトを直接的に認識するという事実...
ゲシュタルト‐ほうかい【ゲシュタルト崩壊】
《「ゲシュタルト」は形態・姿の意》全体性が失われ、各部分に切り離された状態で認識されるようになる現象。→ゲシュタル...
ゲシュタルト‐りょうほう【ゲシュタルト療法】
《(ドイツ)Gestalttherapie》神経症・心身症などの治療法の一つ。患者に対し、現状・現実をはっきりと認...
ゲシュテル
《ドイツ語で台架・支持枠・骨組みなどの意》ドイツの哲学者ハイデッガーが、近代技術の本質を言い表すために用いた語。技...
げしゅ‐にん【下手人】
《「下手」は物事に手をくだす意》 1 直接手を下して人を殺した者。殺人犯。げしにん。「—を捕らえる」 2 江戸時代...
げ‐しょ【下書】
したがき。案文。草稿。
げ‐しょ【外書】
仏教から見た仏教外の書物。外典(げてん)。
げ‐しょう【下生】
1 仏語。極楽に往生するもののうち、上品(じょうぼん)・中品(ちゅうぼん)・下品(げぼん)と分けた、それぞれの最下...
げ‐しょう【下姓】
素姓の卑しいもの。生まれた身分・家柄の低いこと。「優婆塞(うばそく)を見るに、—の人にこそあるめれ」〈今昔・四・一五〉
げ‐しょう【下症/下性】
大小便のしまり。また、そのしまりのないこと。「—が悪い」「—を治す」
げ‐しょく【下職】
下等な職業。「世は—に生まれあはすこそ、かなしけれ」〈浮・諸艶大鑑・七〉
げ‐しん【下心】
したごころ。内心。心がけ。「—を悟って間夫ある事を察し」〈浮・禁短気・一〉
げ‐しん【解信】
仏語。仏の教えを学んで理解したのちに信仰すること。
げじ【蚰蜒】
ゲジ目の節足動物。体長約3センチであるが、15対のきわめて長い歩脚をもつので大きく見える。家屋内の害虫を捕食する益...
げ‐じ【下地】
1 菩薩(ぼさつ)の十地(じゅうじ)のうち、下等の地位。 2 地上の世界。下界。「—の人、何をか行きて供養する事を...
げ‐じ【下知】
[名](スル)《「げち」とも》 1 上から下へ指図すること。命令。「—ヲ受ケル」〈和英語林集成〉 「四国の者共に、...
げ‐じき【下直】
[名・形動] 1 価値のないこと。また、そのさま。「新造っ子をそう—につかっては冥利がわるい」〈万太郎・末枯〉 2...
げじき‐にち【下食日】
暦注の一。天狗星(てんぐぼし)の精が下界に下って食を求めるという日。凶日とする。歳下食。
げじ‐ぎれ【下知切れ】
俳諧の発句で、切れ字に命令形を用いる表現形式。「昔聞け秩父殿(ちちぶどの)さへ角力(すまふ)取り/芭蕉」の類。
げ‐じく【牙軸】
巻物・掛け物などの軸で、象牙で作ったもの。