ひら‐ざ【平座】
⇒平敷(ひらしき)の座
ひら‐ざがね【平座金】
座金のこと。ばね座金に対していう。平ワッシャー。
ひら‐ざま【平様】
手紙の宛名に付ける「様」の草体の一。多く目下の者に用いる。つくばいざま。→永様(えいざま) →次様(つぎざま) →...
ひら‐ざむらい【平侍】
《「ひらさぶらい」とも》特別の地位・階級のない、身分の低い侍。
ひら‐ざや【平鞘】
刀身の厚みに沿って、平たく薄く仕立てた鞘。→丸鞘
ひらざや‐の‐たち【平鞘の太刀】
⇒衛府(えふ)の太刀
ひら‐ざら【平皿】
浅くて底の平たい皿。 [補説]本膳料理に用いるものは、平椀(ひらわん)ともいい、煮物などを盛る。
ひら‐しき【平敷】
「平敷の御座(おまし)」「平敷の座」の略。
ひらしき‐の‐おまし【平敷の御座】
天皇・皇后・東宮・上皇などの出御の際に用いる平敷の座。ひらしきのござ。
ひらしき‐の‐ざ【平敷の座】
椅子や兀子(ごっし)などを用いず、床に畳・敷物を敷いて着する座。平座。
ひら‐しば【平芝】
堤防などの斜面を保護するために植えてある芝。張り芝。
ひら‐じま【平島】
《「ひらしま」とも》平らな小島。
ひら‐しゃいん【平社員】
特別の役職についていない一般の社員。ひら。
ひら‐しょいん【平書院】
略式の付(つけ)書院で、棚板がなく、書院窓だけを設けたもの。
ひら‐しょうぞく【平装束】
石帯(せきたい)の代わりに布の帯を用いた束帯装束。ひらそうぞく。
ひら‐しん【平芯】
石油ランプの灯芯で、火口(ほくち)が平らになっているもの。
ひら‐じ【平字】
普通の活字より縦を短くした扁平な活字。ひらもじ。
ひら‐じ【平地】
「平織り」に同じ。
ひら‐じい【平強ひ】
無理じい。「—をするで捨てられぬ」〈仮・可笑記評判〉
ひら‐じょう【平城】
⇒ひらじろ
ひら‐じろ【平城】
平地に築いた城。ひらじょう。→山城(やまじろ)
ひら‐すき【枚次】
⇒枚手(ひらで)
ひら‐せ【平瀬】
川で、流れがゆったりとした平らな瀬。「—には小網(さで)さし渡し」〈万・四一八九〉
ひら‐ぜめ【平攻め】
ひたすら攻めたてること。「ただ—に攻めて勝ったるぞ心地はよき」〈平家・一一〉
ひら‐そで【平袖】
⇒広袖(ひろそで)1
ひら‐ぞうがん【平象眼】
象眼技法の一。地金を彫って他の金属をはめ込み、表面を平らにしたもの。
ひら‐ぞこ【平底】
容器などの底が平らなこと。また、そのもの。「—フラスコ」
ひらた【平田/艜】
《「ひらだ」とも》「平田舟(ひらたぶね)」の略。
ひらた【平田】
島根県北東部、宍道(しんじ)湖の北西にあった市。近世は木綿取引の市場町として発達、妻入り土蔵造りの町並みが残る。平...
ひらた【平田】
姓氏の一。 [補説]「平田」姓の人物平田篤胤(ひらたあつたね)平田銕胤(ひらたかねたね)平田東助(ひらたとうすけ)...
ひらた‐あつたね【平田篤胤】
[1776〜1843]江戸後期の国学者。国学の四大人の一。秋田藩士。旧姓、大和田。号、気吹之舎(いぶきのや)・真菅...
ひらた‐あぶ【扁虻】
ハナアブ科の昆虫のうち、腹部の平たいものの総称。胸は黒くつやがあり、腹は橙黄色に黒の横帯をもつものが多い。食蚜蠅(...
ひら‐た・い【平たい】
[形][文]ひらた・し[ク] 1 厚さが少なく、横に広がっている。「—・い箱」 2 たいらで、凹凸が少ない。「—・...
ひらた‐かねたね【平田銕胤】
[1799〜1880]幕末・明治初期の国学者・神道家。伊予の人。旧名、碧川篤実。平田篤胤の門人で、のち養子。維新後...
ひらた‐きくいむし【扁木喰虫】
甲虫目ヒラタキクイムシ科の昆虫。体長約5ミリ。体は長くて扁平で、赤褐色または黒褐色。頭部は突き出し、複眼は大きい。...
ひらた‐ぐも【平蜘蛛/扁蜘蛛】
クモの一種。体長約1センチ。体は平たく、頭胸部と脚は褐色、腹部は卵形で灰白色、背面に黒斑をもつ。人家などに普通にみ...
ひら‐たけ【平茸】
ヒラタケ科のキノコ。広葉樹の枯れ木に、春から晩秋にかけて生える。傘は半円形で灰色か黒褐色。短い白い柄があり、重なり...
ひらた‐し【平田市】
⇒平田
ひらた‐とうすけ【平田東助】
[1849〜1925]政治家。山形の生まれ。山県有朋系の有力官僚として、貴族院議員・法制局長官・枢密顧問官・農商務...
ひらた‐とくぼく【平田禿木】
[1873〜1943]英文学者・随筆家。東京の生まれ。東京高師卒。本名、喜一郎。「文学界」創刊に参加。サッカレーの...
ひら‐たねなし【平核無】
柿の一品種。実はやや角ばった形で種子がない。新潟の原産。渋があるためさわし柿にする。
ひらた‐ぶね【平田舟】
舟べりを低く舟底を平たくつくった丈長の川舟。上代から近世まで貨客の輸送に用いた。時代・地域により種類が多い。
ひらた‐むし【扁虫】
甲虫目ヒラタムシ科の昆虫の総称。体は著しく扁平で、足の基部は球状。多くは樹皮下にすみ、また貯穀につく害虫もある。
ひらた‐ゆきえ【平田靫負】
[1704〜1755]江戸中期の薩摩藩の家老。宝暦3年(1753)藩が幕府から命じられた木曽・長良・揖斐(いび)三...
ひら‐だい【平台】
1 印刷機械の一。平らな版盤に版を載せ、紙を円筒で押し付けて1枚ずつ印刷する機械。 2 書店で、本や雑誌を平積みに...
ひら‐だる【平樽】
取っ手のない平たい樽。祝儀のときなどに用いる。
ひら‐ち【平地】
起伏のない平らな土地。へいち。
ひら‐ちゃわん【平茶碗】
抹茶茶碗の一。口が広く浅い形のもの。主として夏季に用いる。
ひら‐ちりじ【平塵地】
蒔絵(まきえ)で、金の細粉を器物の全面に密にまき散らしたもの。へいじん。
ひら‐ぢょうし【平調子】
箏(そう)の調弦法の一。俗箏の最も基本的な調弦で、八橋検校(やつはしけんぎょう)の工夫といわれる。