ひと‐すじ【一筋/一条】
[名] 1 細長い物の1本。一条。「—の髪の毛」「—伝わる涙」 2 一門。一族。「多くはただこの九条殿の御—なり」...
ひとすじ‐しまか【一条縞蚊】
ヤブカの一。ヤブカ属の昆虫で体長約3ミリ。体は黒色で白い縞があり、胸部の正中線に沿って一本の白い筋が入る。東南アジ...
ひとすじ‐なわ【一筋縄】
1本の縄。また転じて、普通のやり方。尋常一様の手段。「—の繋ぐべからざる魂」〈鏡花・義血侠血〉
一筋縄(ひとすじなわ)では行(い)か◦ない
普通のやり方では処理できない。「—◦ない手ごわい相手」
ひとすじ‐みち【一筋道】
分かれ道のないただ一筋の道路。一本道。
ひと‐ずき【人好き】
人に好かれること。「—のする顔立ち」
ひと‐ずくな【人少な】
[形動][文][ナリ]人数や人手の少ないさま。「—な(の)家」
ひと‐ずれ【人擦れ】
[名](スル)人の中でもまれ、世慣れすぎていること。「—していない初々しい娘」
ひと‐せい【一精】
ひと骨折り。ひとがんばり。「商売に—出だしみんと」〈浮・永代蔵・三〉
ひと‐ぜり【人競り】
人がひしめき合うこと。人ごみ。「七、八町行ったれど、あんまり—」〈浄・油地獄〉
ひと‐そばえ【人戯え】
人に甘えたわむれること。他人の好意を期待すること。「口で言へば—、先立って埒(らち)明けうと」〈浄・丹波与作〉
ひと‐そろい【一揃い】
一組そろっていること。また、そのもの。「茶器—」
ひと‐ぞう【一族】
《「ぞう」は「ぞく(族)」の音変化》同族。一門。いちぞく。「今はいとど—のみ、かへすがへす栄え給ふこと限りなし」〈...
ひと‐ぞく【ヒト族】
霊長目ヒト科ヒト亜科を構成する族の一つ。ヒト亜族とチンパンジー亜族に分かれる。630万年〜680万年前にゴリラとの...
ひと‐ぞろえ【人揃え】
ある物事をするのに必要な人数をそろえること。
ひと‐たがえ【人違へ】
「ひとちがい」に同じ。「下衆(げす)の身を知らせ給ふべき京人よ。—にや侍らむとて」〈源・玉鬘〉
ひと‐たけ【人長】
《「ひとだけ」とも》人の身長に等しい高さ。等身大。「—ほどもあるトロフィー」
ひと‐たち【一太刀】
1 刀で一度切りつけること。一刀(いっとう)。「—浴びせる」 2 最初に切りつけること。一の太刀。
ひと‐たび【一度】
1 1回。いちど。「—はあきらめた計画だ」 2 (副詞的に用いて)いったん。もし。いちど。「—思い立ったからにはや...
ひと‐たまり【一溜まり】
少しの間もちこたえること。
一溜(ひとた)まりもな・い
わずかの間ももちこたえられない。「巧みな弁舌に—・く説き伏せられた」
ひと‐たらし【人誑し】
1 多くの人々に好かれること。また、その人。 2 人をだますこと。また、その人。「これぞ都の—ぞかし」〈浮・一代男・一〉
ひと‐だか・い【人高い】
[形][文]ひとだか・し[ク]人出が多いさま。大勢が集まっているさま。「中の丁の—・い所にて」〈黄・艶気樺焼〉
ひと‐だかり【人集り】
[名](スル)人が群がり集まること。また、その人々。「黒山のような—」
ひと‐だすけ【人助け】
困っている人を救うこと。また、そのような行い。「—だと思って引き受ける」
ひと‐だち【人立ち】
[名](スル)人が群がって立つこと。人だかり。「西洋人と話していると必(きっ)と三人や四人は—がしますからネエ」〈...
ひと‐だ・つ【人立つ】
[動タ四]大人らしくなる。一人前になる。「おのづから、さて—・ち給ひなば」〈源・玉鬘〉
ひと‐だね【人種】
1 その場にいる人の数。また、人間。「声をかけ合って纔(わずか)に未だ—の世に尽きぬのを知るばかり」〈鏡花・高野聖...
ひと‐だのみ【人頼み】
[名](スル)人のしてくれるのを当てにすること。他人の力に頼ること。
ひと‐だのめ【人頼め】
[名・形動ナリ]人に当てにさせること。人に頼もしく思わせて、実際にはそれほどでないこと。また、そのさま。「くやしく...
ひと‐だま【人魂】
夜、空中を飛ぶ青白い火。古くから、死者から抜け出た霊が漂うものとされる。
ひと‐だまい【人給ひ】
1 人々に物を給わること。また、その物。「いかで—ならむ御几帳まゐらむに」〈宇津保・内侍督〉 2 従者に貸し与える...
ひと‐だまり【人溜まり】
多くの人が集まっていること。集まって控えていること。また、その場所。「告知板の前に—ができる」
ひと‐だんらく【一段落】
[名](スル)「いちだんらく(一段落)」の誤読。→いちだんらく[補説]
ひと‐ちか・し【人近し】
[形ク]人が身近にいるさま。「その—・からむなむうれしかるべき」〈源・帚木〉
ひと‐ちがい【人違い】
[名](スル)他の人をその人と思い違いすること。人ちがえ。「後ろ姿がそっくりなので—する」
ひと‐ぢか【人近】
[形動ナリ]近くに人のいるさま。「かかる(葬送ノ)ありさまは—にていみじきだになほいと悲しきに」〈栄花・峰の月〉
ひとっ‐きり【一っ切り】
[副]《「ひときり」の音変化》「ひとしきり」に同じ。「雨は—強く降った」
ひとっ‐こ【人っ子】
「ひと(人)」を強めていう語。「—一人通らない」
ひとっこ‐ひとり【人っ子一人】
人ひとり。だれひとり。下に打消しの語を伴って用いる。「—いない」
ひとっ‐とび【一っ飛び】
「一飛び」に同じ。「沖縄まで—で行ける」「—で結論に達した」
ひとっ‐ぱしり【一っ走り】
[名](スル)「ひとはしり」の音変化。「—して買ってくる」
ひと‐つ【一つ】
[名] 1 数の名。自然数のはじめ。いち。 2 ㋐物などを数えるときの、1個。「りんごを—食べる」「—二つ間違って...
ひとつ‐あな【一つ穴】
1 同じ穴。また、同じ場所にいること。 2 一緒になって事をたくらむこと。一味(いちみ)。一党。「あなたの金を衒(...
一(ひと)つ穴(あな)の狐(きつね)
「同じ穴の狢(むじな)」に同じ。
一(ひと)つ穴(あな)の狢(むじな)
「同じ穴の狢」に同じ。
ひとつ‐えり【一つ襟】
重ね着をするとき、上の着物の襟で下の着物の襟を隠して、1枚のようにみせること。
ひとつ‐おぼえ【一つ覚え】
一つの事しか覚えていなくて、何かにつけそれを言うこと。「—の決まり文句」
ひとつ‐かま【一つ釜】
1 同じ一つの釜。 2 生活を共にする親しい間柄。「一緒に働いていた—の仲間さえ」〈椎名・深尾正治の手記〉
ひとつ‐かまど【一つ竈】
1 同じ一つのかまど。 2 「一つ釜(かま)2」に同じ。「勘次は怖ろしい卯平と—であるよりも」〈長塚・土〉