姓氏の一。皇族賜姓の豪族で、桓武 (かんむ) 平氏・仁明 (にんみょう) 平氏・文徳 (もんとく) 平氏・光孝平氏などの流れがある。最も栄えたのは桓武平氏の葛原 (かつらばら) 親王の流れで、高棟王 (たかむねおう) の子孫は中央貴族として栄え、高望王 (たかもちおう) の子孫のうち、一族は関東に勢力を築いてのちの鎌倉幕府の中核を占めた。また、高望王の曽孫維衡 (これひら) の子孫は伊勢を根拠地として伊勢平氏とよばれ、平氏政権を樹立して栄えたが、文治元年(1185)壇ノ浦の戦いで滅亡した。
出典:青空文庫
・・・静かな船の帆と、青く平らに流れる潮のにおいとに対して、なんという・・・ 芥川竜之介「大川の水」
・・・たくしはこの心の秤を平らに致したい一心から、自然と多門の皿の上へ・・・ 芥川竜之介「三右衛門の罪」
・・・段高くなって頂が少し平らなところであった。果たして一頭の鹿が松の・・・ 国木田独歩「鹿狩り」