煮ること。煮えること。また、そのもの。にえ。「—が足りない」「クリーム—」
玉。特に、赤く美しい玉。
「五百箇 (いほつ) の御統 (みすまる) の—の綸 (を) を」〈神代紀・上〉
7 動作・作用の原因・理由・きっかけとなるものを示す。…のために。…によって。「あまりのうれしさ—泣き出す」「退職金をもとで—商売を始める」
「春の野に若菜摘まむと来 (こ) しものを散りかふ花—道はまどひぬ」〈古今・春下〉
12 (場所を示す用法から転じて、多く「には」の形で)敬意の対象を表す。「博士—は古稀 (こき) の祝いを迎えられた」「先生—はいかがお過ごしですか」
「うへ—も聞こしめして渡りおはしましたり」〈枕・九〉
1 あとの叙述の前置きとして続ける意を表す。…と。…ところ。「考えてみる—庶民のための政治は当分望めそうにない」「こともあろう—警官にけんかを売るとは」
「あやしがりて寄りて見る—、筒の中光りたり」〈竹取〉
3 逆接の確定条件を表す。…けれども。…のに。…だが。