ぼだい【菩提】
《(梵)bodhiの音写。智・道・覚と訳す》仏語。 1 煩悩(ぼんのう)を断ち切って悟りの境地に達すること。また、...
ぼだい‐こう【菩提講】
極楽往生を求めて法華経を講説・讃嘆(さんだん)する法会。
ぼだい‐ごえ【菩提声】
菩提を求めて一心に念仏を唱える声。「殿上人の—もあやにくなるまで聞こえたり」〈栄花・さまざまの喜び〉
ぼだい‐さった【菩提薩埵】
「菩薩(ぼさつ)」に同じ。
ぼだい‐し【菩提子】
テンジクボダイジュの実。淡黒色で丸くて香りが強く、数珠を作る。《季 秋》「—を紅(くれなゐ)の糸につなぎけり/青々」
ぼだい‐しょ【菩提所】
「菩提寺」に同じ。
ぼだい‐しん【菩提心】
仏語。悟りを求めようとする心。大乗では利他を強調し、悟りを求めるとともに世の人を救おうとする心をいう。
ぼだい‐じ【菩提寺】
先祖代々の墓や位牌をおき、菩提を弔う寺。檀那寺(だんなでら)。菩提所。
ぼだい‐じゅ【菩提樹】
1 《(梵)bodhidrumaの音写》クワ科のテンジクボダイジュの別名。釈迦がその下で悟りを開いたとされ、原産地...
ぼだいじゅ【菩提樹】
《原題、(ドイツ)Der Lindenbaum》シューベルトの歌曲。ホ長調。連作歌曲集「冬の旅」の第5曲の題名。同...
ぼだいじゅのこかげで【菩提樹の木かげで】
《原題、(ドイツ)Unter der Linden》ワルター=フォン=デア=フォーゲルワイデによる詩。執筆年不詳。...
ぼだい‐ず【菩提樹】
1 「ぼだいじゅ(菩提樹)」に同じ。「黄金の数珠(ずず)箱に、—のをなむ入れさせ給ひたりける」〈落窪・三〉 2 「...
ぼだい‐せんな【菩提僊那】
《(梵)Bodhisenaの音写》[704〜760]奈良時代のインド僧。文殊菩薩を慕って中国に渡り、天平8年(73...
ぼだい‐だるま【菩提達磨】
《(梵)Bodhidharmaの音写》[?〜528]中国禅宗の始祖。インドのバラモンの出身。6世紀初め中国に入り、...
ぼだい‐もん【菩提門】
1 仏語。密教で、四門の一。菩提の門、すなわち悟りのこと。 2 葬場四門のうち、西方の門。
菩提(ぼだい)を弔(とむら)・う
死者の冥福(めいふく)を祈って供養を行う。「亡き父の—・う」