陸(ろく)に◦居(い)る
あぐらをかく。安座する。らくに居る。「とてもの事にゆるさせられい。—◦居ませう」〈虎寛狂・布施無経〉
ろくにん‐ぐみ【六人組】
《(フランス)Les Six》第一次大戦後のフランス楽壇に新風を吹き込んだ、ミヨー・オネゲル・オーリック・プーラン...
ろくにん‐しゅう【六人衆】
江戸幕府初期の職名。寛永10年(1633)から同15年まで設置。定員は六人で、若年寄の前身といわれる。
ろく‐ぬすびと【禄盗人】
才能や働きもなく、いたずらに俸禄を受けている人をののしっていう語。
ろくのみやのひめぎみ【六の宮の姫君】
芥川竜之介の短編小説。大正11年(1922)8月、雑誌「表現」に発表。「今昔物語集」に取材した作品。
ろく‐はく【六博】
《一から六までの数があるところから》さいころ。また、さいの目。
ろくはち‐ぐぜい【六八弘誓】
仏語。阿弥陀仏の四十八願のこと。68の誓願。
ろくはら【六波羅】
京都市東山区五条から七条の間の地名。平家一門の邸宅や鎌倉幕府の六波羅探題があった。 「六波羅探題」の略。
ろくはら‐たんだい【六波羅探題】
鎌倉幕府の職名。承久の乱後、六波羅の地に設置。南方・北方の2名からなり、京都の警護、朝廷の監視および尾張(のち三河...
ろくはら‐どの【六波羅殿】
京都六波羅にあった平家の邸宅。 平清盛の異称。 六波羅探題の異称。
ろく‐はらみつ【六波羅蜜】
《「ろっぱらみつ」とも》大乗仏教における六種の修行。菩薩(ぼさつ)が涅槃(ねはん)に至るための六つの徳目。布施(ふ...
ろくはらみつ‐じ【六波羅蜜寺】
京都市東山区にある真言宗智山派の寺。山号は、普陀落山。西国三十三所第17番札所。応和3年(963)空也が十一面観音...
ろく‐ばり【陸梁】
洋風小屋組みの最下部に置かれる梁。
ろく‐ばん【肋板】
船体の湾曲部を形作る、肋材の間に差し込んである鋼鉄板。
ろく‐ばん【緑礬】
⇒りょくばん(緑礬)
ろく‐びょうし【六拍子】
1 音楽で、六つの拍を一つの単位とする拍子。ふつう、第1拍に強声部があり、第4拍が中強のアクセントとなる。 2 長...
ろく‐ふ【六府】
「六衛府(ろくえふ)」の略。
ろくふっか‐いおう【六弗化硫黄】
硫黄と弗素の化合物。常温で無色無臭の気体。水に難溶。エチルアルコールにやや溶ける。化学的に非常に安定で、電子機器の...
ろくふっか‐ウラン【六弗化ウラン】
ウランと弗素(ふっそ)の化合物。常温で白色の固体。セ氏約56.5度で昇華する。空気中の水分と反応して弗化水素を発生...
ろくふっか‐ブタジエン【六弗化ブタジエン】
弗素化合物の一。半導体集積回路の製造工程において、ドライエッチングの洗浄剤として用いられる。大気寿命が短いため、環...
ろく‐ぶ【六部】
「六十六部」の略。
ろく‐ぶぎょう【六奉行】
武家時代の、武者奉行・旗奉行・長持奉行の総称。それぞれ二人ずついた。
ロクブリュヌ‐カップ‐マルタン
フランス南東部、アルプ‐マリチーム県、モナコとマントンの中間に位置する町。中世、異教徒からの攻撃を防ぐために、急峻...
ろくぶん‐ぎ【六分儀】
天体の高度を測るための携帯用の器械。望遠鏡、2枚の反射鏡、円周の6分の1(60度)の目盛りをつけた弧などからなる。...
ろくぶんぎ‐ざ【六分儀座】
南天の小星座。獅子座(ししざ)と海蛇座(うみへびざ)との間にあり、4月下旬の午後8時ごろ南中する。学名 (ラテン)...
ろく‐へい【六蔽】
仏語。清浄心をおおう六種の悪心。慳貪(けんどん)・破戒・瞋恚(しんい)・懈怠(けだい)・散乱・愚痴。
ろくべえ
《江戸時代、飢饉のときに六兵衛という人が考案したという》サツマイモを原料とする麺。長崎県の郷土料理。作り方は対馬・...
ろく‐ぼ【六母】
六種の母。嫡母・継母・慈母・養母・庶母・乳母の称。〈書言字考節用集〉
ろくぼう‐せい【六芒星】
正六角形の辺を延長してできる、六つの突起をもつ星形。ヘキサグラム。→五芒星
ろく‐ぼく【肋木】
柱の間に多数の丸い横木を通した体操の固定用具。懸垂・足掛けなどをする。
ろく‐まい【禄米】
武士が主家から禄として与えられる米。扶持米(ふちまい)。
ろく‐まく【肋膜】
「胸膜(きょうまく)」に同じ。
ろくまく‐えん【肋膜炎】
「胸膜炎(きょうまくえん)」に同じ。
ろくまんはっせん
米国モトローラ社が1979年に発表した16ビットマイクロプロセッサーの製品名。正式名称はMC68000。68Kとも...
ろく‐み【六味】
1 六種の味。苦・酸・甘・辛・鹹(かん)・淡。 2 「六味丸」の略。
ろくみ‐がん【六味丸】
漢方で、地黄・山茱萸(さんしゅゆ)・山薬などを調合した丸薬。強壮などに用いる。
ろく‐みゃく【六脈】
漢方で、脈拍の六種の状態。浮・沈・数(さく)・遅・滑・渋の総称。
ろくむさい【六無斎】
林子平(はやししへい)の号。自作の和歌「親も無し妻無し子無し板木無し金も無けれど死にたくも無し」による。
ろく‐めい【鹿鳴】
《「詩経」小雅の「鹿鳴」は、群臣や賓客をもてなす宴会で詠じる歌であるところから》宴会で客をもてなす音楽。また、宴会...
ろくめい‐かん【鹿鳴館】
東京の日比谷にあった明治時代の官設社交場。英国人コンドルの設計で明治16年(1883)完成。外務卿井上馨(いのうえ...
ろくめいかんのけいふ【鹿鳴館の系譜】
磯田光一の評論。昭和58年(1983)刊行。副題「近代日本文芸史誌」。日本の欧化の象徴としての鹿鳴館に着目しつつ、...
ろくめいしゅう【鹿鳴集】
会津八一の歌集。昭和15年(1940)刊。大正13年(1924)に刊行された著者の第一詩集「南京新唱」の全作品と以...
ろくめい‐の‐えん【鹿鳴の宴】
1 群臣や賓客をもてなす酒宴。 2 中国で唐代、州県の官吏登用試験に合格して都に上る人を送るための宴。
ろくめん‐たい【六面体】
六つの平面で囲まれた立体。立方体・直方体など。
ろく‐もつ【六物】
僧尼が常に所持すべき六種の物。大衣・上衣・内衣の三衣(さんえ)と鉢・尼師壇(にしだん)(座具)・漉水嚢(ろくすいの...
ろくもん‐せん【六文銭】
紋所の名。一文銭を3個ずつ横2列に並べた形のもの。信州上田の真田(さなだ)氏の紋として有名。六連銭。
ろくや‐おん【鹿野苑/鹿野園】
《(梵)Mṛgadāvaの訳》中インドの波羅奈国にあった林園。釈迦が悟りを開いてのち初めて説法し、五人の比丘(びく...
ろくやた【六弥太】
《豆腐を女房詞で「おかべ」というところから、源義経の臣、岡部六弥太にかけていう》豆腐の異称。
ろく‐やね【陸屋根】
傾斜がほとんどなく、平らな屋根。平屋根。りくやね。
ろくや‐まち【六夜待ち】
「二十六夜待ち」の略。「車座へ紺の手の出る—」〈柳多留・初〉