のがわ‐りゅう【野川流】
地歌の流派の一。大坂の野川検校(けんぎょう)が、京都の柳川流から独立して元禄(1688〜1704)ごろに創始。
の‐がん【野雁/鴇】
ツル目ノガン科の鳥。全長約1メートル。首は灰色、背は黒斑のある黄褐色、腹は白い。繁殖期の雄は、のどの両側にひげのよ...
のき【軒/宇/簷/檐】
1 屋根の下端で、建物の壁面より外に突出している部分。 2 庇(ひさし)。
ノキア
フィンランドの通信機器会社。1865年、製紙会社として設立。1970年代より電気通信分野を主要事業とし、1980年...
のき‐いた【軒板】
軒の裏に張る板。
のき‐からはふ【軒唐破風】
軒先の一部に装飾用につけられた唐破風。主に玄関部分につける。
のき‐がわら【軒瓦】
1 軒先に用いる瓦。軒平瓦と軒丸瓦とがある。 2 「軒平瓦(のきひらがわら)」に同じ。
のき‐ぐち【軒口】
軒の先端。軒端(のきば)。
のき‐げた【軒桁】
軒の垂木(たるき)を支える水平材。
のき‐さき【軒先】
1 軒の突き出た先の部分。「—に洗濯物をつるす」 2 家の前の軒に近い場所。「—を借りる」
のき‐ざり【退き去り】
人をその場に残して去ること。特に、夫婦の一方が相手を残して家を出ること。「—するも外聞が悪さに」〈伎・四谷怪談〉
のき‐しお【退き潮】
しりぞくのにぐあいのよい時期。
のき‐した【軒下】
軒の下のところ。屋根の下。「—の雨宿り」
のき‐しのぶ【軒忍】
ウラボシ科の常緑多年生のシダ。樹皮や岩の上、屋根などに生え、根茎は横にはう。葉は細長く、長さ10〜30センチ、裏面...
のき‐じゃばら【軒蛇腹】
蛇腹の一種。建物の軒に帯状に取り付けた突出部分。→蛇腹2
のき‐じょう【退き状】
離縁状。ふつう女の側から書くものをいう。「厭になってしまうたと言ふ、ひと通りの—を」〈伎・五大力〉
のき‐たけ【軒丈】
軒の高さ。
のき‐ぢょうちん【軒提灯】
祭礼のときなどに軒につるす提灯。
のき‐てん【軒天】
軒の裏に張る板。軒天井(のきてんじょう)。
のき‐どい【軒樋】
軒先に取り付けた横樋。
のき‐なみ【軒並(み)】
1 家が軒を連ねて並び建っていること。家並み。「宿場町の古い—」 2 並んでいる家の一軒一軒。家ごと。「刑事が—に...
のき‐ならび【軒並び】
「のきなみ」に同じ。「—の羨み種(ぐさ)になりぬ」〈一葉・にごりえ〉
軒(のき)の玉水(たまみず)
軒先から落ちる雨垂れ。「たえだえに—おとづれてなぐさめがたき春のふる里」〈式子内親王集〉
のき‐ば【軒端】
軒のはし。軒口。
のき‐ひらがわら【軒平瓦】
軒先に用いる平瓦。唐草模様をつけたものは唐草瓦ともいう。
のき‐べん【軒弁】
《「軒先を借りる弁護士」の意。「ノキ弁」とも書く》既存の法律事務所の一部を借りて営業を始める弁護士。給料は出ず、独...
のき‐まるがわら【軒丸瓦】
軒先に用いる丸瓦。蓮花紋や巴紋(ともえもん)をつけることが多い。瓦全体が鐙(あぶみ)の形をしているので鐙瓦ともいい...
のき‐みせ【軒店】
通りに面した家の軒下などに設けた店。
のき‐わり【軒割(り)】
金銭の寄付などを、戸数に応じて割り当てること。
軒(のき)を争(あらそ)・う
「軒を並べる」に同じ。「—・ひし人のすまひ」〈方丈記〉
軒(のき)を貸(か)して母屋(おもや)を取(と)られる
「庇(ひさし)を貸して母屋を取られる」に同じ。
軒(のき)を軋(きし)・る
「軒を並べる」に同じ。「東の丸、西の丸、—・り棟を並べ」〈仮・東海道名所記・一〉
軒(のき)を連(つら)・ねる
「軒を並べる」に同じ。
軒(のき)を並(なら)・べる
軒を接して多くの家がぎっしりと立ち並んでいる。軒を連ねる。「参道には土産物屋が—・べている」
のぎ【芒】
1 稲や麦などイネ科植物で、花の外側の穎(えい)の先端にある針状の突起。分類上重要。 2 (「禾」とも書く)切り箔...
のぎ【鯁】
《「芒(のぎ)」と同語源》のどに刺さる小さい魚の骨。「喉(のみと)に—ありて、物え食はず」〈記・上〉
の‐ぎく【野菊】
野生の菊。アブラギク・ノコンギク・ノジギク・ヨメナなど。《季 秋》「子狐の隠れ顔なる—かな/蕪村」
のぎくのごとききみなりき【野菊の如き君なりき】
木下恵介監督・脚本による映画の題名。昭和30年(1955)公開。原作は伊藤左千夫の小説「野菊の墓」。出演、有田紀子...
のぎくのはか【野菊の墓】
伊藤左千夫の処女小説。明治39年(1906)発表。江戸川のほとりを舞台に、旧家の息子政夫と、二つ年上のいとこ民子の...
ノギス
《(ドイツ)Noniusから》主尺のほかに、移動できる副尺をもつ精密測定具。ふつうは金属製。二つの爪の間に物を挟ん...
の‐ぎつね【野狐】
野にすむ狐。野生の狐。やこ。
のぎ‐へん【ノ木偏/禾偏】
漢字の偏の一。「稲」「秋」などの「禾」の称。
のぎ‐まれすけ【乃木希典】
[1849〜1912]軍人。陸軍大将。長州藩出身。西南戦争・日清戦争に出征。日露戦争では第三軍司令官として旅順を攻...
のぎ‐め【芒目/禾目】
陶器などの表面に現れる、芒(のぎ)のような細長い斑文。「—天目」
のぎ‐らん【芒蘭】
キンコウカ科の多年草。草原に生え、高さ30〜45センチ。葉は放射状に出て、広線形。夏、葉の間から花茎を伸ばし、頂に...
の・く【退く】
[動カ五(四)] 1 今までいた場所から離れる。今までの場所をあけて他へ移る。どく。「ちょっとそこを—・いてくださ...
ノクターン
主としてピアノのための、夜の情緒を表す叙情的な楽曲。ショパンの作品がよく知られる。夜想曲。
のぐち【野口】
姓氏の一。 [補説]「野口」姓の人物野口勇(のぐちいさむ)野口雨情(のぐちうじょう)野口兼資(のぐちかねすけ)野口...
のぐち‐うじょう【野口雨情】
[1882〜1945]詩人。茨城の生まれ。本名、英吉。大正中期、全国に歌謡行脚し、民謡・童謡の普及に尽力。詩集「都...
のぐち‐かねすけ【野口兼資】
[1879〜1953]能楽師。シテ方宝生流。愛知の生まれ。16世宝生九郎(知栄)の高弟。幽玄な芸風で、松本長(まつ...