が‐き【牙旗】
《中国で、旗ざおの先を象牙で飾り、猛獣が牙(きば)で身を守る形としたところから》天子または大将軍のいる所に立てる旗...
が‐き【瓦器】
素焼きの陶器。主に古代の灰黒色の土器をいう。かわらけ。
が‐き【餓鬼】
1 《(梵)pretaの訳。薜茘多(へいれいた)と音写》生前の悪行のために餓鬼道に落ち、いつも飢えと渇きに苦しむ亡...
がき‐あみ【餓鬼阿弥】
餓鬼のようにやせおとろえ、耳鼻も欠け落ちて生気のない者。「箸に目鼻の—を、夫(つま)とはさらにしらいとの」〈浄・反魂香〉
がき‐き【我鬼忌】
芥川竜之介の忌日。7月24日。俳号の「我鬼」にちなむ。《季 夏》
がきぞうし【餓鬼草紙】
飢えと渇きに悩みながら人間界に出没する餓鬼の諸相を描いた絵巻。六道絵の一。平安末期作。東京および京都の国立博物館所...
がき‐だいしょう【餓鬼大将】
子供たちの仲間で、いちばんいばっている子供。
がき‐だな【餓鬼棚】
盂蘭盆に、無縁仏を供養するために設ける棚。祖霊を迎える盆棚とは別に作られる。無縁棚。
がき‐どう【餓鬼道】
六道の一。餓鬼の世界。常に飢えと渇きに苦しむ亡者の世界。「大海に浮かぶといへども、潮なれば飲むこともなし。是れ又—...
餓鬼(がき)に苧殻(おがら)
力のない者が、折れやすい苧殻を振り回すようなもので、頼りにも力にもならないことのたとえ。
餓鬼(がき)の断食(だんじき)
《餓鬼は断食しようとしまいと、おのずから断食の状態である意から》当然のことを、ことさらに言い立てて、人前をつくろう...
がき‐の‐めし【餓鬼の飯】
盂蘭盆に無縁仏に供える食物。
餓鬼(がき)の目(め)に水(みず)見(み)えず
《餓鬼は、のどが渇きすぎているので、そばに水があっても気づかない意から》熱望するあまり、かえって求めるものが身近に...
餓鬼(がき)の物(もの)をびんずる
《「びんずる」は「引っ取る」を「餓鬼」の縁で「賓頭盧(びんずる)」に掛けていったものか》餓鬼の得た食物を奪い取る。...
がき‐びょう【餓鬼病】
「餓鬼病(がきや)み」に同じ。「—を病み候ふぞ」〈著聞集・一六〉
がき‐へんしゅう【餓鬼偏執】
他人の考えや迷惑を無視して自分の考えだけにとらわれること。また、その人。
がき‐ぼね【餓鬼骨】
障子や襖(ふすま)などの芯(しん)とする細い粗末な骨。
餓鬼(がき)も人数(にんじゅ)
つまらない者でも、いれば、多少の効果があることのたとえ。また、取るに足りない者も多く集まれば、あなどりがたいことの...
がき‐やみ【餓鬼病み】
食物がのどを通らないで、やせ細っていく病気。また、絶えず空腹感に苦しむ病気。「干鮭(からさけ)のやうな—」〈浄・車街道〉
が‐きゅう【芽球】
造血幹細胞が血球に分化する過程の幼若な細胞。ブラスト(blast)。
が‐きょう【画境】
1 絵画に表れた作者の境地。「新しい—を開く」 2 絵を描いているときの心境。
が‐きょう【雅境】
風流な境地。「折角の—に理窟の筋が立って」〈漱石・草枕〉
がきょうじんほくさい【画狂人北斎】
桜田常久の時代小説。昭和46年(1971)刊。江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の半生を描く。