人(ひと)衆(おお)ければ則(すなわ)ち狼(おおかみ)を食(く)らう
《「淮南子(えなんじ)」説山訓から》人数が多ければ、人を襲う狼をも殺して食ってしまう。多数の力の恐るべきことのたとえ。
人(ひと)衆(おお)ければ天(てん)に勝(か)つ
《「史記」伍子胥伝から》人が多勢を頼んで勢いに乗っているときは、道理に背いても、一時的には天の理に勝つこともできる。
ひと‐おき【人置き】
江戸時代、雇い人の周旋屋。求職者を一時宿泊させたり、保証人や仮親などを引き受けたりした。人宿(ひとやど)。
ひと‐おくめん【人臆面】
人見知り。人おじ。「つっと—をなさるるほどに」〈鷺流狂・米市〉
ひと‐おさ【人長】
⇒にんじょう(人長)
ひと‐おじ【人怖じ】
[名](スル)知らない人の前に出ておじけづくこと。「—して泣く子」
ひと‐おと【人音】
人がいる気配の物音。また、人の来る音。
ひと‐おに【人鬼】
鬼のように無慈悲で残忍な人。「出(いで)し都会(みやこ)に—はなくとも」〈一葉・やみ夜〉
ひと‐おもい【一思い】
たった一度の苦しい思い。「刃(やいば)で死ぬるは—」〈浄・天の網島〉
ひとおもい‐に【一思いに】
[副]あれこれ迷わず、一気にそうするさま。思い切って。「いっそ—別れてくれ」
ひと‐おれ【一折れ】
舞や曲のひと区切り。ひとさし。ひとふし。「袖かへす所を、—、気色ばかり舞ひ給へるに」〈源・花宴〉