ぎん‐だい【銀台】
1 細工物で、銀を地金とすること。また、そのもの。「—の帯留め」 2 銀で飾った高楼。美しい高楼。 3 香をたいた...
ぎん‐だか【銀高】
《江戸時代、上方では銀貨本位であったところから》金高(きんだか)。金額。
ぎん‐だし【銀出し】
「銀出し油」の略。「揚屋町の—にて、さっと水髪に結ひ」〈黄・艶気樺焼〉
ぎんだし‐あぶら【銀出し油】
頭髪用の油の一。ビナンカズラのつるの皮を水に浸し、粘りをつけたもの。
ぎん‐だま【銀玉】
1 銀色の玉。 2 江戸時代、豆板銀(まめいたぎん)の通称。
ぎん‐だみ【銀彩】
細工物などを銀箔(ぎんぱく)や銀泥でいろどること。また、そうしたもの。
ぎんだみ‐じ【銀彩地】
蒔絵地(まきえじ)に銀粉を蒔き散らしたもの。銀粉蒔地(ぎんぷんまきじ)。銀沃懸地(ぎんいかけじ)。
ぎん‐だら【銀鱈】
カサゴ目ギンダラ科の海水魚。深海底にすみ、全長約1メートル。体は細長く、背びれが2基あり、背は暗褐色。北海道からベ...
ぎんちゅう‐まきじ【銀中蒔地】
蒔絵などで、地に銀粉を薄く蒔いたもの。
ぎん‐つば【銀鍔/銀鐔】
1 銀製の刀の鍔。また、銀で飾った鍔。 2 「銀鍔焼き」の略。
ぎんつば‐やき【銀鍔焼(き)】
米粉で作った皮で小豆餡(あずきあん)を包み、鉄板の上で刀の鍔の形に焼いたもの。金鍔焼きに比べ、皮が白い。
ぎん‐つぶし【銀潰し】
近世、街道をうろつき、旅費がないといっては刀の金具などの粗悪品を純銀と称して、無理に売りつけた悪者。ごまのはいの類。
ぎん‐づかい【銀遣い】
江戸時代、商品の価格を銀の量目(りょうめ)(貫・匁・分)で表し、銀貨を本位に商取引をしたこと。大坂を中心に行われた。
ぎん‐づくり【銀作り】
銀または銀色の金属で飾って作ること。また、そのもの。しろがね作り。
ぎん‐てき【銀笛】
銀色の金属で作った笛。ふつう6穴で、吹き口は平たい。
ぎん‐てん【銀点】
1標準気圧下での銀の凝固点。セ氏961.75度。国際温度目盛りの一。
ぎん‐でい【銀泥】
銀粉をにかわで溶いた顔料。書画などに用いる。白泥(びゃくでい)。
ぎん‐でんち【銀電池】
⇒酸化銀電池
ぎん‐とく【銀徳】
「金徳(きんとく)」に同じ。
ぎん‐どけい【銀時計】
1 銀側(ぎんがわ)の時計。 2 東京帝国大学を優等で卒業した者の俗称。大正7年(1918)まで、天皇から銀時計が...
ぎん‐ながし【銀流し】
1 水銀に砥粉(とのこ)をまぜ、銅などの金属にすりつけて、銀色に仕上げること。また、そのもの。「—のキセル」 2 ...
ぎん‐なしじ【銀梨子地】
1 蒔絵(まきえ)で、銀粉を蒔いた梨子地。 2 表面を梨子地に仕上げた銀製品。
ぎん‐なん【銀杏】
《「ぎんあん」の連声(れんじょう)。「あん(杏)」は唐音》 1 イチョウの別名。 2 イチョウの実。黄色で悪臭のあ...
ぎんなん‐そう【銀杏草】
スギノリ科の紅藻。潮間帯の岩上に群生。高さ10〜25センチ。先が二分した卵形に広がる。北海道から東北地方に分布。糊...
ぎん‐ねず【銀鼠】
「ぎんねずみ(銀鼠)」に同じ。
ぎん‐ねずみ【銀鼠】
銀色を帯びたねずみ色。ぎんねず。ぎんねず色。
ぎん‐ねむ【銀合歓】
マメ科の小高木。高さ約8メートルになるが、日本では1〜2メートルくらい。葉はネムノキに似て羽状複葉。花は白色で、枝...
ぎんのさじ【銀の匙】
中勘助(なかかんすけ)の小説。前編は大正2年(1913)、後編は大正4年(1915)発表。作者の幼少年時に取材した...
ぎん‐の‐ドーム【銀のドーム】
⇒アルアクサモスク
ぎんのはこ【銀の箱】
《原題The Silver Box》ゴールズワージーによる戯曲。1906年発表。労働や階級といった社会問題を扱った作品。
ぎんはく‐しょく【銀白色】
銀色を帯びた白色。シルバーホワイト。
ぎん‐ば【銀歯】
銀冠をかぶせた歯。銀製の義歯。
ぎんばい‐そう【銀梅草】
アジサイ科の多年草。山地の木陰などに生え、高さ40〜70センチ。葉は楕円形で先が裂けている。夏、梅に似た白い花が咲く。
ぎん‐ばかり【銀秤】
金秤よりも少し大きい棹秤(さおばかり)。百匁(もんめ)すなわち375グラムを限度とする。
ぎん‐ぱく【銀箔】
《古くは「ぎんばく」》銀の薄板を紙のように薄くたたき延ばしたもの。
ぎん‐ば・る【銀張る】
[動ラ五(四)] 1 顔の白粉(おしろい)の上に、脂肪が浮き出してきて醜くなる。歌舞伎社会でいう。 2 張り裂けそ...
ぎん‐ばん【銀盤】
1 銀製の皿や盆。 2 平らな氷の表面。特に、スケートリンクの美称。「—の女王」 3 ⇒銀葉(ぎんよう)2
ぎんばん‐しゃしん【銀板写真】
よく磨いた銀の板に沃素の蒸気を当てて沃化銀の膜を生じさせ、それを感光板として画像を作る写真法。1837年、フランス...
ぎん‐ぱ【銀波】
1 月光などが映って銀色に輝く波。 2 斜子(ななこ)織りの地に、平織り、または縦糸の斜文織りか繻子(しゅす)織り...
ぎん‐ぱい【銀杯/銀盃】
銀製または銀めっきのさかずき。
ぎん‐ぱい【銀牌】
賞の記念などの、銀製または銀めっきの楯(たて)やメダル。
ぎん‐ぱつ【銀髪】
銀色の髪の毛。また、白髪。
ぎん‐ぱら【銀腹】
カエデチョウ科の鳥。全長11センチくらい。くちばしが太く、頭から胸まで黒色、腹は白、背面は茶色。インドの原産。飼い鳥。
ぎん‐びょうぶ【銀屏風】
地紙全体に銀箔(ぎんぱく)をおいた屏風。銀屏。《季 冬》
ぎん‐ぶか【銀鱶】
ギンザメの別名。
ぎん‐ぷくりん【銀覆輪】
《「ぎんぶくりん」とも》器具の周縁をおおう覆輪で、銀または銀色の金属を用いてつくったもの。白(しろ)覆輪。
ぎん‐ぶすま【銀襖】
地紙全体に銀箔(ぎんぱく)をおいた襖。
ぎん‐ぶち【銀縁】
銀製、または銀色の縁。「—の額」
ぎん‐ぶな【銀鮒】
フナの一亜種。全長約30センチ。体高やや高く、側扁する。背面は緑褐色、側面から腹面は淡い銀白色。日本各地に分布。食...
ぎん‐ぶら【銀ぶら】
[名](スル)東京の銀座通りをぶらぶら散歩すること。