たび【度】
[名] 1 何かの行われる、または行われた、その時。おり。「この—はお世話になります」 2 回数。度数。「—を重ね...
たび【旅】
1 住んでいる所を離れて、よその土地を訪ねること。旅行。「かわいい子には—をさせよ」「日々—にして—を栖(すみか)...
たび【足袋/単皮】
主として和装のときに、足にはく袋状の履き物。甲と底との部分からなり親指だけが別に分かれ、現在では鞐(こはぜ)留めに...
たび‐あきない【旅商い】
[名](スル)旅をしながら商品を売り歩くこと。また、その人。行商。
たび‐あきんど【旅商人】
旅商いをする人。行商人。たびあきゅうど。
たび‐あるき【旅歩き】
旅をして回ること。特に、興行や行商をして回ること。
たび‐い【旅居】
自宅を離れて他の場所にいること。また、旅先のすまい。たびずまい。「例の家にもえ行かず、すずろなる—のみして」〈源・蜻蛉〉
たび‐いし【礫】
《「たび」は粒の意か》小さい丸い石。小石。つぶて。「鷺を見て—塊(つちくれ)を拾ひ集めて擲(な)げ打つに」〈霊異記・中〉
たび‐うち【旅打ち】
[名](スル)旅に出た先々で博打(ばくち)を打つこと。また、博打を打つことを目的として旅に出ること。
たび‐おくり【旅送り】
旅立つ人を途中まで見送ること。「—江戸是きりの所まで」〈柳多留・五三〉
たび‐かさな・る【度重なる】
[動ラ五(四)]同じようなことが何度も続いて起こる。「—・る不祥事」
たび‐かず【度数】
繰り返しの数。回数。どすう。
たび‐かせぎ【旅稼ぎ】
よその土地へ行って働いて収入を得ること。でかせぎ。
たび‐がえり【旅帰り】
旅から帰ること。
たび‐がらす【旅烏/旅鴉】
《ねぐらをもたない烏の意》定住しないで、旅から旅へと渡り歩く人。また、よその土地から来た人を卑しめていう語。
たび‐げいにん【旅芸人】
地方を回って稼いで歩く芸人。旅稼ぎの芸人。
たび‐こ【旅子】
旅回りの少年俳優で、男色の相手をしたもの。「—狂ひを心ざしけるに」〈浮・永代蔵・五〉
たび‐こうぎょう【旅興行】
各地を回って演芸・見世物などの興行をすること。また、その興行。
たび‐ごこち【旅心地】
「旅心」に同じ。「旅衣七日余りの足を—に移す」〈漱石・虞美人草〉
たび‐ごころ【旅心】
1 旅をしているときの心持ち。旅の心。旅情。たびごこち。「—を味わう」 2 旅に出たいと思う気持ち。「—を誘われる」
たび‐ごと【度毎】
そのときにはいつも。その都度。「食事の—にお祈りをする」
たび‐ごろも【旅衣】
旅で着る衣服。旅装束。
たび‐さき【旅先】
旅行をしている土地。旅行中の場所。旅行先。「—から絵葉書が届く」
たび‐さし【足袋刺(し)】
刺し縫いをして足袋を作ること。また、その職人。
たび‐ざし【旅差(し)】
江戸時代、庶民が旅をするときに護身用に差した刀。道中差し。
たびし‐かわら【礫瓦】
《「たびし」は「たびいし」の音変化で小石の意》取るに足りない者。下賤の者。「—などまで喜び思ふなる御位改まりなどす...
たび‐しばい【旅芝居】
旅興行でする芝居。また、旅興行している一座。
たび‐しょ【旅所】
⇒御旅所(おたびしょ)
たび‐しょうぞく【旅装束】
旅をするときの服装。旅支度。旅装。
たび‐しょうにん【旅商人】
「たびあきんど」に同じ。
たび‐じ【旅路】
旅をして行く道筋。また、旅の途中。道中。「—に就く」「死出の—」
たび‐じたく【旅支度】
[名](スル) 1 旅行の用意をすること。 2 旅行をするときの服装。旅装束。旅装。
たびじのはて【旅路の果て】
《原題、(フランス)La fin du jour》フランス映画。デュビビエ監督による1939年公開の白黒作品。南仏...
たび‐すがた【旅姿】
旅装束をした姿。
たび‐すごろく【旅双六】
⇒道中双六(どうちゅうすごろく)
たび‐すずり【旅硯】
旅行に携帯する小さい硯。
たび・する【旅する】
[動サ変][文]たび・す[サ変]旅をする。旅行する。よその土地を訪ね歩く。「世界を—・する」「全国を自転車で—・し...
たびするきょじん【旅する巨人】
佐野真一による評伝。宮本常一と渋沢敬三の交流を描く。平成8年(1996)刊。翌年、第28回大宅壮一ノンフィクション...
たび‐ずまい【旅住(ま)い】
旅先の住まい。また、旅先での生活。
たび‐ずみ【旅住み】
日常の住居を離れて仮に住んでいること。また、その場所。「—苦しうし侍れば」〈宇津保・蔵開上〉
たび‐ずもう【旅相撲】
旅興行で行う相撲。
たび‐せん【旅銭】
旅に必要な金銭。旅費。
たび‐そう【旅僧】
各地を回って修行して歩く僧。行脚僧。
たび‐たこく【旅他国】
故郷を離れて他国へ旅をすること。「身を楽に—致せども」〈浄・氷の朔日〉
たび‐たび【度度】
[副]何度も繰り返し行われるさま。いくども。しばしば。「—注意したが聞き入れない」「—の不始末をわびる」 [用法]...
たび‐たま・う【賜び給ふ】
[動ハ四]《下位者にくれてやるの意を含む動詞「た(賜)ぶ」に補助動詞「たま(給)う」の付いたものから。命令形が用い...
たび‐だち【旅立ち】
[名](スル)旅に出ること。出発すること。かどで。「新生活への—」「朝早く—する」
たび‐だ・つ【旅立つ】
[動タ五(四)] 1 ㋐旅に出る。かどでをする。「北海道へ—・つ」 ㋑新しい生活に向けて出発する。かどでをする。「...
たび‐だんす【旅箪笥】
茶道具の棚物の一。携帯用の桐(きり)木地製の棚で、千利休が豊臣秀吉の小田原の陣に従った際に考案したという。利休箪笥。
たび‐づかれ【旅疲れ】
旅をしたために出る疲労。