つぼね【局】
1 宮中や貴人の邸宅で、そこに仕える女性の居室として仕切った部屋。また、大きな建物の中を臨時に仕切ってつくった部屋...
つぼね‐がさ【局笠】
女性のかぶる、深くてつぼんだ形の笠。市女(いちめ)笠の類。
つぼね‐じょろう【局女郎】
江戸時代、京都の島原および江戸の吉原にいた最下級の遊女。端(はし)女郎。
つぼね‐ずみ【局住み】
宮中または貴人の邸宅などに局を与えられて住むこと。「かごやかに—にしなして」〈源・初音〉
つぼね‐だな【局棚】
書院造りの床の間や書院のわきに設ける棚。上部は袋棚で、その下に違い棚をかけわたしたもの。
つぼね‐まち【局町】
宮中で、局の多く連なっている所。「—に走り入り」〈盛衰記・一三〉
つぼ‐の‐いしぶみ【壺の碑】
坂上田村麻呂が蝦夷(えぞ)征討の際、弓の筈(はず)で日本中央と書き記したといわれる石碑。青森県上北郡七戸(しちのへ...
つぼのうえにりんごがのってある【壺の上に林檎が載って在る】
洋画家、岸田劉生の絵画。大正5年(1916)、体調を崩し戸外での写生を禁じられた岸田が屋内で制作した作品。大きな陶...
壺(つぼ)の口(くち)を切(き)・る
陰暦10月初めに、新茶の壺の封を切って茶会を催す。口切りをする。→口切りの茶事
つぼ‐のみ【壺鑿】
刃先が円くなっている鑿。円い孔(あな)をあけるのに用いる。
つぼ‐ふり【壺振り】
ばくちで、采(さい)を入れた壺皿を振って伏せること。また、その役。
つぼ‐ほり【壺掘り】
建築物の基礎工事で、柱を立てる所だけ土地を円く掘ること。→総掘り →布掘り
つぼま・る【窄まる】
[動ラ五(四)]つぼんだ状態になる。すぼまる。「口の—・ったとっくり」
つぼみ【蕾/莟】
1 花の、まだ咲き開かないもの。「—がほころぶ」 2 将来が期待されるが、まだ一人前でない年ごろの者。
つぼ・む【窄む】
[動マ五(四)] 1 細長いものの先などが、狭く小さくなる。また、開いていたものが閉じる。つぼまる。すぼむ。「口の...
つぼ・む【蕾む/莟む】
[動マ五(四)]つぼみをもつ。つぼみになる。「あなた方はまあ是れらが—・み咲(はなさ)くと云うのですから」〈蘆花・...
つぼ‐むすび【壺結び】
紐(ひも)の結び方で、結び上がりが壺のような形になるもの。
つぼ・める【窄める】
[動マ下一][文]つぼ・む[マ下二] 1 狭く小さくする。すぼめる。「口を—・める」 2 開いていたものを閉じる。...
つぼ‐や【壺屋】
1 主な家屋に付属して建てられた小屋。物置の類。 2 「壺屋紙」の略。
つぼや‐がみ【壺屋紙】
伊勢国から産した油紙。天明5年(1785)飯南郡稲木村の人、壺屋清兵衛の創始という。
つぼ‐やき【壺焼(き)】
1 「栄螺(さざえ)の壺焼き」の略。《季 春》「—の壺傾きて火の崩れ/鳴雪」 2 壺に入れて焼くこと。
つぼやき‐いも【壺焼(き)芋】
大きな壺に入れて蒸し焼きにしたサツマイモ。
つぼやき‐しお【壺焼(き)塩】
素焼きの壺に入れて焼いた塩。
つぼやき‐ほう【壺焼(き)法】
鉱石の精錬法の一。粉末状の鉱石を壺または鍋形の鉄製の炉に入れ、空気を送って燃焼溶解させたのち固まらせる方法。
つぼ‐やなぐい【壺胡簶】
筒形の胡簶。古代の靫(ゆき)の遺制で、譲位や節会(せちえ)などの儀式の警固に近衛(このえ)の武官が背に負ったもの。つぼ。
つぼや‐やき【壺屋焼】
沖縄県那覇市壺屋から産する陶器。17世紀末、琉球王朝が3か所の窯場を集結させたのに始まる。甕(かめ)・食器・酒器な...
つぼ‐りょう【坪量】
紙の厚さや品質を示す単位。1平方メートル当たりの紙の重量をグラムで表す。