つり‐さ・げる【釣(り)下げる/吊り下げる】
[動ガ下一][文]つりさ・ぐ[ガ下二]つるして下げる。ぶらさげる。つるす。「軒に提灯(ちょうちん)を—・げる」
つり‐さつ【釣(り)札】
釣り銭として受け取る紙幣。→釣り銭
つり‐ざお【釣り竿】
魚釣りに用いる竿。竹・グラスファイバー・カーボンファイバーなどで作る。継ぎ竿・延べ竿など。竿。
つり‐し【釣(り)師】
趣味として釣りを楽しむ人。釣り人。
つりしかたぎ【釣師気質】
幸田露伴の釣り仲間としても知られる編集者、石井研堂による随筆集。アマチュア釣り談義としては最初期のもので、明治39...
つり‐しのぶ【釣(り)忍】
シノブの根茎を舟の形や井桁(いげた)に作り、夏、涼味を添えるため軒先につるもの。《季 夏》「水かけて夜にしたりけり...
つり‐せいろう【吊り井楼】
戦陣で用いた井楼の一。滑車で上下する箱に人を入れてつり上げ、敵情を偵察したもの。
つり‐せん【釣(り)銭】
代価より高額の貨幣で支払ったときに戻される差額の金銭。紙幣の場合は釣り札(さつ)ともいう。おつり。つり。
つりせん‐さぎ【釣(り)銭詐欺】
釣り銭を実際よりも多くだまし取ること。すでに受け取った釣り銭を隠し、まだ受け取っていないように見せかけて二重に取る...
つり‐だい【釣(り)台】
人や物をのせて運ぶ台。板を台とし、両端をつり上げて前後からかつぐ。
つり‐だいこ【釣太鼓】
雅楽用の太鼓の一。主に管弦合奏に用いる。鼓胴の厚さ約12センチ、鼓面の直径約60センチの扁平形で、円形の木の枠につ...
つり‐だし【吊り出し】
相撲のきまり手の一。両まわしを引いて相手のからだをつり上げ、土俵の外へ運び出す技。
つり‐だ・す【釣(り)出す/吊り出す】
[動サ五(四)] 1 だまして誘い出す。おびきだす。「甘言で—・す」 2 (吊り出す)相撲で、相手のからだをつり上...
つり‐だな【釣(り)棚/吊り棚】
1 上からつり下げた棚。 2 床脇棚の一。袋棚の下に通り棚を設け、その下に3枚の棚板を中央を高く、左右を低くし、つ...
つり‐だま【釣(り)球】
野球で、打者の打ち気をさそうような投球。
つり‐ぢょうちん【釣り提灯】
軒下などに提灯をつり下げること。また、その提灯。
つり‐づか【釣り束/吊り束】
鴨居(かもい)・天井などをつり支える短い柱。
つり‐て【釣(り)手/吊り手】
1 (釣り手)魚釣りをする人。つりびと。 2 蚊帳(かや)などをつるすときに用いるひもや金具。 3 (吊り手)「吊...
つり‐てんぐ【釣(り)天狗】
釣りの腕まえを自慢する人。
つり‐てんじょう【釣(り)天井/吊り天井】
1 つり上げておき、下に落として室内にいる人を押し殺すように仕掛けた天井。本多正純が徳川秀忠を殺そうとしたという伝...
つり‐とだな【釣(り)戸棚/吊り戸棚】
壁面などに、上からつるして支えた戸棚。
つり‐ど【釣(り)戸/吊り戸】
1 上方に金具を取り付け、上へつり上げれば開き、下ろせば閉まるようにした戸。蔀戸(しとみど)の類。 2 車付きの金...
つり‐どうぐ【釣(り)道具】
魚釣りに必要な道具。釣り竿(ざお)・釣り針・釣り糸など。釣り具。
つり‐どうろう【釣(り)灯籠】
軒先などにつるす灯籠。
つり‐どこ【釣(り)床/吊り床】
1 ハンモックのこと。《季 夏》 2 「壁床(かべどこ)」に同じ。
つり‐どの【釣(り)殿】
寝殿造りで、池に面して東西に設けられた建物。東釣り殿・西釣り殿とよぶが、一方を省略したものが多い。
つり‐なわ【釣(り)縄/吊り縄】
1 物をつるすのに用いる縄。「城のうちより、四方の屏の—を一度に切って落したりける間」〈太平記・三〉 2 魚を釣る...
つり‐ばし【釣(り)橋/吊り橋】
《「つりはし」とも》下部に橋脚がなく、両岸から張り渡したケーブルで橋床をつり下げた形の橋。近代のものは橋床にトラス...
つり‐はないけ【釣(り)花生け】
上からつるして用いる花生け。竹・金属・陶磁器などで作り、鎖などでつるす。釣り花入れ。
つり‐ばしご【釣り梯子/吊り梯子】
物にかけ、つるして用いる綱製などのはしご。
つり‐ばな【吊花】
ニシキギ科の落葉低木。山地に生え、葉は卵形で先がとがる。6月ごろ、緑白色か緑紫色の小花が長い柄でつり下がって咲く。...
つり‐ばな【釣(り)花/吊り花】
生け花で、天井からつるした花器に生けるもの。
つり‐ばり【釣(り)針/釣り鉤】
魚を釣るときに用いる先の曲がった針。鉤(はり)。
つりばり【釣針】
狂言。主人と太郎冠者が西宮の戎(えびす)神社に参詣し、妻を得られるよう祈願すると、夢のお告げによって釣り針を授かる...
つり‐ひげ【釣り髭】
ひげの先を上方にはねあげた口ひげ。江戸時代、寛永(1624〜1644)のころ、中間(ちゅうげん)・奴(やっこ)など...
つり‐びと【釣(り)人】
魚を釣る人。つりて。
つり‐ぶね【釣(り)船/釣(り)舟】
《「つりふね」とも》 1 釣りをするのに用いる船。 2 (「吊り舟」とも書く)生け花で、船の形をした釣り花生け。
つりふね‐そう【釣船草】
ツリフネソウ科の一年草。山野の水辺に生え、高さ約50センチ。全体に柔らかく、茎は紅紫色で節がふくらむ。秋、葉のわき...
つり‐べい【釣(り)塀】
縄でつり支えた塀。山城などで、敵が登ってきたときに、これを切り落とす。
つり‐ぼし【吊り干し】
[名](スル)洗濯物を洋服掛けなどにかけて干すこと。吊り掛け干し。→平干し
つり‐ぼり【釣(り)堀】
天然の池沼や人工の池などに魚を放し、料金を取って釣らせる所。《季 夏》
つり‐まと【釣(り)的】
楊弓(ようきゅう)の的で、左右からひもでつるし、おもりを下にさげて安定させたもの。
つり‐め【吊り目/釣り眼】
目じりがつり上がった目。上がり目。
つり‐もと【釣(り)元】
開き戸で、蝶番(ちょうつがい)または肘壺(ひじつぼ)の取り付けてある側。
つり‐やぐ【釣(り)夜具】
夜具の重さを軽減させるため、掛け布団の中央に金輪をつけ、ひもで天井からつるしたもの。老人や病人用。釣り夜着(よぎ)。
つ‐りょう【津料】
中世、船着き場や港湾に関所を設け、そこを通過する人や貨物から徴収した税。
つり‐ランプ【釣(り)ランプ/吊りランプ】
天井などからつり下げて用いるランプ。
つり‐わ【吊り輪/吊り環】
《ふつう「つり輪」と書く》体操で、上からつり下げた2本のロープの先に手で握るための輪をつけた用具。また、これを用い...
ツリー
1 木。樹木。「クリスマス—」 2 樹木状のもの。結晶や系統図など。「—構造」
ツリー‐こうぞう【ツリー構造】
《tree structure》⇒木構造