手(て)を貸(か)・す
労力を貸す。助力する。「荷物の運般に—・す」
手(て)を借(か)・りる
協力や助力を求める。手伝ってもらう。「部外から—・りる」
手(て)を切(き)・る
関係を絶つ。縁を切る。多く、悪い関係・男女関係を断ち切る場合にいう。「誠意のない男と—・る」
手(て)を砕(くだ)・く
さまざまに工夫をこらす。「この度我と—・き合戦仕り候はずは」〈太平記・二六〉
手(て)を下(くだ)・す
1 自分でそのことを行う。「社長みずから—・す」 2 着手する。手をつける。「まだだれも—・していない分野」
手(て)を組(く)・む
仲間になる。協力する。「外国資本と—・んで事業を始める」
手(て)を加(くわ)・える
直したり補ったりする。手を入れる。「旧作に—・える」
手(て)を拱(こまぬ)・く
《「てをこまねく」とも》 1 両手の指を胸の前で組んで敬礼する。中国で行われたあいさつの方法。 2 腕組みをする。...
手(て)を下(さ)・げる
1 あやまる。謝罪する。「我等様々—・げ、詫び言して」〈甲陽軍鑑・二五〉 2 へりくだる。下手(したで)に出る。「...
手(て)を締(し)・める
商談・和解などの成立、会合の終わりなどを祝って、一同がそろって拍手する。手締めをする。「—・めて会をお開きにする」
手(て)を擦(す)・る
両手をすり合わせる。懇願・謝罪などをするときのようすにいう。もみ手をする。「—・りながら金の無心をする」
手(て)を袖(そで)に◦する
手出しをしないで傍観する。「—◦して徒に日月を消するのみにて」〈福沢・学問のすゝめ〉
手(て)を染(そ)・める
関係をもちはじめる。手をつける。「相場に—・める」
手(て)を携(たずさ)・える
⇒携える3
手(て)を出(だ)・す
1 手を使って、対象となるものに動作をしかける。「ごちそうに—・す」「高めのボールに—・す」 2 暴力を振るう。ま...
手(て)をつか・える
⇒支(つか)える4
手(て)を束(つか)ね膝(ひざ)を屈(かが)・む
抵抗しないで屈服する。また、機嫌をとる。「東八箇国の大名、高家—・めずといふ者なし」〈太平記・一一〉
手(て)を束(つか)・ねる
腕組みをする。また、傍観する。手をこまぬく。「—・ねて火事を見守る」
手(て)を突(つ)・く
敬礼・謝罪・懇願などの気持ちを表すために、両手を地につける。「—・いて謝る」
手(て)を尽(つ)く・す
物事の実現や解決のために、あらゆる手段を試みる。「資金繰りに八方—・す」
手(て)をつく・る
手を合わせて拝む。「首(かうべ)を傾(かたぶ)け—・りてこれを信じ貴びけり」〈今昔・三一・二六〉
手(て)を付(つ)・ける
1 着手する。仕事などを始める。「行政改革に—・ける」 2 使い始める。また特に、使い込む。「定期預金に—・ける」...
てをつなぐこら【手をつなぐ子等】
田村一二(いちじ)の小説。特異児童の教育に取り組む教師の姿を描く。昭和18年(1943)発表。昭和23年(1948...
手(て)を通(とお)・す
衣服を着る。「新しい服に—・す」
手(て)を取(と)り合(あ)・う
1 手を握り合う。「—・って喜ぶ」 2 親しい者どうしが連れ立つ。「—・って旅に出る」 3 力を合わせる。「—・っ...
手(て)を取(と)・る
1 親愛の気持ちなどを表すために他人の手を握る。「—・って何度も礼を述べる」 2 親切に教え導くようすにいう。「初...
手(て)を握(にぎ)・る
力を合わせて事にあたる。また、仲直りする。「与野党が—・る」
手(て)を抜(ぬ)・く
必要な手間を省く。仕事などをいいかげんにする。「—・いた工事」
手(て)を濡(ぬ)らさず
そのことに少しも骨を折らないさま。「—利ざやを稼ぐ」
手(て)を舐(ねぶ)・る
手につばをつけて意気込む。「我をとく得んと、—・りつる軍ども」〈宇治拾遺・八〉
手(て)を延(の)ば・す
その分野などに新たに進出する。「食品の製造にまで—・す」
手(て)を伸(の)・べる
⇒伸べる1㋑
手(て)を離(はな)・れる
1 その人の所有・管理でなくなる。「仕事が—・れる」 2 世話や看護が必要でなくなる。「子供が親の—・れる」
手(て)を引(ひ)・く
1 手を取って導く。「幼児の—・く」 2 続いていた関係を断ち切るなどして退く。「会社経営から—・く」
手(て)を翻(ひるがえ)せば雲(くも)となり手(て)を覆(くつがえ)せば雨(あめ)となる
《杜甫「貧交行」から。手のひらを上に向けると雲がわき、手のひらを下に向けると雨が降る意》人情が変わりやすく、頼みが...
手(て)を広(ひろ)・げる
仕事などの範囲を広くし、規模を大きくする。「関西方面に取引の—・げる」
手(て)を回(まわ)・す
1 手段をめぐらす。「あれこれ—・して支援する」 2 手を尽くして探索する。「方々に—・して調達する」 3 ひそか...
手(て)を結(むす)・ぶ
「手を握る」に同じ。「官民が—・ぶ」
手(て)を揉(も)・む
1 もみ手をする。懇願や謝罪をするときの動作にいう。「—・んで愛想笑いを浮かべる」 2 両手をすり合わせる。喜んだ...
手(て)を焼(や)・く
うまく処理できなくて困る。てこずる。もてあます。「反抗期の子供に—・く」
手(て)を緩(ゆる)・める
それまできびしく扱っていたのをゆるやかにする。「攻撃の—・める」
手(て)を汚(よご)・す
好ましくないことを、自ら行う。
手(て)を分(わ)か・つ
別れる。また、関係を断つ。「埠頭(はとば)まで送って、—・った」〈蘆花・思出の記〉
手(て)を煩(わずら)わ・す
他人の世話になる。やっかいになる。「結婚式の司会に友人の—・す」
てん【伝/殿/電】
〈伝〉⇒でん 〈殿〉⇒でん 〈電〉⇒でん
てん【貼】
⇒ちょう
てん【天】
[音]テン(呉)(漢) [訓]あめ あま [学習漢字]1年 1 大空。「天下・天空・天上・天地/九天・仰天・暁天・...
てん【典】
[音]テン(呉)(漢) [訓]のり さかん [学習漢字]4年 1 基本となる書物。「典籍/経典(けいてん・きょうて...
てん【店】
[音]テン(呉)(漢) [訓]みせ たな [学習漢字]2年 〈テン〉みせ。「店員・店頭・店舗/開店・支店・書店・商...
てん【恬】
[音]テン(漢) 外のものに心を動かされず落ち着いている。「恬然・恬淡」