ぬめ‐ぬめ【滑滑】
[副](スル)柔らかくなめらかで感触のよくないさま。「—と光る」「—(と)した液体」
ぬめり【滑り】
1 ぬるぬるすること。また、ぬるぬるしたもの。「魚の—をとる」 2 のらりくらりと放蕩(ほうとう)すること。 3 ...
ぬめり‐い・ず【滑り出づ】
[動ダ下二]すべるようにしとやかに出る。「花の立木のそのままに—・でたるごとくなり」〈浄・反魂香〉
ぬめり‐うた【滑り唄】
1 江戸時代、明暦・万治(1655〜1661)のころ、遊里を中心に流行した俗謡。滑り節。滑り小唄。 2 歌舞伎下座...
ぬめり‐ぐさ【滑草】
イネ科の一年草。湿地に生え、高さ30〜40センチ。葉は線形で、もむと粘液が出てぬるぬるする。秋、円柱状の暗紫色の穂...
ぬめり‐こ・む【滑り込む】
[動マ四]すべるようにして入り込む。すべり入る。「奥様になりに今日この内へ—・むのさ」〈浄・嫩軍記〉
ぬめり‐ごち【滑鯒】
ウバウオ目ネズッポ科の海水魚。沿岸の砂泥底にすみ、全長約20センチ。体はうろこがなくて粘液に覆われ、扁平で細長く、...
ぬめり‐どうちゅう【滑り道中】
遊郭で、大夫が遊女屋と揚屋を往復するときに、内八文字や外八文字で練り歩く道中。「抜き足の—」〈浮・一代男・六〉
ぬめり‐ふう【滑り風】
浮かれた風体。なまめかしいそぶり。「衣紋繕ひ…虎にしかけの—」〈浄・虎が磨〉
ぬめり‐ぶし【滑り節】
⇒滑り唄(うた)1
ぬめり‐もの【滑り者】
浮かれ歩く者。遊蕩(ゆうとう)する者。「ぬれ者といふ時は—の心に通ふ」〈色道大鏡・一〉
ぬめ・る【滑る】
[動ラ五(四)] 1 ぬるぬるしてすべる。なめらかですべる。「ウナギが—・る」 2 浮かれ歩く。遊び歩く。「夢の浮...
ぬ‐もじ【ぬ文字】
《「ぬ」で始まる語の後半を略して、「文字」を添えたもの》盗人(ぬすびと)。「雑事銭、今宵—にともじせらるる」〈宗長手記〉
ぬら‐くら
[副](スル)「ぬらりくらり」に同じ。「—(と)遊び暮らす」「—(と)してまともに答えない」
ぬらし【濡らし】
《動詞「ぬらす」の連用形から》色めかしいそぶりをすること。「口ききたるままに、よき加減なる—をしかけ」〈難波物語〉
ぬ◦らし
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の終止形+推量の助動詞「らし」》…たにちがいない。…たらしい。「ぬばたまの夜はふけ—◦...
ぬら・す【濡らす】
[動サ五(四)] 1 ぬれた状態にする。「涙でほおを—・す」 2 やっと暮らしを立てる。「僅に尋中の教師に口は—・...
ぬら‐つ・く
[動カ五(四)]ぬらぬらする。ぬめぬめする。「油仕事で手が—・く」
ぬら‐ぬら
[副](スル) 1 「ぬるぬる」に同じ。「プールの底が—(と)する」 2 のろのろと動くさま。「—と長い鎖を引き出...
ぬ◦らむ
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の終止形+推量の助動詞「らむ」。「ぬらん」とも》きっと…したであろう。…てしまったに違...
ぬらり
[副]ぬるぬるするさま。ぬるり。「—(と)した血のり」
ぬらり‐くらり
[副](スル) 1 柔らかくてぬるぬるとすべるさま。ぬらくら。ぬらぬら。「—(と)してつかまえにくい」 2 態度な...
ぬらり‐ひょん【滑瓢】
ぬらぬらしてとらえどころのない化け物。
ぬ◦らん
[連語]⇒ぬらむ
ヌラーゲ‐スー‐ヌラクシ
⇒スーヌラクシ
ぬり【塗(り)】
1 塗ること。塗ったもの。また、塗り方。「—がはげる」 2 特に、漆塗りのこと。「—桶(おけ)」「—椀(わん)」
ヌリ
スーダン東部にあるヌビア人王朝の墓地遺跡。ナイル川西岸に位置する。古代エジプト末期王朝時代第25王朝(クシュ王朝)...
ヌリ
《朝鮮語。世または世界の意》韓国航空宇宙研究院が開発した大型ロケット。全長47メートル、総重量約200トン。201...
ぬり‐あ・げる【塗(り)上げる】
[動ガ下一][文]ぬりあ・ぐ[ガ下二]すっかり塗り終える。全部塗って仕上げる。「壁を—・げる」
ぬり‐いた【塗(り)板】
1 漆塗りの板。書いた文字をぬぐい消して何回でも使えるようにしたもの。ぬぐいいた。 2 黒板のこと。ぬりばん。
ぬり‐え【塗(り)絵】
紙に絵の輪郭だけが描かれたもの。これに色を塗って遊ぶ。
ぬり‐おけ【塗り桶】
1 漆塗りの桶。 2 綿摘み2用の器具。真綿を上にのせて引き延ばすのに用いた。木製または土焼製で、桶に似た黒の漆塗...
ぬり‐かえ【塗(り)替え】
塗り替えること。「塀の—にまる一日かかる」
ぬり‐か・える【塗(り)替える】
[動ア下一][文]ぬりか・ふ[ハ下二] 1 前に塗ってある上に改めて塗る。塗り直す。「外壁を—・える」 2 前とは...
ぬり‐かく・す【塗(り)隠す】
[動サ五(四)] 1 上から塗って見えないようにする。「壁の落書きを—・す」 2 失敗など都合の悪いことを人に知ら...
ぬり‐かた・める【塗(り)固める】
[動マ下一][文]ぬりかた・む[マ下二]塗ってしっかり固まらせる。「漆で—・める」
ぬり‐かべ【塗(り)壁】
壁土・モルタル・漆喰(しっくい)などを塗って仕上げた壁。
ぬり‐がさ【塗り笠】
薄いへぎ板に紙を張り、黒漆を塗った笠。近世、多く女子が用いた。
ぬり‐きじ【塗り素地】
塗り物の素地。塗り下地。
ぬり‐ぐすり【塗(り)薬】
患部の皮膚に塗る薬。塗布剤。
ぬり‐け・す【塗(り)消す】
[動サ五(四)]あるものの上に塗って、もとのものが見えないようにする。「塀の落書きを—・す」
ぬり‐げた【塗(り)下駄】
漆塗りの下駄。
ぬり‐こく・る【塗りこくる】
[動ラ五(四)]むやみに塗りつける。ぬりたくる。「絵の具を—・る」
ぬりこ‐ぼし【ぬりこ星】
二十八宿の一、柳宿(りゅうしゅく)の和名。→柳(りゅう)
ぬり‐こ・む【塗(り)込む/塗り籠む】
[動マ五(四)]すきまなくしっかりと塗る。「軟膏を—・む」 [動マ下二]「ぬりこめる」の文語形。
ぬり‐こ・める【塗(り)込める/塗り籠める】
[動マ下一][文]ぬりこ・む[マ下二]外側から見えないように上から塗り固める。塗ってすきまをなくす。「壁に経文を—...
ぬり‐ごし【塗り輿】
箱の表面を漆塗りにした輿。公方(くぼう)・門跡・長老などが略儀用の乗り物として用いた。塗り板輿。
ぬり‐ごめ【塗り籠め】
1 寝殿造りで、母屋(おもや)の一部を仕切って周囲を厚く壁で塗り、明かり取りと妻戸を設けた部屋。寝所または納戸とし...
ぬりごめ‐どう【塗り籠め籐】
籐巻(とうま)きの弓の、籐の部分を含めて全体を漆で塗り籠めること。また、その弓。
ぬり‐し【塗(り)師】
漆細工や漆器の製造に従事する職人。