ネストリウス
[381〜451ころ]コンスタンチノープルの大主教。シリア生まれ。キリストの神性と人性の一致およびマリアに対する「...
ネストリウス‐は【ネストリウス派】
ネストリウスの説を支持するキリスト教の一派。シリア、ペルシアからアジア各地に布教。インドに伝えられて聖トマス派とな...
ネストル
ホメロスの叙事詩「イリアス」「オデュッセイア」の中で活躍するピュロスの王。トロイ遠征軍中の最年長で、さまざまな助言...
ネストル
[1056〜1114]ロシアの修道僧。ロシア最古の年代記の編者。
ネスビジ
ベラルーシの都市ニャスビシュのロシア語名。
ネスビジ‐じょう【ネスビジ城】
《Nesvizhskiy zamok/Несвижский замок》⇒ニャスビシュ城
ネスファチン
脳の視床下部に存在し、摂食の抑制に重要な役割を果たすたんぱく質。鬱(うつ)・概日リズム・自律神経機能などにも関与する。
ね‐す・む【寝住む】
[動マ四]ずっと一緒に暮らす。「年を経て君をのみこそ—・みつれ異腹(ことはら)にやは子をばうむべき」〈拾遺・物名〉
ネスラー‐しやく【ネスラー試薬】
アンモニアおよびアンモニウム塩の検出用の試薬。沃化(ようか)カリウム・沃化水銀を含む水溶液。微量のアンモニアで黄褐...
ねすり‐ごと【ねすり言】
皮肉。いやみ。あてこすり。「向うの主人もお前の姿を褒めて居るそうに聞いたぞと、碌でもなき—」〈一葉・われから〉
ねす・る
[動ラ四]皮肉る。あてこする。「子にかへての義理立てはおかしいのいやらしいのと—・られて」〈浄・椀久末松山〉
ねず【鼠】
「ねずみ」の略。「—公」「銀—」
ねず【杜松】
ヒノキ科の常緑樹。山地の日当たりのよい斜面に生え、高さ約15メートルになる。樹皮は灰色がかった赤褐色で、葉は針状に...
ね・ず【捩づ/捻づ/拗づ】
[動ダ上二]「ね(捩)じる」(動ザ上一)の文語形。
ねず‐お【根助緒】
指貫(さしぬき)の裾のくくり方の一。結び余りの紐(ひも)の先を出して垂らすもの。
ねず‐が‐せき【念珠ヶ関/鼠ヶ関】
古代、越後と出羽の国境(現在の山形県鶴岡市鼠ヶ関)に置かれた関所。勿来(なこそ)の関・白河の関とともに奥州三関の一...
ねず‐こ【鼠子】
ヒノキ科の常緑高木クロベの別名。
ねずっ‐ぽ【鼠坊】
ウバウオ目ネズッポ科の海水魚の総称。ヌメリゴチ・ネズミゴチなど。
ねず‐なき【鼠鳴き】
1 ネズミが鳴くこと。また、その鳴き声。ねずみなき。「うつくしきもの…雀の子の—するに踊り来る」〈枕・一五一〉 2...
ねず‐の‐ばん【不寝の番】
1 一晩じゅう眠らないで番をすること。また、その人。不寝番(ふしんばん)。ねずばん。 2 江戸時代、遊女屋で、灯火...
ねず‐ばしり【鼠走り】
「ねずみばしり」に同じ。
ねず‐ばん【不寝番】
「ねずのばん」に同じ。
ねずみ【鼠】
1 齧歯(げっし)目ネズミ科の哺乳類の総称。一般に小形で、体毛は灰色・黒褐色で尾は細長い。犬歯はなく、一対の門歯が...
ねずみ‐あな【鼠穴】
壁などにネズミがかじってあけた穴。
ねずみ‐いらず【鼠入らず】
ネズミが入らないように作った食器棚。
ねずみ‐いるか【鼠海豚】
クジラ目ネズミイルカ科の哺乳類。体長約1.8メートル。頭が丸く、吻(ふん)はとがっていない。北半球の温帯・寒帯の海...
ねずみ‐いろ【鼠色】
ネズミの毛色のような淡黒色。灰色。ねず。「—の目立たないスーツ」
ねずみ‐おい【鼠生ひ】
生まれたばかりのネズミ程度に非常に小さく幼いこと。「小さきよりも、世に言ふなる—のほどにだにあらぬを」〈かげろふ・下〉
ねずみ‐おとし【鼠落(と)し】
ネズミをその中に落とし入れて捕らえる器具。
ねずみ‐かべ【鼠壁】
ねずみ色に塗った壁。
鼠(ねずみ)壁(かべ)を忘(わす)る壁(かべ)鼠(ねずみ)を忘(わす)れず
ネズミは自分がかじった壁のことなど忘れているが、壁はネズミにかじられたことを忘れない。苦しめられた恨みは長く消えな...
ねずみ‐カンガルー【鼠カンガルー】
有袋目カンガルー科ネズミカンガルー亜科の哺乳類の総称。ウサギ大で、9種ほどがオーストラリアおよびタスマニアの一部に...
ねずみ‐がえし【鼠返し】
ネズミの侵入を阻むための装置。校倉(あぜくら)・板倉の支柱や蔵の入り口に取り付ける逆斜面の板の類。
鼠(ねずみ)が塩(しお)を引(ひ)く
《ネズミが塩を引いて行くのは少量ずつだが、度重なっていつの間にか多量になるところから》小事が積もり積もって大事にな...
ねずみ‐がみ【鼠紙】
反故(ほご)紙などをすき返した、ねずみ色の紙。
ねずみ‐きど【鼠木戸】
1 木戸や門扉に設ける小さなくぐり戸。ねずみど。 2 江戸時代、芝居・見世物小屋などの木戸に設けた、無料入場を防ぐ...
ねずみ‐げ【鼠毛】
馬の毛色の一。ねずみ色のもの。
ねずみ‐こう【鼠講】
加入者がねずみ算式に会員を増やすことにより、加入金額以上の金銭を得る一種の金融組織。昭和53年(1978)制定の「...
ねずみこう‐ぼうしほう【鼠講防止法】
《「無限連鎖講の防止に関する法律」の通称》終局的には破綻する性質を持つねずみ講(無限連鎖講)に関与する行為を禁止し...
ねずみ‐こぞう【鼠小僧】
[1795〜1832]江戸後期の盗賊。名は次郎吉。動作が敏捷なのでこの名で呼ばれた。大名屋敷だけに忍び入ったといい...
ねずみ‐こもん【鼠小紋】
ねずみ色の地に小紋を染め出した布。
ねずみ‐こんじょう【鼠根性】
ネズミのように、こそこそと悪事をはたらくずるい性質。「にくむ処枉惑(わうわく)なる—なるかな」〈咄・醒睡笑・四〉
ねずみ‐ごち【鼠鯒】
ネズッポ科の海水魚。全長約20センチ。ヌメリゴチに酷似し、しばしば混称される。食用。のどくさり。めごち。
ねずみ‐ごっこ【鼠ごっこ】
「いたちごっこ」に同じ。「鶴と亀の齢が—をしなくっちゃあ、追付きゃあしやせん」〈総生寛・西洋道中膝栗毛〉
ねずみ‐ごろも【鼠衣】
ねずみ色の法衣(ほうえ)。「小僧が破れた—に歯欠け下駄を穿いて」〈木下尚江・良人の自白〉
ねずみ‐さし【鼠刺】
ヒノキ科の常緑樹ネズの別名。
ねずみ‐ざめ【鼠鮫】
ネズミザメ目ネズミザメ科の海水魚。全長約3メートル。背面は黒く、腹側に小斑が散在。寒海に分布し、サケ・マスを食べる...
ねずみ‐ざん【鼠算】
1 和算の計算問題の一。正月に雌雄2匹のネズミが12匹の子を産み、2月にはその親子のネズミ七つがいがそれぞれ12匹...
ねずみ‐じょうど【鼠浄土】
昔話の一。爺(じい)が落として転がった握り飯を追って穴へ入ると、鼠の国へ案内され、歓待されたうえに土産をもらって帰...
ねずみ‐せん【鼠銑】
破断面がねずみ色の銑鉄。炭素を黒鉛の状態で多量に含み、鋳造性にすぐれる。