ひき‐はだ【蟇肌/引き膚】
1 「蟇肌革」の略。 2 蟇肌革で作った刀の鞘袋(さやぶくろ)。「道中着る物を脱ぎかへ、—取り捨て」〈浮・永代蔵・二〉
ひきはだ‐がわ【蟇肌革】
ヒキガエルの背のようなしわをつけた革。
ひきはつせい‐メモリー【非揮発性メモリー】
⇒不揮発性メモリー
ひきはつ‐メモリー【非揮発メモリー】
⇒不揮発性メモリー
ひき‐はな・す【引(き)離す】
[動サ五(四)] 1 引っ張って離す。無理に離れさせる。「二人の仲を—・す」 2 後ろに続くものとの距離・間隔を大...
ひき‐はな・つ【引(き)放つ】
[動タ五(四)] 1 矢などを引いて手もとから飛ばす。「矢を—・つ」 2 無理に遠ざける。引き離す。「今聞こえむ、...
ひき‐はら・う【引(き)払う】
[動ワ五(ハ四)] 1 すっかり取り去る。取り払う。「学校の補助を悉皆—・う」〈蘆花・思出の記〉 2 あとを取り払...
ひき‐は・る【引き張る】
[動ラ四] 1 無理に連れて行く。ひっぱる。「そばへたる小舎人童などに—・られて泣くもをかし」〈枕・三九〉 2 強...
ひき‐ばかま【引き袴】
丈が足より長く、裾を後ろに長く引いて着用する袴。
ひき‐ばん【引き番】
当番があけて休みであること。また、その休み。非番。「出番と—がござりますから」〈滑・浮世風呂・三〉
ひき‐ひき【引き引き】
[形動ナリ]《「ひきびき」とも》各自、自分の心のままにすること。思い思い。「人も—に方々別れつつ結縁しけり」〈発心集〉
ひき‐ひと【低人/侏儒/矬】
背丈のきわめて低い人。ひきと。ひきうど。「おほきに—、俳優(わざをぎ)を進めて、みだりがはしきの楽をなし」〈武烈紀〉
ひきひと‐まい【侏儒舞】
平安時代の猿楽(さるがく)の一種。小人の舞踊。ひきまい。
ひき‐ひろ・ぐ【引き広ぐ】
[動ガ下二]引っ張って広げる。「勧進帳を—・げ高らかにこそ読うだりけれ」〈平家・五〉
ひき‐び【引き日】
遊女が揚げ代を自分で負担して勤めを休む日。「—の何のと、てっきり七両は要りませう」〈浄・氷の朔日〉
ひき‐ふだ【引(き)札】
1 商品の宣伝や開店の披露などを書いて配る広告の札。「引越は容易に出来ますと云う移転会社の—であった」〈漱石・門〉...
ひき‐ふね【引(き)船/曳き船/引(き)舟】
1 引き綱で他の船や筏(いかだ)などを引いていくこと。また、その船。曳船(えいせん)。 2 江戸中期以後の芝居小屋...
ひきふね‐じょろう【引(き)舟女郎】
江戸時代、上方(かみがた)の遊郭で、太夫に付き添って客席をとりもった女郎。
ひき‐ぶと【引太/低太】
[名・形動ナリ]背丈が低く太っていること。また、そのさま。「大井光遠は、—にいかめしく」〈宇治拾遺・一三〉
ひき‐へぎ【引倍木】
衵(あこめ)の裏を引きはがして仕立てた夏用の単(ひとえ)の衣服。
ひき‐ほ・す【引き干す】
[動サ四]引きのばして日に干す。「小垣内(をかきつ)の麻を—・し」〈万・一八〇〇〉
ひき‐ぼし【引き干し】
引きのばして日に干したもの。特に、海草の類。「昼、あなたに—奉れたりつる返り事に」〈源・夢浮橋〉
ひき‐まい【侏儒舞】
「ひきひとまい」に同じ。
ひき‐まく【引(き)幕】
1 儀式の会場などの四方に引きめぐらした幕。 2 芝居などで、舞台の前面に引き渡し、横に引いて開閉する幕。→緞帳(...
ひき‐まど【引(き)窓】
屋根に設け、綱を引いて開閉する窓。 (引窓)浄瑠璃「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」八段目の通称。
ひき‐まゆ【引(き)眉】
眉毛を剃(そ)ったあとや薄い眉毛の上に、墨などで描いた眉。引き眉毛。
ひき‐まゆ【匹繭/独繭】
1匹の蚕が作った繭。和歌では多く「こもる」「いと」などの縁語として用いられる。「—のかく蓋ごもりせまほしみ桑こき垂...
ひき‐まゆげ【引(き)眉毛】
「引き眉(まゆ)」に同じ。
ひき‐まわし【引(き)回し/引き廻し】
1 引き回すこと。 2 あれこれ世話をやいたり指導したりして、面倒をみること。「お—を願う」 3 江戸時代、見せし...
ひき‐まわ・す【引(き)回す/引き廻す】
[動サ五(四)] 1 引いてまわす。また、引っ張って連れまわす。ひっぱりまわす。「首筋をつかんで—・す」「書類を持...
ひきみ‐きょう【匹見峡】
島根県西部、益田市匹見町にある四つの峡谷の総称。高津(たかつ)川水系の匹見川上・中流、中国山地分水嶺北部に位置する...
ひきみつ‐アイピールーターネットワーク【非機密IPルーターネットワーク】
⇒ニパーネット(NIPRNet)
ひき‐むし・る【引き毟る】
[動ラ五(四)]引っ張ってむしり取る。勢いよくむしる。「雑草を—・る」
ひき‐むす・ぶ【引き結ぶ】
[動バ四] 1 引き寄せて結び合わせる。「磐代(いはしろ)の浜松が枝(え)を—・びま幸(さき)くあらばまたかへりみ...
ひき‐め【蟇目/引目】
《「響目(ひびきめ)」の略。射たときに音を響かせるところからいう。また、穴の形が蟇の目に似ているからともいう》朴(...
ひきめ‐かぎばな【引目鉤鼻】
平安・鎌倉時代の作り絵や大和絵などで、特に貴族の男女の顔貌表現に用いられた技法。微妙な調子をつけた細い線で表した目...
ひきめ‐がら【蟇目柄】
蟇目をつけて用いる太い矢柄。
ひきめ‐の‐しんじ【蟇目の神事】
各所の神社で行われる、鏑矢(かぶらや)を射放つ行事。代表的なのは日光の二荒山(ふたらさん)神社のもので、2月4日(...
ひきめ‐の‐ばん【蟇目の番】
蟇目を射て妖魔を退散させる当番。また、その人。
ひきめ‐の‐ほう【蟇目の法】
妖魔調伏のため弓弦を鳴らして蟇目を射る作法。
ひきめ‐やく【蟇目役】
貴人の出産や病気のときに、邪気をはらうために蟇目を射る役。また、その人。
ひき‐もう・く【引き設く】
[動カ下二]弓を引きしぼって射る準備をする。「弓を—・けて、声に付けて内甲(うちかぶと)をぞねらふらん」〈保元・中〉
ひき‐も‐きらず【引きも切らず】
[副]絶え間なく。ひっきりなしに。「客が—詰めかける」
ひき‐もど・す【引(き)戻す】
[動サ五(四)]引っ張って元の所へ戻す。「襟をつかんで—・す」「夢の世界から現実に—・される」
ひき‐もの【引(き)物】
1 引き出物。また特に、膳(ぜん)に添えて出す菓子・料理などの土産物。 2 布を引いて仕切りとするもの。壁代(かべ...
ひき‐もの【挽き物】
轆轤(ろくろ)や旋盤を用いて作った丸い器具・細工物。
ひき‐もの【弾(き)物】
雅楽で、吹き物・打ち物に対して、弦楽器のこと。琴・琵琶など。
ひき‐もの【疋物/匹物】
1疋を単位として売買される織物。
ひ‐きゃく【飛脚】
手紙・金銭・小荷物などの送達にあたった者。古代の駅馬に始まり、鎌倉時代には鎌倉・京都間に伝馬による飛脚があったが、...
ひきゃく‐どんや【飛脚問屋】
江戸時代、町飛脚の仕立てを業とした問屋。飛脚屋。ひきゃくどいや。