ひな【鄙】
都から離れた土地。田舎。「—にはまれなしゃれた店」
ひな【雛】
[名] 1 卵からかえって最初の羽が生えそろうまでの鳥。また、親からえさをもらっている時期の鳥。ひよこ。ひなどり。...
ひな‐あそび【雛遊び】
雛人形や、その調度品を飾り、供え物をしたりして遊ぶこと。近世以降は、雛祭りをさす。ひいなあそび。
ひな‐あらし【雛荒(ら)し】
四国・中国地方で、3月3日の節句に子どもたちが供え物をもらい歩く行事。
ひな‐あられ【雛霰】
桃の節句に、雛人形に供えるあられ。米粒を熱してふくらませ、紅白の糖蜜をまぶしたもの。《季 春》
ひ‐ない【皮内】
皮膚層の中。
ひない‐しん【皮内鍼】
日本で考案された鍼(はり)の一。特殊な鍼を皮膚に浅く刺し、絆創膏(ばんそうこう)で固定するもの。
ひない‐じどり【比内地鳥】
《「比内地鶏」とも書く》秋田県大館地方の地鳥である比内鳥と、米国原産のロードアイランドレッド種との交配種。食肉・卵...
ひな‐いち【雛市】
雛人形や雛祭りの供え物などを売るために立つ市。《季 春》
ひない‐ちゅうしゃ【皮内注射】
皮内に薬物を少量注射する方法。ツベルクリン反応やアレルギー診断、ワクチンの予防接種などに用いられる。
ひない‐どり【比内鳥】
《「比内」は秋田県大館地方の古名。「比内鶏」とも書く》大館地方で古くから飼われてきた、中型の地鳥。シャモと地鳥の雑...
ひな‐うた【鄙歌】
田舎の素朴な歌。ひなびた歌。
ひな‐おくり【雛送り】
⇒流し雛(びな)
ひ‐なか【日中】
1 日のあるうち。昼間。にっちゅう。「昼—」 2 半日。「門の外にわしを—程待たせて」〈浄・本田善光日本鑑〉
ひな‐かざり【雛飾り】
雛祭りに、雛人形を飾ること。また、その飾りもの。《季 春》
ひ‐なが【日長/日永】
春になって、昼間が長く感じられること。また、その時節。「春の—」《季 春》「うら門のひとりでにあく—かな/一茶」
ひな‐がし【雛菓子】
雛祭りに供える菓子。菱餅(ひしもち)・雛あられなど。《季 春》
ひな‐がた【雛形/雛型】
1 実物を小さくかたどって作ったもの。模型。「新空港の—」 2 形式・様式を示す見本。特に、書類などの決まった書き...
ひながた‐ざし【雛形尺】
鯨尺(くじらじゃく)の3寸5分を1尺とした物差し。
ヒナガルテン‐チューリヒ
スイス北部の都市チューリヒにある中国庭園。市街中心部、チューリヒ湖東岸に位置する。姉妹都市昆明が水道技術支援を受け...
ひな‐ぎきょう【雛桔梗】
キキョウ科の多年草。暖地の野原などに生え、高さ約30センチ。細い茎が群がって出て、葉はへら状。夏から秋、青紫色のキ...
ひな‐ぎく【雛菊】
キク科の多年草。群生し、葉はへら形。春、高さ約10センチの花茎を伸ばし、淡紅・紫紅・白色などの頭状花を開き、秋ごろ...
ひなぎくのおちゃのばあい【ヒナギクのお茶の場合】
多和田葉子の短編小説。同作を表題作とする小説集はほかに「枕木」「所有者のパスワード」などを収め、平成12年(200...
ひ‐な‐くもり【ひな曇り】
[枕]《「な」は「の」の意》日の曇った薄い日ざしの意から、「薄日(うすひ)」と同音の地名「碓氷」にかかる。「—碓氷...
ひなぐ‐おんせん【日奈久温泉】
熊本県八代(やつしろ)市日奈久の温泉。八代海に臨む。泉質は単純温泉・塩化物泉。もと熊本藩の藩営であった。
ひなぐ‐だんそうたい【日奈久断層帯】
熊本県益城町から芦北町を経て八代海南部に至る断層帯。北東から南西方向に延び、全体の長さは約81キロメートルとされる...
ひ‐なげ【杼投げ】
織機で、杼を走行させて縦糸の間に横糸を通す操作。
ひな‐げし【雛芥子/雛罌粟】
ケシ科の越年草。高さ30〜90センチ。全体に毛があり、葉は羽状に深く裂けていて白粉を帯びた緑黄色。5、6月ごろ、大...
ひな‐ごと【雛事】
「雛遊(ひなあそ)び」に同じ。
ひな‐さか・る【鄙離る】
[動ラ四]《「ひなざかる」とも》都から遠く離れる。辺鄙(へんぴ)である。「大君の命(みこと)恐(かしこ)み—・る国...
ひな‐さき【雛尖】
1 烏帽子(えぼし)の正面のくぼみの中央に小さく突き出ている部分。 2 陰核。〈和名抄〉
ひ‐なし【日済し】
1 借金を毎日少しずつ返すこと。 2 「日済し金」の略。「吝嗇者(りんしょくもの)の—を督促(はた)る様に」〈蘆花...
ひなし‐がし【日済し貸し】
日済し金を貸すこと。また、それを商売とする人。「そのような言吐(ぬか)す—のお爪(つめ)が娘は」〈紅葉・二人女房〉
ひなし‐がね【日済し金】
毎日少しずつ返す約束で貸したり借りたりする金。日済しの金。
ひなせ‐しょとう【日生諸島】
岡山県南東部、瀬戸内海にある大小14の島々からなる諸島。備前市に属する鹿久居(かくい)島・大多府(おおたぶ)島・頭...
ひ‐な‐た【日向】
1 《「日の方(かた)」の意から》日光の当たっている場所。⇔日陰。 2 物事の表面。表側。「陰—のない人」
ひなた‐あめ【日向雨】
日が照っているのに降る雨。日照り雨。
ひなた‐かん【日向燗】
日本酒をセ氏30度前後に温めること。また、その酒。→温燗(ぬるかん)
ひなた‐くさ・い【日向臭い】
[形][文]ひなたくさ・し[ク] 1 日光にさらされたものに特有のにおいがしている。「—・い干し物」 2 田舎くさ...
日向(ひなた)に氷(こおり)
《日向に出した氷はすぐに溶けることから》次第に消えていくことのたとえ。特に、蓄えが乏しくなっていくことをたとえていう。
ひなた‐ぼこ【日向ぼこ】
「日向ぼこり」の略。《季 冬》「ふるさとにたよりおこたり—/汀女」
ひなた‐ぼこり【日向ぼこり】
「日向ぼっこ」に同じ。《季 冬》
ひなた‐ぼっこ【日向ぼっこ】
[名](スル)《「ひなたぼこ」の音変化》ひなたに出て暖まること。「—しながら居眠りをする」《季 冬》
ひなた‐みず【日向水】
1 ひなたにあって少し温かくなった水。《季 夏》「—ひろごる雲をうつしけり/万太郎」 2 なまぬるい水。
ひなた‐もん【日向紋】
定紋(じょうもん)に用いる紋で、白く染め抜きにして表したもの。表紋(おもてもん)。→陰紋(かげもん)
ひな‐だん【雛壇/雛段】
1 雛祭りに、雛人形や調度品などを並べて飾る壇。雛棚。《季 春》「—に桃ちりかかる四日かな/綺堂」 2 歌舞伎の大...
ひなだん‐げいにん【雛壇芸人】
複数名のゲストが出演するバラエティー番組において、階段状の出演者席に座り、その場でコメントすることで笑いをとる御笑...
ひなつ‐こうのすけ【日夏耿之介】
[1890〜1971]詩人・英文学者。長野の生まれ。本名、樋口国登。神秘的、高踏的な詩風を確立。詩集「転身の頌」「...
ひなつ‐ぼし【火夏星/熒惑星】
火星の異称。
ひな‐どり【雛鳥】
1 鳥のひな。ひよこ。 2 特に、鶏のひな。また、その肉。