ゆく‐たて【行く立て】
事のなりゆき。いきさつ。「これにはいろんな—もございますし」〈逍遥・当世書生気質〉
ゆ‐ぐち【湯口】
1 湯の出口。また、温泉のわき出る口。 2 鋳造で、溶けた金属を鋳型の枠に流し入れる口。垂直に流れ落ち、湯道へと続く。
ゆく‐て【行く手】
1 進んで行く方向。進んで行く前方。行く先。「—を阻む」 2 前途。将来。「—に困難が待ち受ける」 3 行くついで...
ゆく‐とし【行く年】
過ぎ去っていく年。暮れいく年。《季 冬》「—のともし火なりと明うせよ/虚子」
行(ゆ)くとして可(か)ならざるは無(な)し
何をやっても、みな十分の成果をあげることができる。
ゆくとり‐の【行く鳥の】
[枕]飛ぶ鳥が先を争うようにの意で「争ふ」に、また、群れをなして飛び立つところから「群がる」にかかる。「露霜の消な...
行(ゆ)くに径(こみち)に由(よ)らず
《「論語」雍也(ようや)から》裏道や小道などを通らない。常に正道を歩いて公明正大であることのたとえ。
ゆくはし【行橋】
福岡県東部、周防灘(すおうなだ)に面する市。もと宿場町の行事(ぎょうじ)と市場町の大橋を中心に発展。米作や野菜・果...
ゆくはし‐し【行橋市】
⇒行橋
ゆく‐はる【行く春】
過ぎ去っていこうとする春。暮れていく春。晩春。《季 春》「—や鳥啼き魚の目は泪(なみだ)/芭蕉」 [補説]書名別項...
ゆくはる【ゆく春】
薄田泣菫の詩集。明治34年(1901)刊行。
ゆく‐ひと【行く人】
道を行く人。旅人。「門を出れば我も—秋の暮」〈蕪村句集〉
ゆくふね‐の【行く船の】
[枕]船が過ぎて行く意で、「過ぐ」にかかる。「—過ぎて来(く)べしや言(こと)も告げなむ」〈万・一九九八〉
ゆ‐くみ【湯汲み】
1 湯をくむこと。また、その人。 2 近世の銭湯で、客のために陸湯(おかゆ)をくむ人。
ゆく‐みず【行く水】
流れていく水。流水。「—に数かくよりもはかなきは思はぬ人を思ふなりけり」〈古今・恋一〉
ゆくみず‐の【行く水の】
[枕]水の流れ去るさまから、「過ぐ」「とどめかぬ」にかかる。「—過ぎにし妹(いも)が形見とそ来(こ)し」〈万・一七...
ゆくもかえるも‐の‐せき【行くも帰るもの関】
《後撰集の「これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂(おうさか)の関」から》近江国の逢坂の関の異称。
往(ゆ)く者(もの)は追(お)わず来(く)る者(もの)は拒(こば)まず
《「孟子」尽心下から》立ち去る者はあえて引きとめず、道を求めてくる者は、だれでも受け入れる。去る者は追わず、来(き...
ゆく‐ゆく
[副] 1 とどこおることなく物事が進行するさま。どんどん。ずんずん。「御腹は—と高くなる」〈宇津保・国譲下〉 2...
ゆく‐ゆく【行く行く】
[副] 1 行く末。やがて。将来。「—は家業を継ぐことになる」 2 歩きながら。道すがら。「何を買おうかと—考えていた」
ゆくら‐か
[形動ナリ]ゆったりとしているさま。一説に、ゆらゆら揺れる意とも。「いざりする海人(あま)の梶(かぢ)の音—に妹は...
ゆくら‐ゆくら
[形動ナリ]揺れ動くさま。ゆらりゆらり。「天雲の—に葦垣(あしかき)の思ひ乱れて」〈万・三二七二〉
ゆくり‐か
[形動ナリ] 1 思いがけないさま。突然であるさま。「山里の御歩(あり)きも—におぼし立つなりけり」〈源・総角〉 ...
ゆくり‐なく
[副]《形容詞「ゆくりなし」の連用形から》思いがけなく。突然に。「—言葉の糸ぐちがほぐれた」〈万太郎・露芝〉
ゆくり‐な・し
[形ク]《「なし」は意味を強める接尾語》 1 予想もしない。不意である。思いがけない。「一年振の—・き邂逅(めぐり...
ユクルーレット
カナダ、ブリティッシュコロンビア州、バンクーバー島の町。同島南西部に位置し、ユークルーレット半島によって太平洋から...
ゆ‐くわ【斎鍬】
神事に用いる清浄なくわ。いむくわ。
ゆ‐ぐ【湯具】
1 昔、入浴の際、身につけた衣服。湯帷子(ゆかたびら)。 2 女性の腰巻き。湯文字(ゆもじ)。ゆまき。「—も本紅(...
ユグノー
16〜18世紀のフランスのカルバン派プロテスタントのこと。手工業者・独立自営農民・小商人に多く、次いで貴族層に浸透...
ユグノー‐せんそう【ユグノー戦争】
1562年から1598年、カトリック教会とユグノーの対立に貴族の政治闘争が結びついて起こったフランスの内乱。サンバ...
ゆ‐け【湯気】
入浴のときに起こる軽い脳貧血。
ゆ‐け【遊化】
1 《遊行教化の意》僧が諸所に出かけて人々を教化すること。 2 「遊戯(ゆげ)1」に同じ。
ゆ‐げ【遊戯】
《古くは「ゆけ」》 1 仏語。心にまかせて自由自在に振る舞うこと。遊化(ゆけ)。 2 遊び楽しむこと。ゆうぎ。「九...
ゆげい【靫負】
《「ゆきおい」の音変化。古くは「ゆけい」》 1 大化前代、靫を負って宮廷諸門の警護にあたった者。 2 衛門府(えも...
ゆ‐けつ【輸血】
[名](スル)血管内に、他の健康な人の血液あるいは血液成分を注入し、その不足を補うこと。外傷や手術で出血量の多い場...
ゆ‐けつがん【油頁岩】
⇒オイルシェール
ゆけつご‐かんえん【輸血後肝炎】
⇒血清肝炎
湯気(ゆけ)に上(あ)が・る
長湯のためにのぼせて気が遠くなる。湯気に当たる。
湯気(ゆけ)に当(あ)た・る
長湯をしてのぼせる。
ゆ‐けむり【湯煙】
温泉・風呂などから煙のように立ち上る湯気。ゆけぶり。
ゆ‐げ【弓削】
古代、弓をけずり作ること。また、それを職とした人。→弓削部(ゆげべ)
ゆ‐げ【湯気】
温かいものから立ち上る水蒸気が空気中で冷えて白く見えるもの。「—が立つ」
ゆげい‐の‐ちょう【靫負庁】
検非違使庁(けびいしちょう)の異称。衛門府の官人が検非違使庁の官人を兼ねたことによる。
ゆげい‐の‐つかさ【靫負司】
衛門府(えもんふ)の異称。ゆげいづかさ。
ゆげい‐の‐みょうぶ【靫負の命婦】
父・兄または夫が靫負司(ゆげいのつかさ)(衛門府)の官人である女官。
ゆげい‐べ【靫負部】
大化前代、国造(くにのみやつこ)の子弟で構成され、朝廷の警衛にあたった品部(しなべ)。靫部(ゆきべ)。
ゆげ‐ざんまい【遊戯三昧】
仏語。仏のように自由自在な境地。
ゆ‐げしょう【湯化粧】
入浴後にする化粧。
ゆ‐げた【井桁】
「いげた」の音変化。「キツネ飛ンデ—ノウチニ飛ビ上ガッテ跳ネ」〈天草本伊曽保・狐と野牛〉
ゆ‐げた【湯桁】
湯ぶねの周囲の横木。また、湯ぶね。