ね‐は【根葉】
1 根と葉。また、根も葉も、すべて。「その家来の浪人まで引っ捕へて、—を絶やさうと」〈伎・四谷怪談〉 2 心にわだ...
ね‐ば・う【根延ふ】
[動ハ四]《「ねはう」とも》根が長くのびる。根が張る。「磯の上に—・ふむろの木見し人をいづらと問はば語り告げむか」...
根葉(ねは)にな・る
恨みの種となる。「その時の事が—・って」〈浄・千両幟〉
根葉(ねは)に持(も)・つ
恨む。根に持つ。「平次、千鳥が事を—・ち」〈浄・盛衰記〉
ね‐はば【値幅】
取引で、売り手と買い手の出した値段の差額。また、高値と安値との差額。「—が開く」
ねはば‐せいげん【値幅制限】
株式市場で、株価の極端な上下を避けるために設定した、1日の値上がり額の上限と、値下がり額の下限。適正な価格の維持と...
ね‐はり【根張り】
《「ねばり」とも》根が土中に張り広がること。根がはびこること。
ねはり‐あずさ【根張り梓】
根を張った梓。また、それで作った弓。「冬の朝(あした)は刺し柳—を大御手(おほみて)に取らし給ひて」〈万・三三二四〉
ね‐ばれ【寝腫れ】
寝はれること。「—のした顔」
ね‐は・れる【寝腫れる】
[動ラ下一][文]ねは・る[ラ下二]寝たために顔などがはれぼったくなる。「指先でその—・れた眼を擦って」〈近松秋江...
ねはん【涅槃】
《(梵)nirvāṇaの音写。吹き消すことの意》仏語。 1 煩悩(ぼんのう)の火を消して、智慧(ちえ)の完成した悟...
ねはん‐え【涅槃会】
陰暦2月15日の釈迦(しゃか)入滅の日に行う法会。涅槃像をかかげ、遺教経(ゆいきょうぎょう)を読誦(どくじゅ)する...
ねはん‐ぎょう【涅槃経】
⇒大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)
ねはん‐こう【涅槃講】
「涅槃会(ねはんえ)」に同じ。
ねはん‐しゅう【涅槃宗】
大般涅槃経を所依とする宗派。中国、南北朝の梁代に盛んに行われた。中国十三宗の一。
ねはん‐ず【涅槃図】
釈迦が沙羅双樹(さらそうじゅ)の下で入滅する情景を描いた図。一般に、釈迦が頭を北、顔を西、右脇を下にして臥(ふ)し...
ねはん‐ぞう【涅槃像】
釈迦入滅の姿を描いた絵や彫像。寝釈迦。《季 春》
ねはん‐にし【涅槃西風】
陰暦2月15日の涅槃会の前後に吹く風。《季 春》「舟べりに鱗の乾く—/信子」
ねはん‐もん【涅槃門】
仏語。 1 煩悩を去って悟りの境界へ入る門戸。 2 四門の一。北方の門をいう。