すみぞめ‐の‐そで【墨染めの袖】
墨染め衣の袖。また、僧衣や喪服。「おほけなく浮世の民におほふかな我が立つ杣(そま)に—」〈千載・雑中〉
すみた‐さとし【澄田智】
[1916〜2008]官僚・銀行家。群馬の生まれ。大蔵省で銀行局長や事務次官を歴任。退官後は日本輸出入銀行総裁など...
すみだ【墨田】
東京都の区名。昭和22年(1947)向島・本所の両区が合併して成立。隅田川と荒川との間の低地にあり、商工業地帯。人...
すみだ‐がわ【隅田川】
東京都東部を貫流する荒川の分流。北区岩淵で荒川から分岐する。墨田区鐘ヶ淵から下流をいうこともある。吾妻(あずま)橋...
すみだがわごにちのおもかげ【隅田川続俤】
歌舞伎狂言。世話物。4幕。奈河七五三助(なかわしめすけ)作。天明4年(1784)大坂角の芝居初演。破戒僧法界坊のこ...
すみだがわせきやのさと【隅田川関屋の里】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」の作品の一。隅田川上流の関屋の里を、3騎の馬で走り抜ける旅姿の侍た...
すみだがわはなのごしょぞめ【隅田川花御所染】
歌舞伎狂言。世話物。6幕。4世鶴屋南北作。文化11年(1814)江戸市村座初演。「清玄桜姫物」の一つで、主役の清玄...
すみだがわ‐もの【隅田川物】
歌舞伎・浄瑠璃などの一系統で、謡曲「隅田川」の梅若伝説を主題としたもの。浄瑠璃「双生(ふたご)隅田川」、歌舞伎狂言...
すみだ‐く【墨田区】
⇒墨田
すみだ‐こうえん【隅田公園】
東京都の台東区と墨田区にまたがる公園。隅田川沿いに位置し、桜の名所として知られる。夏には隅田川花火大会が開催される。
すみ‐だし【墨出し】
建築現場で、柱・梁・壁面などの構造体に工事の基準となる線を、設計図面通りに墨やインクで記すこと。→墨壺 →レーザー...
すみだ‐すいぞくかん【すみだ水族館】
東京都墨田区にある水族館。平成24年(2012)開館。屋内のプール型水槽にペンギンとオットセイを展示するほか、小笠...
すみ‐だわら【炭俵】
炭を詰める俵。また、炭の詰まった俵。わら・あし・かやなどで作る。《季 冬》「薄雪や簷(のき)にあまりて—/波郷」 ...
すみだわら【炭俵】
江戸中期の俳諧集。2冊。志太野坡(しだやば)・小泉孤屋・池田利牛共編。元禄7年(1694)刊。芭蕉晩年の「軽み」の...
すみ‐ちがい【隅違い】
方形の隅から隅へわたした線。対角線。すじかい。すみちがえ。
すみ‐ちょう【済み帳】
1 支払い帳。「一銭も残らず—付けて」〈浮・永代蔵・五〉 2 帳面に棒を引くこと。帳消し。「物の見事に請け取り渡し...
すみっ‐こ【隅っこ】
すみ。すみの方。「部屋の—で遊ぶ」
スミッシング
SMSを用いたフィッシング詐欺。スマートホンに偽のメッセージを送り、クレジットカードの暗証番号などの個人情報を不正...
す‐みつ【巣蜜】
ミツバチの巣の、蜂蜜の貯蔵されている部分を切り取ったもの。そのまま食用とする。コムハニー。
すみ‐つき【墨付き】
1 筆跡の墨の付きぐあい。筆のあと。筆跡。「—も濃いりっぱな書」 2 写本で、実際に文字の書かれている紙。「—三〇...
すみつき‐かっこ【隅付き括弧】
文章表記中などで用いる【 】の記号。タイトルや見出し、語句の強調などを表すのに用いる。隅付きパーレン。→括弧
すみつき‐パーレン【隅付きパーレン】
⇒隅付き括弧
すみ‐つぎ【墨継ぎ】
1 筆に含ませた墨が足りなくなったとき、さらに墨を含ませて書きつづけること。 2 ⇒墨柄(すみづか)
すみ‐つ・く【住(み)着く】
[動カ五(四)] 1 住まいが定まって落ち着く。「ここに—・いて八年になる」「のら猫が—・く」 2 夫婦関係が定ま...
すみ‐つけ【墨付け】
1 相手の顔に墨をつけ合うこと。また、その遊び。 2 墨糸・墨差しを用いて木材などに線を引いたり印をつけたりすること。
すみつけ‐しょうがつ【墨付け正月】
山陰・北陸地方などで、小正月に若い男女が墨や鍋墨を互いに異性のほおに塗りつける行事。墨塗り。《季 新年》
すみ‐つぼ【炭壺】
炭火などを入れ、密閉して消すための壺。火消し壺。
すみ‐つぼ【墨壺】
1 直線を引くのに用いる大工道具。糸車に巻いた墨糸を、墨を含ませた綿の中を通して引き出し、墨糸の端の仮子(かりこ)...
すみ‐づか【墨柄】
短くなった墨を挟んでするための、竹などで作った道具。墨挟み。墨継ぎ。墨の柄。
すみ‐てまえ【炭手前/炭点前】
茶事のとき、炉または風炉(ふろ)に炭をつぐ作法。→三炭(さんたん)
すみ‐と【隅斗】
《隅にあるところから》「鬼斗(おにと)」に同じ。
すみ‐とぎ【炭磨ぎ】
金属の彫刻などの粗彫りした面を朴炭(ほおずみ)でみがいて仕上げること。
すみとも【住友】
姓氏の一。 [補説]「住友」姓の人物住友吉左衛門(すみともきちざえもん)
すみとも‐きちざえもん【住友吉左衛門】
[1647〜1706]江戸前期の商人。本名、友信。住友家第3代。吉左衛門は以後住友家当主の世襲名となる。16歳で家...
すみとも‐ざいばつ【住友財閥】
三井・三菱と並ぶ三大財閥の一。住友家は江戸時代以来別子銅山の経営を事業の主力とし、明治期には金属産業から関連産業に...
墨(すみ)と雪(ゆき)
性質が全然反対なもののたとえ。
すみ‐とり【炭取り/炭斗】
炭を小出しにして入れておく容器。炭入れ。炭かご。《季 冬》「—のひさご火桶に並び居る/蕪村」
すみ‐なおし【墨直し】
碑面にさした墨があせた所に、再び墨を入れて直すこと。
すみ‐ながし【墨流し】
1 水の上に字や絵をかく方法。小豆の粉、黄柏(おうはく)、明礬(みょうばん)を麻布で包んで水で湿らせ、それを浸した...
すみながし‐ぞめ【墨流し染(め)】
水面に墨汁または顔料を落とし、その波紋の模様を紙や布に写しとる染め方。また、その製品。古くから料紙に用いられ、江戸...
すみ‐な・す【住(み)成す】
[動サ五(四)] 1 …のようなふうにして住む。「小綺麗に—・す」 2 住居とする。住みつく。「—・す床(とこ)の...
すみ‐な・れる【住(み)慣れる/住み馴れる】
[動ラ下一][文]すみな・る[ラ下二]長年住んでいて、その土地や家に慣れる。「—・れた土地を離れる」
すみ‐なわ【墨縄】
「墨糸(すみいと)」に同じ。
隅(すみ)に置(お)け◦ない
その人が意外に経験豊かであったり、才能・知識などがあったりして、あなどれない。
スミニャック
インドネシア南部、バリ島南岸の海岸保養地。1960年代から賑わっていたクタやレギャンに続き、北側のクロボカンととも...
すみ‐ぬり【墨塗(り)】
1 墨を塗ること。 2 「墨付け正月」に同じ。《季 新年》
すみぬり【墨塗】
狂言。大名と別れる女が水を目につけて泣くまねをするので、太郎冠者が水を墨に入れ替えると女の目の縁が真っ黒になる。
すみぬり‐きょうかしょ【墨塗(り)教科書】
記述の一部を墨で塗りつぶした教科書。第二次大戦直後、日本の国民学校では、軍国主義的な内容を墨汁で塗り読めなくした教...
すみのえ【住吉/住之江/墨江】
大阪市住吉(すみよし)の古称。[歌枕]「—の岸による浪よるさへや夢のかよひぢ人めよくらむ」〈古今・恋二〉 (住之江...
すみのえ‐く【住之江区】
⇒すみのえ