そそ‐くさ
[副]落ち着かず、せわしなく振る舞うさま。あわただしいさま。「—(と)帰る」
そそ‐く・る
[動ラ四] 1 せわしく指先を働かせる。あれこれといじる。「めづらかなる薬玉(くすだま)せむなど言ひて—・りゐたる...
そそく・れる
[動ラ下一][文]そそく・る[ラ下二] 1 機会をのがす。仕損じる。多く動詞の連用形に付いて用いる。…そびれる。「...
そそ・ぐ【雪ぐ/濯ぐ】
[動ガ五(四)] 1 水で汚れを洗い落とす。すすぐ。「手足を—・ぐ」 2 恥や汚名を新たな名誉を得ることによって消...
そそけ
髪などがほつれること。また、その髪。「鬢の—をなでつけ」〈浮・一代女・五〉
そそけ‐がみ【そそけ髪】
ほつれて乱れた髪。
そそけ‐だ・つ【そそけ立つ】
[動タ五(四)] 1 「そそける」に同じ。「コートの裏地が—・つ」「髪の毛が—・つ」 2 鳥肌がたったようになる。...
そそ・ける
[動カ下一][文]そそ・く[カ下二]布・紙などが、けばだつ。また、髪などが、ほつれる。そそけだつ。「—・けたセータ...
そそっかし・い
[形][文]そそっか・し[シク]《「そそかしい」の促音添加》態度や行動に落ち着きがない、あわて者である。不注意で、...
そそなか・す【唆す】
[動サ四]「そそのかす1」に同じ。「家中の物を小盗みしたり、人の娘を—・したり」〈伎・幼稚子敵討〉
そそのか・す【唆す/嗾す】
[動サ五(四)] 1 その気になるように仕向ける。特に、おだてて悪いほうへ誘い入れる。「悪事を—・す」 2 早くそ...
そそ‐め・く
[動カ四] 1 《「ぞぞめく」とも》物音などがして落ち着かず、忙しそうに動く。ざわざわする。「滝口の弓鳴らし、沓(...
そそ‐や
[感]驚きや感動を示すときに発する語。それそれ。そうそう。そりゃ。「—など言ひて、灯とりなほし、格子放ちて」〈源・...
そそ‐や・く
[動カ四]《「そそやぐ」とも》声をひそめてそっと話す。ささやく。「ふと参りて—・き申して出でにけり」〈愚管抄・五〉
そそり
《動詞「そそる」の連用形から》 1 浮かれ騒ぐこと。「下京の若手どもが—に目覚めてみれば」〈浮・諸艶大鑑・一〉 2...
そそり‐あ・ぐ
[動ガ下二] 1 揺すって高く上げる。「—・げよ、揺(ゆす)り上げ」〈神楽・早歌〉 2 おだてあげる。あおりたてる...
そそり‐うた【そそり歌】
「そそり節(ぶし)」に同じ。
そそり‐きょうげん【そそり狂言】
⇒そそり芝居(しばい)
そそり‐しばい【そそり芝居】
歌舞伎で、千秋楽の日などに、配役を取り替えたり、故意に筋や演出を変えたりして、余興としてふざけて上演した芝居。そそ...
そそり‐た・つ【そそり立つ】
[動タ五(四)] 1 高くそびえる。「氷壁が—・つ」 2 心がうきうきする。「大将、雑兵—・ち」〈浄・本朝三国志〉
そそり‐た・てる【そそり立てる】
[動タ下一][文]そそりた・つ[タ下二] 1 ある気持ちをしきりに起こさせる。あおり立てる。「好奇心が—・てられた...
そそり‐ぶし【そそり節】
遊里を客がひやかしながら歩くときなどに口ずさむ流行歌。投節(なげぶし)など。そそりうた。ぞめきうた。
そそ・る
[動ラ五(四)] 1 ある感情・行動を起こさせる。さそう。「冒険心を—・る」「涙を—・る」「食欲を—・る」 2 そ...
そそろ‐か
[形動ナリ]背が高いさま。「いと白うをかしげにつぶつぶと肥えて—なる人の」〈源・空蝉〉
そ‐ぞう【粗造/麁造】
[名・形動]粗末につくること。粗悪なつくり。また、そのさま。「汽車まで旧式で、—で」〈藤村・破戒〉
そ‐ぞう【粗糙】
[名・形動]きめがあらいこと。また、そのさま。「外の—なる部分と内部の紙の如き質とは」〈柳河春三訳・開物新書〉
そ‐ぞう【塑造】
粘土などで塑像を造ること。
そ‐ぞう【塑像】
粘土など、可塑(かそ)性のある材料を用いて造った像。簡単な心木(しんぎ)にわらを巻き、上に厚く土をつける方法と、粗...
そ‐ぞく【鼠賊】
小さな盗みをする泥棒。こそどろ。鼠盗。
ソゾポル
ブルガリア東部、黒海に面する町。古代ギリシャの植民都市アポロニアに起源し、海上貿易の拠点として栄えた。旧市街には民...
そぞろ【漫ろ】
[形動][文][ナリ]《「すずろ」と同語源》 1 これといった理由もなしにそうなったり、そうしたりするさま。なんと...
そぞろ‐あめ【漫ろ雨】
小降りだが、いつまでもやまずに降る雨。「あやめ刈る鵺(ぬえ)のうき巣や—/樵花」〈虚栗〉
そぞろ‐あるき【漫ろ歩き】
[名](スル)当てもなく、気の向くままにぶらぶら歩き回ること。すずろありき。すずろあるき。「夕暮れの浜辺を—する」
そぞろ‐うた【漫ろ歌】
とりとめもない歌。「—うたうて、閑々(しづしづ)と向ふの尾へ渡れば」〈太平記・一七〉
そぞろ‐えみ【漫ろ笑み】
なんとなくほほえむこと。また、そのほほえみ。「—を洩せる顔色は」〈紅葉・金色夜叉〉
そぞろ‐がま・し【漫ろがまし】
[形シク]いかにも落ち着かない。すずろがまし。「山里の外面(そとも)の岡の高き木に—・しき秋蝉(あきぜみ)の声」〈...
そぞろ‐がみ【漫ろ神】
人の心に取りついてなんとなく誘惑する神。すずろがみ。「—の、物につきて心を狂はせ」〈奥の細道〉
そぞろ・く【漫ろく】
[動カ四]心に落ち着きがなくなる。そわそわする。すずろく。「兵杖(ひゃうぢゃう)を帯したる者どもも皆—・いてぞ見え...
そぞろ‐ごころ【漫ろ心】
そわそわと落ち着かない心。浮ついた心。すずろごころ。
そぞろ‐ごと【漫ろ言】
とりとめのない言葉。つまらない言葉。すずろごと。「其の目を空しく見据えつつ—のように言出でたり」〈紅葉・金色夜叉〉
そぞろ‐ごと【漫ろ事】
とりとめもないこと。とるに足りないこと。すずろごと。「ある御所さまの古き女房の、—言はれしついでに」〈徒然・二三八〉
そぞろ‐さむ・し【漫ろ寒し】
[形ク] 1 なんとなく寒々としている。「雪やや散りて—・きに」〈源・初音〉 2 寒気をおぼえる。「入綾(いりあや...
そぞろ‐わ・し【漫ろはし】
[形シク]心が落ち着かない。すずろわし。「いとど及びなき心地し給ふに、—・しきまでなむ」〈青表紙証本源・紅葉賀〉
そ‐たつ【疎達/疏達】
1 物事の筋道が通ること。疎通。 2 小さな事にこだわらないこと。
そ‐たん【粗炭】
土質を含んだ粗悪な石炭。泥炭・亜炭など。
そたんしゅう【曽丹集】
平安末期の私家集。1巻。曽禰好忠(そねのよしただ)の作。毎月集と百首および源順(みなもとのしたごう)の答歌百首など...
そ‐だ【粗朶/麁朶】
切り取った木の枝。薪に用いるほか、海苔篊(のりひび)などにも使う。
そ‐だい【措大】
1 優秀な書生。秀才。 2 貧乏な書生。また、書生をあざけっていう語。窮措大。「ああ—われ、痩せて髪長き」〈鉄幹・...
そ‐だい【粗大】
[名・形動] 1 あらっぽくて大まかなこと。また、そのさま。おおざっぱ。「綿密に奇麗になったり、—に奔放になる君の...
そだい‐ごみ【粗大塵】
1 家庭から廃品として出される大型ごみ。大型電気器具・家具など、普通ごみと別扱いに収集するもの。 2 定年退職後や...