つかい‐こ・む【使い込む/遣い込む】
[動マ五(四)] 1 任されたり預かったりした金銭を自分のことに使う。横領する。「公金を—・む」 2 予算以上の金...
つかい‐さき【使い先/遣い先】
1 使いに出かけた先方の家や場所。「急用で—へ連絡する」 2 金銭の使いみち。「—の不明な経費」
つかい‐ざね【使ひ実/使ひ真】
使者の中の主だった人。正使。「—とある人なれば、遠くも宿さず」〈伊勢・六九〉
つか‐いし【束石】
1 床束(ゆかづか)などの下に据える礎石。 2 基壇の側面に置かれる短い柱状の石材。
つかい‐しろ【使い代】
箸の、指ではさんで持つところよりも先の部分。食べ物などをはさむ部分。→持ち代
つかい‐すて【使い捨て/遣い捨て】
《「つかいずて」とも》使ったあと、修理・補給などをしないで捨ててしまうこと。また、そのように作られたもの。「—のラ...
つかいすて‐かいろ【使い捨て懐炉】
鉄粉に水・食塩・保水材などを加えて不織布の袋に入れた暖房具。鉄が酸化する際の発熱を利用したもので、再利用はできない。
つかいすて‐パスワード【使い捨てパスワード】
⇒ワンタイムパスワード
つかい‐ぜに【遣ひ銭】
「遣い銀(ぎん)」に同じ。「永々の存京なれば—もないが」〈虎明狂・雁盗人〉
つかい‐だて【使い立て】
[名](スル) 1 人に用事をしてもらうこと。「お—してすみません」 2 使いの者を出すこと。「金子が無くばお七を...
つかい‐ちょう【遣ひ帳】
金銭の支出などを記入する帳面。「太夫様入り帳、—」〈浮・諸艶大鑑・八〉
つかい‐ちん【使い賃】
使いの者に報酬として与える金銭。使いの駄賃。「小使は一度の—として二銭貰うことになっていた」〈鴎外・雁〉
つかい‐つ・ける【使い付ける】
[動カ下一][文]つかひつ・く[カ下二]しばしば使う。使い慣れている。「—・けない包丁で手を切る」
つかい‐て【使い手/遣い手】
1 それを使う人。「長持ちするもしないも—しだいだ」 2 それを巧みに使う人。達人。「二刀流の—」 3 金づかいの...
つかい‐で【使い出/遣い出】
使って感じられる量の多さ。十分に使えたと感じられるほどの分量。「大きいわりには—がない」
つか‐いと【柄糸】
刀の柄に巻く組糸。
つかい‐どころ【使い所】
そのものを使うのに適当な方面。適当な用途。「才能の—を誤る」
つかい‐なら・す【使い慣らす/使い馴らす】
[動サ五(四)]いつも使って、物をその作業などになれさせる。「よく—・したグローブ」
つかい‐な・れる【使い慣れる/使い馴れる】
[動ラ下一][文]つかひな・る[ラ下二]長い間使って、その使い方などになれる。「—・れた辞書」
つかい‐にっき【遣ひ日記】
毎日の金銭の支出を記入する帳面。「万事の払ひ十両までは入らずと、—をお目にかくる」〈浮・二十不孝・一〉
つかい‐ばしり【使い走り】
[名](スル)《「つかいはしり」とも》用事を命じられてあちこちに使いに行くこと。また、その人。使い歩き。「選挙事務...
つかいはたしてにぶきょうげん【尽用而二分狂言】
黄表紙。曲亭馬琴作。寛政3年(1791)、京伝門人大栄山人の筆名で刊行。角書は「廿日余四拾両(はつかあまりにしじゅ...
つかい‐はた・す【使い果(た)す/遣い果(た)す】
[動サ五(四)]全部使ってしまう。残らず使ってしまう。「あり金を—・す」
つかい‐はやま【使い早馬】
《「はやま」は、はやうまの意》方々を走りまわって早く使いを果たすこと。また、その人。「家来同様に畑をうなったり庭を...
つかい‐ばらい【遣い払い】
支払い。「年々の—にて」〈福沢・文明論之概略〉
つかい‐ばん【使い番】
1 使い走りをする者。「妾宅の—迄させるんだものなあ」〈木下尚江・良人の自白〉 2 安土桃山時代、戦時に伝令・巡察...
つかい‐びと【使ひ人】
1 召し使い。使用人。「此の君をわがむすめどもの—になしてしがな」〈源・蓬生〉 2 めかけ。側女(そばめ)。「妻(...
つかい‐ふるし【使い古し】
長い間使って古くなること。また、そのもの。「—の腕時計」
つかい‐ふる・す【使い古す】
[動サ五(四)]長い間使って古くする。古くなるまで使いつづける。「—・したかばん」「—・された言い方」
つかい‐まわし【使い回し】
いろいろに使うこと。「—の利くスーツ」
つかい‐まわ・す【使い回す】
[動サ五(四)]一つのものをいろいろに使う。「一足の靴をビジネス、レジャーにと—・す」
つかい‐みず【使い水】
雑用に使う水。「漸(ようよう)分った。—だ」〈総生寛・西洋道中膝栗毛〉
つかい‐みち【使い道/使い途】
1 使う方法。使い方。「金の—を考える」 2 使う目的に応じたそれぞれの方面。用途。使い所。「—が広い道具」
つかい‐もの【使い物/遣い物】
1 使えるもの。使って役に立つもの。「壊れて—にならないテレビ」 2 (遣い物)他人に贈るもの。贈り物。進物(しん...
つかい‐やく【使い役】
⇒使い番2・3
つかい‐やっこ【使い奴】
使い走りをする者。召し使い。下僕。
つかい‐りょう【使い料】
1 使用するためのもの。「自分の—にする」 2 使用料。
つかい‐わけ【使い分け】
[名](スル)場合に応じて使い方・使う物などを区別すること。「被写体によってレンズを—する」
つかい‐わ・ける【使い分ける】
[動カ下一][文]つかひわ・く[カ下二]場合・目的・用途などに応じて、選んで使う。「相手によって応対する態度を—・...
使(つか)いを立(た)・てる
相手に使者を派遣する。使いを出す。
つか・う【使う/遣う】
[動ワ五(ハ四)] 1 人に何かの働きをさせる。人を雇ったり、言いつけたりして用をさせる。「人を—・って事業を始め...
つか・う【支ふ/閊ふ】
[動ハ下二]「つか(支)える」の文語形。
つか・う【仕ふ】
[動ハ下二]「つか(仕)える」の文語形。
つか◦う【付かふ/着かふ】
[連語]《動詞「つく」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」》ついている。「こと放(さ)けば沖ゆ放けなむ湊より辺—◦ふ時...
つこうど‐ごえ【つかうど声】
無愛想で、つっけんどんな言い方。とげとげしい物言い。「聞こえぬかと思うて…おさへ、—で」〈咄・聞上手〉
つかえ【支え/閊え】
1 都合の悪い事情。さしさわり。支障。「店に—さえなくば巳之の相手多吉も入れて遣ろ」〈緑雨・門三味線〉 2 (「痞...
つかえ【仕え】
仕官・奉公すること。また、その人。「—の身」
つかえ‐どころ【仕え所】
院の庁・親王家・摂関家・大臣家などの家政機関の一。力役その他の雑役に従う仕丁などの下級職員を管理し、院中・家中の雑...
つかえ‐まつ・る【仕へ奉る】
[動ラ四]《動詞「つか(仕)える」の連用形+動詞「まつ(奉)る」から》 1 「仕える」の謙譲語。おつかえ申し上げる...
つか・える【支える/閊える】
[動ア下一][文]つか・ふ[ハ下二] 1 じゃまなものがあったり行きづまったりして、先へ進めない状態になる。とどこ...