つの‐だる【角樽】
柄樽(えだる)の一種。角のような大きな柄をつけ、胴を朱または黒の漆で塗り、祝儀のときの進物として酒を贈るのに用いた。
つの‐つきあい【角突(き)合い】
《「つのづきあい」とも》仲が悪くてよくけんかをすること。いがみ合い。「部内で—が絶えない」
角(つの)突(つ)き合(あ)わ・せる
仲が悪くていつも衝突している。「ことあるごとに—・せている」
つの‐とかげ【角蜥蜴】
イグアナ科の爬虫(はちゅう)類。体長約10センチのトカゲ。米国の砂漠地帯に生息し、体は平たく、胴は楕円形。頭部や背...
つの‐とんぼ【角蜻蛉】
脈翅(みゃくし)目ツノトンボ科の昆虫。夏、草原を飛び、体長3センチくらいでトンボに似るが、触角は長くて先端が膨れ、...
つの‐はしばみ【角榛】
カバノキ科の落葉低木。山地に生え、葉は倒卵形。3月ごろ、穂状の雄花と頭状の雌花とがつく。果実はふつう2個が向き合っ...
つの‐はず【角筈】
動物の角で作った弓・矢の筈。
つの‐ふで【角筆】
「角筆(かくひつ)」に同じ。
つの‐ぶえ【角笛】
動物の角でつくった笛。牧童などが牛や羊を追うのに用いる。
つの‐へん【角偏】
漢字の偏の一。「解」「触」などの「角」の称。
つの‐また【角叉】
スギノリ科の紅藻。波の荒い海岸に群生する。長さ約15センチ、平たく葉状で、二またに分かれ、色は暗緑・淡紅・紫色など...
つの‐むすび【角結び】
ひもの結び方の一。こま結びにしたひもの両端を、角のように長く出したもの。
つのめ‐だ・つ【角目立つ】
[動タ五(四)]目に角(かど)を立てる。いきりたって対立する。かどだつ。「何かにつけて、たがいに—・った」〈万太郎...
つのめ‐どり【角目鳥】
ウミスズメ科の鳥。全長約35センチ。頭と背は黒く、顔と腹は白い。くちばしは大きく、左右からつぶしたように平たい。目...
つの‐もじ【角文字】
《「牛の角文字」の略》平仮名の「い」の字。また、「いとし」と続けるところから、恋文のこと。→二つ文字「問はぬもうし...
つのや‐づくり【角屋造(り)】
民家形式の一。母屋から直角に突き出した棟をもち、平面がL字形またはT字形となるもの。
つの‐ゆみ【角弓】
筈(はず)を角でつくった弓。〈和名抄〉
つの・る【募る】
[動ラ五(四)] 1 ますます激しくなる。こうじる。「寒さが—・る」「思いが—・る」 2 広い範囲に呼びかけて集め...
角(つの)を折(お)・る
高慢な態度や強情を張るのをやめて、すなおになる。「双方が—・って仲直りする」
角(つの)を矯(た)めて牛(うし)を殺(ころ)す
《牛の曲がっている角をまっすぐに直そうとして、かえって牛を死なせてしまうことから》小さな欠点を直そうとして、かえっ...
角(つの)を出(だ)・す
女性が嫉妬(しっと)する。焼きもちを焼く。角を生やす。「遅くなると女房が—・す」
角(つの)を生(は)や・す
「角を出す」に同じ。
つ‐ばき【唾】
《動詞「唾(つは)く」の連用形から。古くは「つはき」》唾液腺(だえきせん)から口の中に分泌されるねっとりした消化液...
つ‐は・く【唾く/唾吐く】
[動カ四]《「つばく」とも》つばを吐く。「三下(みたび)—・きて与へ給へ」〈神代紀・下〉
つばく・む【凸む】
[動マ四]《「つはくむ」とも》突出する。凹凸がある。「まなこの玉—・み出(い)でて」〈仮・伊曽保・上〉
ツ‐はん【ツ反】
「ツベルクリン反応」の略。
つば【唾】
唾液(だえき)。つばき。「—をのみ込む」
つば【鍔/鐔】
1 刀剣の柄(つか)と刀身との境に挟んで、柄を握る手を防御するもの。板状で、多く鉄製。 2 釜の胴まわりに庇(ひさ...
ツバイク
⇒ツワイク
ツバイク
⇒ツワイク
つばいち【海柘榴市/椿市】
奈良県の三輪(みわ)山麓に開かれた古代の市(いち)。交通の要地で、歌垣(うたがき)も行われた。つばきのいち。つばきいち。
つばい‐もち【椿餅】
《「つばきもち」の音変化》唐菓子の一。餅の粉に甘葛(あまずら)をかけ、丸く固めて椿の葉2枚で包んだもの。つばいもちい。
つばい‐もちい【椿餅】
「つばいもち」に同じ。
つばい‐もも【椿桃/油桃/光桃】
《「つばきもも」の音変化。「づばいもも」とも》「ネクタリン」に同じ。
つば‐おと【鍔音】
刀の鍔で相手の刃物を受け止めたときに出る音。また、刀を抜き差しするとき、鍔が鯉口(こいぐち)などに当たって出る音。
つばき【椿/山茶/海石榴】
1 ツバキ科の常緑高木。本州以南に自生するが、関東以北では海岸地帯に点在し、ヤブツバキともいう。高さ3〜7メートル...
つばき‐あぶら【椿油】
椿の種子からとれる不乾性油。黄色っぽく、特有のにおいがある。食用油・髪油などにする。伊豆諸島や九州南部が主産地。
つばきいち【海柘榴市】
⇒つばいち
つばきおおかみ‐やしろ【椿大神社】
三重県鈴鹿市山本町にある神社。祭神は猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)。伊勢国一の宮。猿田彦大本宮。
つばき‐スプリンターズ【椿スプリンターズ】
陸上リレーの女子日本代表チームの愛称。平成26年(2014)に一般公募により命名された。→韋駄天(いだてん)スプリ...
つばき‐ちんざん【椿椿山】
[1801〜1854]江戸後期の南画家。江戸の人。名は弼(ひつ)。別号、休庵・琢華堂など。初め金子金陵、のち渡辺崋...
つばきのうみのき【椿の海の記】
石牟礼道子の自伝的小説。昭和51年(1976)刊行。
つばきひめ【椿姫】
《原題、(フランス)La Dame aux camélias》小デュマの長編小説。1848年刊。1852年戯曲化。...
つばき‐もち【椿餅】
1 「つばいもち」に同じ。 2 蒸した道明寺糒(ほしい)または上糝粉(じょうしんこ)でこしあんを包み、椿の葉2枚で...
つばき‐もも【椿桃】
⇒つばいもも
つばきやま【椿山】
乙川優三郎の短編小説集。平成10年(1998)刊。表題作のほか、「ゆすらうめ」「白い月」など四つの短編時代小説を収める。
つば‐ぎわ【鍔際】
1 刀身が鍔に接するところ。つばもと。 2 物事のせっぱつまった状態。せとぎわ。「太夫もさらさら身の捨つるを、—に...
つばくら【燕】
「つばくらめ」の略。《季 春》「—や扇ならべし店の窓/杢太郎」
つばくら‐め【燕】
つばめ。つばくら。《季 春》
つばくろ【燕】
《「つばくら」の音変化》つばめ。《季 春》