つりがね‐むし【釣鐘虫】
繊毛虫綱の原生動物。有機質に富む淡水に多く、体長約1ミリ。鐘形の細胞体と細長い柄部からなり、柄で他物に付着し、上縁...
つり‐がま【釣(り)釜】
自在鉤(じざいかぎ)などにつり下げて火にかける釜。《季 春》
つり‐ぎ【釣(り)木/吊り木】
天井や棚などをつって支えるための細長い木。
つり‐ぎつね【釣り狐】
狐を罠(わな)などを用いて捕らえること。
つりぎつね【釣狐】
狂言。猟師の伯父に化けた狐が、殺生をやめて罠(わな)を捨てるよう猟師を説得するが、帰りに餌(えさ)の誘惑に負けて本...
つり‐ぐ【釣(り)具】
釣りの道具。釣り道具。ちょうぐ。「—店」
つり‐こうこく【吊り広告】
電車・バスなどの中に吊り下げるポスター。
つり‐こうろ【釣(り)香炉】
ひもでつり下げるようにした香炉。空(そら)だきして香をくゆらせる。
つりこみ‐ごし【釣(り)込み腰】
柔道で、相手の懐に回り込んで腰を低く下ろし、両ひざの伸展によって相手を腰につり上げ、前方へ投げる技。
つり‐こ・む【釣(り)込む】
[動マ五(四)]気を引いて誘い入れる。興味を起こさせて引き込む。「話に—・まれて時のたつのを忘れた」
つり‐ごうし【釣(り)格子】
家の外側に突出した格子窓。出格子(でごうし)。
つり‐さが・る【釣(り)下(が)る/吊り下(が)る】
[動ラ五(四)]つりさげた状態になる。「軒に風鈴が—・っている」
つり‐さく【吊り索】
物を吊り下げて、上下に移動させるためのロープやワイヤーなどをいう。スリング。
つり‐さ・げる【釣(り)下げる/吊り下げる】
[動ガ下一][文]つりさ・ぐ[ガ下二]つるして下げる。ぶらさげる。つるす。「軒に提灯(ちょうちん)を—・げる」
つり‐さつ【釣(り)札】
釣り銭として受け取る紙幣。→釣り銭
つり‐ざお【釣り竿】
魚釣りに用いる竿。竹・グラスファイバー・カーボンファイバーなどで作る。継ぎ竿・延べ竿など。竿。
つり‐し【釣(り)師】
趣味として釣りを楽しむ人。釣り人。
つりしかたぎ【釣師気質】
幸田露伴の釣り仲間としても知られる編集者、石井研堂による随筆集。アマチュア釣り談義としては最初期のもので、明治39...
つり‐しのぶ【釣(り)忍】
シノブの根茎を舟の形や井桁(いげた)に作り、夏、涼味を添えるため軒先につるもの。《季 夏》「水かけて夜にしたりけり...
つり‐せいろう【吊り井楼】
戦陣で用いた井楼の一。滑車で上下する箱に人を入れてつり上げ、敵情を偵察したもの。
つり‐せん【釣(り)銭】
代価より高額の貨幣で支払ったときに戻される差額の金銭。紙幣の場合は釣り札(さつ)ともいう。おつり。つり。
つりせん‐さぎ【釣(り)銭詐欺】
釣り銭を実際よりも多くだまし取ること。すでに受け取った釣り銭を隠し、まだ受け取っていないように見せかけて二重に取る...
つり‐だい【釣(り)台】
人や物をのせて運ぶ台。板を台とし、両端をつり上げて前後からかつぐ。
つり‐だいこ【釣太鼓】
雅楽用の太鼓の一。主に管弦合奏に用いる。鼓胴の厚さ約12センチ、鼓面の直径約60センチの扁平形で、円形の木の枠につ...
つり‐だし【吊り出し】
相撲のきまり手の一。両まわしを引いて相手のからだをつり上げ、土俵の外へ運び出す技。
つり‐だ・す【釣(り)出す/吊り出す】
[動サ五(四)] 1 だまして誘い出す。おびきだす。「甘言で—・す」 2 (吊り出す)相撲で、相手のからだをつり上...
つり‐だな【釣(り)棚/吊り棚】
1 上からつり下げた棚。 2 床脇棚の一。袋棚の下に通り棚を設け、その下に3枚の棚板を中央を高く、左右を低くし、つ...
つり‐だま【釣(り)球】
野球で、打者の打ち気をさそうような投球。
つり‐ぢょうちん【釣り提灯】
軒下などに提灯をつり下げること。また、その提灯。
つり‐づか【釣り束/吊り束】
鴨居(かもい)・天井などをつり支える短い柱。
つり‐て【釣(り)手/吊り手】
1 (釣り手)魚釣りをする人。つりびと。 2 蚊帳(かや)などをつるすときに用いるひもや金具。 3 (吊り手)「吊...
つり‐てんぐ【釣(り)天狗】
釣りの腕まえを自慢する人。
つり‐てんじょう【釣(り)天井/吊り天井】
1 つり上げておき、下に落として室内にいる人を押し殺すように仕掛けた天井。本多正純が徳川秀忠を殺そうとしたという伝...
つり‐とだな【釣(り)戸棚/吊り戸棚】
壁面などに、上からつるして支えた戸棚。
つり‐ど【釣(り)戸/吊り戸】
1 上方に金具を取り付け、上へつり上げれば開き、下ろせば閉まるようにした戸。蔀戸(しとみど)の類。 2 車付きの金...
つり‐どうぐ【釣(り)道具】
魚釣りに必要な道具。釣り竿(ざお)・釣り針・釣り糸など。釣り具。
つり‐どうろう【釣(り)灯籠】
軒先などにつるす灯籠。
つり‐どこ【釣(り)床/吊り床】
1 ハンモックのこと。《季 夏》 2 「壁床(かべどこ)」に同じ。
つり‐どの【釣(り)殿】
寝殿造りで、池に面して東西に設けられた建物。東釣り殿・西釣り殿とよぶが、一方を省略したものが多い。
つり‐なわ【釣(り)縄/吊り縄】
1 物をつるすのに用いる縄。「城のうちより、四方の屏の—を一度に切って落したりける間」〈太平記・三〉 2 魚を釣る...
つり‐ばし【釣(り)橋/吊り橋】
《「つりはし」とも》下部に橋脚がなく、両岸から張り渡したケーブルで橋床をつり下げた形の橋。近代のものは橋床にトラス...
つり‐はないけ【釣(り)花生け】
上からつるして用いる花生け。竹・金属・陶磁器などで作り、鎖などでつるす。釣り花入れ。
つり‐ばしご【釣り梯子/吊り梯子】
物にかけ、つるして用いる綱製などのはしご。
つり‐ばな【吊花】
ニシキギ科の落葉低木。山地に生え、葉は卵形で先がとがる。6月ごろ、緑白色か緑紫色の小花が長い柄でつり下がって咲く。...
つり‐ばな【釣(り)花/吊り花】
生け花で、天井からつるした花器に生けるもの。
つり‐ばり【釣(り)針/釣り鉤】
魚を釣るときに用いる先の曲がった針。鉤(はり)。
つりばり【釣針】
狂言。主人と太郎冠者が西宮の戎(えびす)神社に参詣し、妻を得られるよう祈願すると、夢のお告げによって釣り針を授かる...
つり‐ひげ【釣り髭】
ひげの先を上方にはねあげた口ひげ。江戸時代、寛永(1624〜1644)のころ、中間(ちゅうげん)・奴(やっこ)など...
つり‐びと【釣(り)人】
魚を釣る人。つりて。
つり‐ぶね【釣(り)船/釣(り)舟】
《「つりふね」とも》 1 釣りをするのに用いる船。 2 (「吊り舟」とも書く)生け花で、船の形をした釣り花生け。