の‐だけ【野竹/土当帰】
セリ科の多年草。山野に生え、高さ約1.5メートル。葉は羽状複葉で、基部は茎を抱く。秋、紫黒色の多数の小花を密につけ...
のだ‐し【野田市】
⇒野田
のだ‐せいぞう【野田誠三】
[1895〜1978]実業家。兵庫の生まれ。京都帝大卒業後、阪神電鉄に入社。大正12年(1923)から甲子園球場の...
の‐だち【野立ち】
「野立て」に同じ。
の‐だち【野太刀/野剣】
1 公家の兵仗(ひょうじょう)の太刀の総称。 2 室町時代、武士が肩に背負い、または、郎従に持たせた長大な刀。
の‐だて【野立て】
1 貴人が野外で駕籠(かご)などを立ててしばらく休むこと。のだち。 2 大演習などで野外に設けた天皇の休息所。御野...
の‐だて【野点】
野外で、茶をたてること。また、野外で催す茶会。野掛(のがけ)。
のだ‐の‐たまがわ【野田の玉川】
六(む)玉川の一。宮城県多賀城市の川。千鳥の名所。千鳥の玉川。[歌枕]「夕されば潮風こして陸奥(みちのく)の—千鳥...
のだ‐ふじ【野田藤】
フジのこと。藤の名所である野田(大阪市福島区野田)にちなむ名。
のだ‐よしひこ【野田佳彦】
[1957〜 ]政治家。千葉の生まれ。早稲田大学卒業後、松下政経塾に入塾。昭和62年(1987)千葉県議となる。平...
の‐だるき【野垂木】
化粧垂木(けしょうだるき)の上にあって屋根を支えている垂木。下からは見えない。
の‐だろ◦う
[連語]《準体助詞「の」+断定の助動詞「だ」の未然形+推量の助動詞「う」。話し言葉では「んだろう」とも》 1 念を...
のち【後】
1 その時のあと。その事のあと。「晴れ—曇り」「協議の—結論を出す」 2 これから先。未来。将来。「—の時代を担う...
のち‐いり【後入り】
⇒ごいり(後入り)
のちかがみ【後鑑】
江戸後期の歴史書。本編347巻、付録20巻。成島良譲ら編。嘉永6年(1853)成立。江戸幕府の命により編集した室町...
のち‐かた【後方】
のちほど。後刻。「—に鮨(やすけ)でも誂えようか」〈一葉・たけくらべ〉
のち‐がま【後窯】
4代藤四郎以後の瀬戸焼の茶入れ。特に、桃山時代から江戸前期のものをさす。
後(のち)悔(くや)・し
あとになって悔まれるさま。「深き心も知らであだ心つきなば、—・しき事もあるべきを」〈竹取〉
のち‐ぐすり【後薬】
将来に薬となること。あとで身のためになること。また、そのようなもの。「女郎の—とて折ふしの送り小袖」〈浮・敗毒散・二〉
のち‐ごと【後言】
死に際の言葉。この世に言いのこす言葉。遺言。「余り強く投げられて、—もせず死ににけり」〈盛衰記・四二〉
のち‐ざま【後様/後方】
のちの時。後年。後日。「大鼻の蔵人(くらうど)得業(とくごふ)といひけるを、—には、こと長しとて、鼻蔵人とぞいひけ...
のち‐ざん【後産】
「あとざん」に同じ。
のち‐じて【後仕手】
《「のちして」とも。ふつう「後ジテ」と書く》能または狂言で、前後二場ある曲の中入り後に出るシテ。⇔前仕手。
のち‐ずみ【後炭】
⇒ごずみ(後炭)
のち‐せ【後世】
のちの世。こうせい。「我が心、書いて—に留めたや」〈浄・今宮の心中〉
のち‐せ【後瀬】
1 次の瀬。下流の瀬。「鴨川の—静けく後も逢はむ妹には我は今ならずとも」〈万・二四三一〉 2 後日の逢瀬。後会。「...
のちせ‐やま【後瀬山】
福井県小浜市の小山。[歌枕]「—後も逢はむと思へこそ死ぬべきものを今日までも生けれ」〈万・七三九〉
のち‐ぞい【後添い】
妻と死別または離別した男が、後につれそった妻。後妻(ごさい)。うわなり。のちづれ。のちぞえ。
のち‐ぞえ【後添え】
「のちぞい」に同じ。
のち‐ぞなえ【後備え】
「あとぞなえ」に同じ。
のち‐づれ【後連れ】
「後添(のちぞ)い」に同じ。
のち‐の‐あおい【後の葵】
賀茂の祭の日に簾(すだれ)などにかけた葵を、祭りが過ぎた後日までそのまま残しておいたもの。「祭過ぎぬれば、—不用な...
のち‐の‐あした【後の朝】
男女が会って一夜をともにした翌朝。きぬぎぬ。後朝(ごちょう)。のちのあさ。「—は残りおほかる心地なむする」〈能因本...
のち‐の‐あやめ【後の菖蒲】
「六日の菖蒲(あやめ)」に同じ。
のち‐の‐おや【後の親】
実の親の死後、親と頼む人。ままおや。「あはれのことや。この姉君や、真人(まうと)の—」〈源・帚木〉
のち‐の‐きく【後の菊】
「十日の菊」に同じ。
のちのこうせつひゃくものがたり【後巷説百物語】
京極夏彦の推理小説。さまざまな妖怪をモチーフに事件を解決していく巷説百物語シリーズの一つ。平成15年(2003)刊...
のち‐の‐こと【後の事】
1 行く末のこと。また、死後のこと。 2 葬式や法要などの、死者をとむらう作法。のちのわざ。「命尽きぬと聞こし召す...
のち‐のち【後後】
1 それよりずっとあと。また、これから先。将来。「—まで語り継がれる」「—役立つだろう」 2 死者の法事をする7日...
のち‐の‐ちゅうしょおう【後中書王】
⇒具平(ともひら)親王
のち‐の‐つき【後の月】
1 次の月。翌月。来月。 2 陰暦8月15日夜の月を初名月というのに対して、9月13日夜の名月。十三夜。豆名月。栗...
のち‐の‐つきみ【後の月見】
陰暦九月十三夜の月見。八月十五夜の月見に対していう。《季 秋》
のち‐の‐ひがん【後の彼岸】
春の彼岸に対して、秋の彼岸のこと。《季 秋》
のち‐の‐ひな【後の雛】
陰暦9月9日の菊の節句に飾る雛。また、8月朔日に飾る雛。春の雛祭りに対していう。秋の雛。《季 秋》「—芒(すすき)...
のち‐の‐ほとけ【後の仏】
釈迦(しゃか)仏のあとを受けて出現する仏。弥勒仏(みろくぶつ)のこと。「あきらけく—の御代までも光伝へよ法のともし...
のち‐の‐やぶいり【後の藪入り】
正月の藪入りに対して、盆の藪入りのこと。《季 秋》→藪入り
のち‐の‐よ【後の世】
1 あとにくる時代。将来。後世。「偉業を—まで伝える」 2 死後の世。来世。あの世。後世(ごせ)。「—まで変わらぬ契り」
のち‐の‐よつ【後の四つ】
近世、吉原で引け時に拍子木を打って知らせる時刻。遊郭の終業時刻が一応正刻四つ(午後10時ごろ)とされていたのに対し...
のち‐の‐わざ【後の業/後の事】
「のちのこと2」に同じ。「はかなく日ごろ過ぎて、—などにもこまかにとぶらはせ給ふ」〈源・桐壺〉
のち‐ほど【後程】
少し時間がたったころ。少しあと。後刻(ごこく)。多く副詞的に用いる。「—おうかがいします」⇔先程(さきほど)。