もや【靄】
大気中に無数の微小な水滴が浮遊し、遠方がかすんで見える現象。気象観測では視程1キロ以上の場合をいい、1キロ未満の霧...
も‐や【母屋/身屋/身舎】
1 寝殿造りで、庇(ひさし)に対し、家屋の主体をなす部分。 2 離れ・物置などに対し、住居として用いる家。おもや。...
も‐や【喪屋】
1 墓の近くに造った、遺族が喪中を過ごす家。 2 本葬まで死体を安置しておく所。もがりのみや。あらき。「乃ち其処に...
もや
[間助]《係助詞「も」+間投助詞「や」から。上代語》名詞、活用語の終止形、助詞に付く。強い感動・詠嘆を表す。…(も...
も‐や
[連語]《係助詞「も」+係助詞「や」》名詞、副詞、活用語の連用形に付く。…のだろうか。…のではなかろうか。「聖教(...
もやい【舫い】
もやうこと。また、そのための綱。むやい。もや。「—をつなぐ」「—を解(と)く」
もやい【催合い/最合い】
共同で一つの事をしたり一つの物を所有したりすること。あいあい。おもやい。「墨ヲ—ニ使ウ」〈和英語林集成〉
もやい‐かかり【舫い繋り】
1隻の船から錨(いかり)を下ろし、この船に他の船がつなぎ合わされて、幾艘(そう)もの船が停泊すること。
もやい‐ぐい【舫い杭】
船をつなぎとめるための杭。かせ。
もやい‐づな【舫い綱】
船をつなぎとめるのに用いる綱。やりて。てやす。
もやい‐ぶね【舫い船】
他の船あるいは杭(くい)などにつなぎとめた船。停泊している船。
もやい‐むすび【舫い結び】
ひもの端に輪をつくる結び方の一。船をもやうのに用いられることからの名。ボウライン。
もや・う【舫う】
[動ワ五(ハ四)]船と船をつなぎ合わせる。また、杭(くい)などに船をつなぎとめる。むやう。「桟橋に—・う釣り船」
もや・う【催合う/最合う】
[動ワ五(ハ四)]寄り合って共同で事をする。また、物を共同で使用する。「井戸を三軒で—・う」
もや‐くや
[副](スル) 1 むしゃくしゃするさま。「さまざまの妄想が、狭い胸の中で、— —煮えくり返る」〈左千夫・隣の嫁〉...
もや‐く・る
[動ラ四]「もやつく」に同じ。「気も—・って蒸暑き材木納屋に立ち隠れ」〈浄・今宮の心中〉
もや‐げた【母屋桁】
⇒母屋(もや)3
もやし【萌やし/糵】
《「も(萌)やす」の連用形から》穀類などの種子を光を当てずに発芽させたもの。ふつう大豆・緑豆など豆類のものをさし、...
もやしっ‐こ【萌やしっ子】
もやしのようにひょろひょろ伸びて体力のない子供。
もや・す【萌やす】
[動サ五(四)]芽が出るようにする。もやしを作る。「大豆の芽を—・す」「いとど嘆きの芽を—・すと」〈かげろふ・下〉
もや・す【燃やす】
[動サ五(四)] 1 燃えるようにする。燃す。「落ち葉を—・す」 2 感情や意欲で心を高ぶらせる。「闘志を—・す」...
もやっ‐と
[副](スル) 1 俗に、ぼんやりしてはっきりしないさま。「—した写真」 2 俗に、不満・不快・疑念などを覚えて、...
もや‐つき
1 気分がすぐれずむかむかすること。むかつき。「腹に—ができまして」〈浮・織留・四〉 2 物事がごたごたすること。...
もや‐つ・く
[動カ五(四)] 1 むしゃくしゃする。むかむかする。もやくる。「胸に—・くものがあった」 2 物事がごたごたする...
もや‐の‐だいきょう【母屋の大饗】
《寝殿の母屋で行われたところから》平安時代、毎年正月に行われた大臣の大饗。→庇(ひさし)の大饗
もや‐もや
[副](スル) 1 煙や湯気などが立ちこめるさま。「湯気で—(と)している浴室」 2 実体や原因などがはっきりしな...
もやもや‐びょう【もやもや病】
⇒ウィリス動脈輪閉塞症
もや・る【靄る】
[動ラ五(四)]もやがかかる。「湖面が—・ってきた」