げき‐れつ【激烈/劇烈】
[名・形動]きわめてはげしいこと。また、そのさま。「—を極める争い」「—な口調」 [派生]げきれつさ[名]
げき‐ろう【逆浪】
さかまく波。世の中が乱れていることのたとえにもいう。ぎゃくろう。「この宮ぞ、誠に四海の—をも静められて」〈太平記・三四〉
げき‐ろう【激浪】
荒々しくはげしい波。物事の勢いがはげしいことのたとえにもいう。あらなみ。
げき‐ろん【激論/劇論】
[名](スル)はげしく論争すること。はげしい議論。「新法案をめぐって—する」
檄(げき)を飛(と)ば・す
自分の主張や考えを広く人々に知らせ同意を求める。また、それによって人々に決起を促す。飛檄。 [補説]誤用が定着して...
げ‐ぎ【外儀】
仏語。外面に現れた威儀や立ち居振る舞い。
げ‐ぎょ【懸魚】
屋根の破風(はふ)の中央および左右に下げて、棟木や桁(けた)の先端を隠す装飾板。三花(みつはな)・蕪(かぶら)・梅...
げ‐ぎょう【下行】
米などを下賜すること。また、その物。「人夫五六百人に兵粮を持たせて諸軍勢に—し」〈太平記・一七〉
げ‐ぎょう【夏行】
「夏安居(げあんご)」に同じ。《季 夏》
げ‐ぎょう【現形/顕形】
《「げんぎょう」の撥音の無表記》神仏などが、人前に姿をあらわすこと。「おほん神—し給ひて」〈伊勢・一一七〉
げ‐ぎょう【解行】
1 仏教の教理の理解と実践的な修行。 2 信仰と、その上に立った実践的な修行。
げ‐くう【外宮】
伊勢神宮の豊受大神宮(とようけだいじんぐう)のこと。⇔内宮(ないくう)。
げくう‐しんとう【外宮神道】
⇒伊勢神道(いせしんとう)
げ‐ぐう【下宮】
一つの神社にいくつかの神社が含まれているとき、最も低い場所にある社。下社(しもしゃ)。しものみや。→上宮 →中宮
げ‐ぐくり【下括り】
指貫(さしぬき)の裾に通したひもで足首の辺りをくくること。したぐくり。⇔上括(しょうくく)り。
げけ‐しゅじょう【下化衆生】
仏語。菩薩(ぼさつ)が、上には菩提(ぼだい)を求めると同時に、下に向かっては衆生を教化(きょうけ)・救済(ぐさい)...
げ‐けつ【下血】
[名](スル)種々の疾患により消化管内に出た血液が肛門から出ること。
げけ‐みょうあん【下化冥闇】
《衆生の迷いを闇にたとえた語》「下化衆生(げけしゅじょう)」に同じ。
げ‐げ【下下】
1 身分の低い者。しもじも。〈日葡〉 2 非常に劣っていること。下の下。「—の下の客と言はれん花の宿/越人」〈曠野...
げ‐げ【解夏】
「夏解(げあき)」に同じ。《季 秋》「雲晴れて—の鶯きこえけり/碧梧桐」
げ‐こ【下戸】
1 酒の飲めない人。酒が嫌いな人。⇔上戸(じょうご)。 2 律令制で、戸を大戸・上戸・中戸・下戸に分けたうちの最下...
げ‐こう【下向】
[名](スル) 1 高い所から低い所へおりていくこと。 2 都から地方へ行くこと。「先代一週忌の法会のために—して...
げ‐こう【下校】
[名](スル)学校を出て帰途につくこと。「台風が来るので早く—させる」⇔登校。
げ‐こう【外考】
律令制で、外位(げい)の人についての勤務評定。内位より昇進も遅かった。→内考
げ‐こう【還向】
神仏に参詣して帰ること。下向。「えその日のうちに—仕まつらざりしかば」〈大鏡・道長下〉
げ‐こうし【下格子】
格子をおろすこと。「月の明き夜は、—もせで、ながめさせ給ひけるに」〈大鏡・兼家〉
げ‐こく【下刻】
昔、1刻(2時間)を3分した、その最後の時間。→上刻 →中刻
げ‐こく【下国】
[名](スル) 1 律令制で、国を大・上・中・下の四等級に分けたうちの最下級の国。和泉(いずみ)・伊賀・志摩・伊豆...
げ‐こく‐じょう【下剋上/下克上】
1 下の者が上の者に打ち勝って権力を手中にすること。南北朝時代から戦国時代、農民が領主に反抗して一揆として蜂起し、...
下戸(げこ)と化(ば)け物(もの)は無(な)し
この世に化け物がいないように、本当に酒の飲めない人はいない。
下戸(げこ)の肴(さかな)荒(あ)らし
下戸は酒を飲まない代わりに、料理を食い荒らすということ。
下戸(げこ)の建(た)てたる倉(くら)も無(な)し
酒に金を使わないからといって、財産家になったという話も聞かない。ほどほどに酒を飲んで楽しんだほうがよい。
げ‐こん【下根】
《「根」は本来の性質の意》仏語。教えを受ける性質・能力が生まれつき劣っていること。仏道を修行する力の乏しいこと。ま...
げ‐ご【解悟】
仏語。迷いから解き放たれて、真実の道理を悟ること。悟りを開くこと。
げ‐ごく【下獄】
[名](スル)牢に入って刑に服すること。
げ‐ごもり【夏籠もり】
「夏安居(げあんご)」に同じ。《季 夏》
げ‐さ
[接尾]形容詞・形容動詞などの語幹に付いて名詞をつくり、いかにも…らしいさま、見るからに…そうなようす、などの意を...
げ‐さい【解斎】
斎戒を解き、平常に復すること。物忌みを終えること。直会(なおらい)。
げさい‐でん【解斎殿】
直会殿(なおらいどの)の異称。
げ‐さく【下作】
[名・形動] 1 出来の悪い作品。⇔上作。 2 品が悪いこと。また、そのさま。下品(げひん)。「—な話」
げ‐さく【下策】
へたな策略。拙劣な手段。⇔上策。
げ‐さく【外戚】
⇒げしゃく(外戚)
げ‐さく【戯作】
《「けさく」とも》 1 戯れに詩文を作ること。また、その作品。 2 江戸後期の通俗小説類の総称。洒落本・滑稽本・黄...
げさくウェルギリウス【戯作ウェルギリウス】
《原題、(フランス)Le Virgile travesti》スカロンの詩。1648年〜1653年頃の刊行。
げさくざんまい【戯作三昧】
芥川竜之介の小説。大正6年(1917)発表。戯作の執筆にふける曲亭馬琴(きょくていばきん)を主人公として、作者自身...
げさく‐しゃ【戯作者】
戯作を業とする人。特に、江戸後期の通俗作家。
げさく‐にん【下作人】
中世後期、名主・作人の下に属し、実際に耕作した荘園農民。
げ‐さん【下散/下算】
鎧(よろい)の草摺(くさずり)の異称。
げ‐ざん【下山】
[名](スル)《「げさん」とも》 1 山を下りること。「全員が無事—する」⇔登山。 2 寺で一定期間修行したのち、...
げ‐ざ【下座】
[名](スル) 1 貴人に対して行う礼。座をおりて平伏すること。「門番が忽ち本門の側に—した」〈鴎外・渋江抽斎〉 ...