こおり【氷/凍り】
1 水が固体状態になったもの。1気圧のもとではセ氏0度以下で固体化する。比重0.917。《季 冬》「歯豁(あらは)...
こおり【郡】
律令制で、国の下に位置する地方行政区画。里・郷・村を包括するもの。→郡(ぐん)
こおり‐あずき【氷小豆】
小豆あんに削り氷をかけた食べ物。金時。《季 夏》
こおり‐あられ【氷霰】
雪霰(ゆきあられ)が芯(しん)となり、外側に氷の層ができた、透明または半透明の固い粒。直径5ミリ未満のものをいう。→霰
こおり‐うめ【氷梅】
染め模様の名。氷の割れ目を全体に描き、ところどころに梅の花を散らしたもの。
こおり‐えいせい【氷衛星】
大量の氷で表層が覆われた衛星。木星、天王星、海王星などの外惑星の衛星に見られる。氷は、水のほか、アンモニア、メタン...
こおり‐かざん【氷火山】
溶岩ではなく低温の氷などを噴出する地形。水、アンモニア、メタンなどを含む液体と固体が入り混じった物質を噴出し、その...
こおり‐がけ【氷掛(け)】
コンペイトーの製法。菓子種に氷蜜をかけ、熱した銅板の上を転がして蜜を乾燥させ、全面に小さな角をつくる。
こおり‐がさね【氷襲】
1 襲の色目の名。表はつやのある白、裏は白無地。冬に用いる。 2 白い鳥の子紙を2枚重ねたもの。手紙や歌を書くのに...
こおり‐がし【氷菓子】
牛乳・果汁・卵・砂糖水などを凍結させた菓子。アイスキャンデー・シャーベットなど。《季 夏》
こおり‐ぎり【氷霧】
微細な氷の結晶が大気中に浮遊して、1キロ以上離れた物がぼやけて見える現象。ひょうむ。
こおり‐こんにゃく【凍り蒟蒻/氷蒟蒻】
こんにゃくを寒気にさらして凍らせ、乾燥したもの。精進料理などに用いる。こごりこんにゃく。しみこんにゃく。《季 冬》
こおり‐ざとう【氷砂糖】
純度の高い砂糖を溶かし、ゆっくり水分を蒸発させて大きな結晶にしたもの。果実酒・料理などに用いるほか、そのまま菓子と...
こおり‐じるこ【氷汁粉】
汁粉の上に削り氷をかけたもの。《季 夏》
こおり‐すい【氷水】
削り氷に蜜・シロップなどをかけたもの。かきごおり。こおりみず。
こおり‐すべり【氷滑り】
氷上を滑る遊び。アイススケートの類。《季 冬》
こおり‐そば【凍り蕎麦/氷蕎麦】
ゆでたそば切りを寒気にさらして凍らせ、乾燥させたもの。熱湯で戻して食する。
こおり‐だい【氷代】
1 氷の代金。 2 暮れに支給する餅代に対して、夏場に支給する小額の金銭。また、夏場に政党や党内の派閥が所属議員に...
こおり‐ちかく【氷地殻】
氷で覆われた惑星や衛星の表層部。木星、天王星、海王星の衛星や冥王星などの太陽系外縁天体の表面に存在し、水、アンモニ...
こおりちくねつ‐くうちょうシステム【氷蓄熱空調システム】
⇒氷蓄熱システム
こおりちくねつ‐システム【氷蓄熱システム】
水を氷または湯にして熱を蓄え、それを空調などに利用すること。夏は夜間に氷をつくり、昼間に冷房に用い、冬は夜間にお湯...
こおり‐つ・く【凍り付く】
[動カ五(四)] 1 凍って、他の物にくっつく。「バケツが地面に—・く」 2 硬く凍る。凍結する。いてつく。「かち...
こおり‐づめ【氷詰(め)】
魚や肉などの腐敗を防いだり、鮮度を保たせたりするために、その容器の中に氷を詰めること。「—にして輸送する」
こおり‐どうふ【凍り豆腐/氷豆腐】
豆腐を凍らせてから乾燥させた食品。本来は冬の寒気を利用して作るが、今では冷凍機・乾燥機を利用して作るものも多い。高...
氷(こおり)と炭(すみ)
二つのものの性質が、まったく相反していることのたとえ。また、両者の仲が非常に悪いことのたとえ。水と油。
こおり‐なだれ【氷雪崩】
氷河などから落下した氷によって引き起こされる雪崩。氷・雪に岩石が混じることがあり、高速で遠くまで到達する。
コオリナ‐リゾート
米国ハワイ州、オアフ島南西部の海岸保養地。ホノルルの西約30キロメートルに位置する。1980年代より新興リゾート地...
氷(こおり)に座(ざ)・す
水の上にはった氷の上に座ると、体温で氷が溶けて下に落ちる。きわめて危険な状態にいることのたとえ。
氷(こおり)に鏤(ちりば)・む
《「塩鉄論」殊路から》とけやすい氷に彫刻する。骨を折ってもかいのないこと、また、質の悪いものを飾っても無駄であるこ...
こおり‐ねつりょうけい【氷熱量計】
高温物体を氷の中に入れ、解けた氷の量を測定することによってその物体が失った熱量を測定する熱量計。
こおりのうみ【氷の海】
《原題、(ドイツ)Das Eismeer》フリードリヒの絵画。カンバスに油彩。縦97センチ、横127センチ。氷の海...
こおり‐の‐かざん【氷の火山】
⇒氷火山
こおり‐の‐じごく【氷の地獄】
⇒八寒地獄(はっかんじごく)
こおり‐の‐ついたち【氷の朔日】
陰暦6月1日。昔、宮中で、冬にできた氷を氷室(ひむろ)から取り出して群臣に賜る儀式がこの日行われた。民間では、正月...
こおり‐の‐つかさ【郡司】
「ぐんじ(郡司)」に同じ。
こおり‐の‐はな【氷の花】
氷の表面にできる花のような模様。また、氷花(ひょうか)のこと。《季 冬》
こおり‐の‐みやけ【郡家】
郡司が政務を執る所。ぐんけ。ぐうけ。
こおり‐の‐みやつこ【郡造】
郡司の長官。大領(だいりょう)。
こおり‐の‐やいば【氷の刃】
氷のように研ぎ澄まされた鋭い刀や剣の刃。こおりのつるぎ。「抜けば玉散る—」
氷(こおり)は水(みず)より出(い)でて水(みず)よりも寒(さむ)し
《「荀子」勧学から》弟子が師よりも勝ることのたとえ。青は藍(あい)より出でて藍より青し。
こおり‐ぶぎょう【郡奉行】
江戸時代、各藩に置かれて地方の行政に当たった職名。農民の管理や徴税・訴訟などを扱った。郡代。
こおり‐ぶくろ【氷袋/氷嚢】
⇒ひょうのう(氷嚢)
こおり‐まくら【氷枕】
熱のあるときなどに、氷や冷水を入れて頭部を冷やすゴム製の枕。
こおり‐みず【氷水】
1 飲み水に氷を入れて冷たくしたもの。 2 「こおりすい」に同じ。《季 夏》「日焼顔見合ひてうまし—/秋桜子」
こおり‐みつ【氷蜜】
氷砂糖を細かくしたものを鶏卵の白身で溶いて煮詰めたもの。
こおり‐もち【凍り餅/氷餅】
寒中にさらして凍らせた餅。信州・東北地方で作る。しみ餅。こおりのもち。《季 冬》
こおり‐や【氷屋】
1 氷を製造・販売する店。また、その人。 2 夏に、氷水などの飲料を売る店。また、その人。氷店(こおりみせ)。
こおりやま【郡山】
福島県中部の商工業都市。奥州街道の宿場町として発達し、交通の要地。同県の経済の中心。人口33.9万(2010)。
こおりやま‐し【郡山市】
⇒郡山
こおりやま‐じょう【郡山城】
奈良県大和郡山市にあった城。筒井順慶が天正8年(1580)より築城。同11年天守閣建造。犬伏城。