つま‐だか【褄高】
和服の褄を高くとった着付けのしかた。
つま‐だち【爪立ち】
[名](スル)足のつま先で立つこと。「—して棚の上をのぞく」
つま‐だ・つ【爪立つ】
[動タ五(四)]「爪先立つ」に同じ。「—・って塀の向こうを見る」 [動タ下二]「つまだてる」の文語形。
つま‐だ・てる【爪立てる】
[動タ下一][文]つまだ・つ[タ下二]つま先で立つようにする。「足を—・てて人垣の中をのぞき込む」
つま‐づま【端端】
物事のはしばし。すみずみ。「—合はせて語る虚言(そらごと)は恐しき事なり」〈徒然・七三〉
つま‐で【枛手】
荒削りした、かどのある材木。角材。「衣手の田上山の真木さく檜(ひ)の—を」〈万・五〇〉
つま‐どり【褄取り】
1 着物の褄を手でつまんで持ち上げること。 2 相撲のきまり手の一。相手の足首またはつま先を取って後ろに引き上げて...
つまとり‐そう【褄取草】
サクラソウ科の多年草。高山に生え、高さ約10センチ。茎の上部に細長い葉が数枚集まってつく。夏、白い花を開く。花冠は...
つまとわたし【妻と私】
江藤淳の随筆。副題「41年間連れ添った愛妻への鎮魂記」。平成11年(1999)「文芸春秋」誌に発表。著者の生前に発...
つま‐ど【妻戸】
1 寝殿造りで、殿舎の四隅に設けた両開きの板扉。 2 家の端方にある開き戸。
つま‐どい【夫問ひ/妻問ひ】
恋い慕って言い寄ること。特に、男が女のもとへ通って求婚すること。「いにしへのますら壮士(をとこ)の相競ひ—しけむ葦...
つまどい‐こん【妻問婚】
婚姻形式の一。夫婦が結婚後も同居せず、夫が妻の家に通うもの。
つま‐ど・う【夫問ふ/妻問ふ】
[動ハ四]恋い慕って言い寄る。求婚する。「いにしへの小竹田壮士(しのだをとこ)の—・ひし菟原処女(うなひをとめ)の...
つまど‐ぐち【妻戸口】
寝殿造りなどの妻戸になっている出入り口。
つまどり‐おどし【褄取威】
鎧(よろい)の威の一。袖や草摺(くさずり)の端を斜めに、地色とは別の色で威したもの。
つま‐ど・る【褄取る】
[動ラ五(四)] 1 着物の褄を手でつまんで持ち上げる。「着流しの裾を—・って歩く」 2 鎧(よろい)の袖や草摺(...
つま‐なし【妻梨】
梨のこと。「梨」に「無し」を掛けて用いる。「もみち葉のにほひは繁し然れども—の木を手折(たを)りかざさむ」〈万・二...
つまのおんなともだち【妻の女友達】
小池真理子の短編小説。平成元年(1989)、第42回日本推理作家協会賞にて短編および連作短編集部門賞受賞。
つま‐の‐こ【夫の子/妻の子】
夫婦などが、互いに相手を親しんで呼ぶ語。「佐保渡り我家(わぎへ)の上に鳴く鳥の声なつかしき愛(は)しき—」〈万・六六三〉
つま‐の‐みこと【夫の命/妻の命】
夫婦などが、互いに相手を敬って呼ぶ語。「はしきよし—も明け来れば門に寄り立ち」〈万・三九六二〉
つま‐はじき【爪弾き】
[名](スル) 1 人さし指や中指を親指の腹に当て、強くはじくこと。嫌悪・軽蔑・非難などの気持ちを表すしぐさ。 2...
つま‐はずれ【褄外れ/爪外れ】
着物の褄のさばき方。転じて、身のこなし。「しとやかな—で、膝(ひざ)をついた」〈野上・迷路〉
つまびら‐か【詳らか/審らか】
[形動][文][ナリ]《「つばひらか」の音変化。古くは「つまひらか」》くわしいさま。物事の細かいところまではっきり...
つま‐びき【爪弾き】
[名](スル)弦楽器を指先ではじいて鳴らすこと。つめびき。「三味線を—する」
つま‐び・く【爪弾く/爪引く】
[動カ五(四)] 1 弦楽器を指先ではじいて鳴らす。「ギターを—・く」 2 弓の弦を指先ではじく。「梓弓—・く夜音...
つま‐びさし【妻庇/妻廂】
建物の妻側につけた庇。
つま‐べに【爪紅】
1 女性の化粧で、指の爪に紅を塗ること。また、それに用いる紅。マニキュア。ペディキュア。 2 ホウセンカの別名。つ...
つまべに‐ちょう【褄紅蝶】
シロチョウ科のチョウ。翅(はね)は開張約10センチで白色、前翅の端に黒褐色に縁どられた橙紅色の紋がある。九州南端か...
つまま◦れる【摘まれる/撮まれる/抓まれる】
[連語]《動詞「つまむ」の未然形+受身の助動詞「れる」》「摘む4」に同じ。「狐(きつね)に—◦れる」
つまみ【摘み/撮み/抓み】
1 つまむこと。また、つまんだ量。「ひと—の塩」 2 つまんで持つように器具などに取り付けた部分。「ボリュームの—...
つまみ‐あらい【摘み洗い】
[名](スル)衣服などの汚れた部分だけをつまんで洗うこと。「襟を—する」
つまみ‐ぐい【摘み食い】
[名](スル) 1 指でつまんで食べること。「味見のために—する」 2 こっそり盗み食いをすること。「来客用の菓子...
つまみ‐ざいく【撮み細工】
江戸初期からの伝統的な手芸で、薄絹や薄紙などの小片を三角に折り、つまんでのり付けしながら花鳥や蝶などの形をつくるも...
つまみ‐しんこく【摘み申告】
脱税の手段の一。確定申告の際に、所得の一部だけを申告すること。
つまみ‐だ・す【摘み出す/撮み出す】
[動サ五(四)] 1 指先などでつまんで外へ出す。「水面に浮いたごみを—・す」 2 人を力ずくで外へ引きずり出す。...
つまみ‐と・る【摘み取る/撮み取る】
[動ラ五(四)]指先などでつまんでとる。「雑草を—・る」
つまみ‐な【摘み菜/撮み菜】
カブ・ダイコンなどの、まびき取った菜。まびき菜。《季 秋》「椀に浮く—うれし病むわれに/久女」
つまみ‐ぬい【撮み縫い】
布を折り、その折り山をつまんで縫うこと。別布をつけずに四つ身の衽(おくみ)や長ジュバンの襟などをつくるときに用いる。
つまみ‐もの【摘み物】
「摘(つま)み3」に同じ。
つま・む【摘む/撮む/抓む】
[動マ五(四)] 1 指先ではさむ。指先や箸(はし)などではさみもつ。「鼻を—・む」「塩をちょっと—・む」 2 指...
つまむかえ‐ぶね【妻迎へ船】
妻を迎えに出る船。特に、七夕(たなばた)に彦星(ひこぼし)が乗って織女を迎えに天の川に漕(こ)ぎ出すという船。「彦...
つま‐もの【妻物】
「妻2㋐」に同じ。
つま‐もよう【褄模様】
女性の着物の褄につけた模様。また、その模様をつけた着物。
つま‐や【妻屋/嬬屋】
夫婦の寝所。ねや。「我妹子(わぎもこ)と二人我が寝(ね)し枕づく—のうちに」〈万・二一〇〉
つま‐やか
[形動ナリ]こぢんまりしたさま。「鎧かろげに着なし、小具足—にして」〈保元・上〉
つま‐ようじ【爪楊枝】
歯にはさまった物を取ったり、食物を刺したりするための小さい楊枝。こようじ。
つまよねむれ【妻よねむれ】
徳永直の長編小説。昭和21年(1946)から昭和23年(1948)にかけて、「新日本文学」誌に断続的に発表。同年刊...
つまよばらのように【妻よ薔薇のように】
成瀬巳喜男監督による映画の題名。昭和10年(1935)公開。原作は中野実の戯曲「二人妻」。出演、丸山定夫、千葉早智...
つま‐よ・る【爪縒る】
[動ラ四]矢を指先にのせ、もう一方の手の指先で回しながら、矢柄(やがら)や羽・鏃(やじり)などのぐあいを調べる。「...
つまら◦ない【詰(ま)らない】
[連語]《動詞「つまる」の未然形+打消しの助動詞「ない」》 1 おもしろくない。興味をひかない。「—◦ない映画」 ...