てんとり‐はいかい【点取り俳諧】
点者に評点を請い、その点の多少で優劣を競う遊戯的な俳諧。
てんとり‐むし【点取り虫】
試験にいい点を取ることだけを目的に、がつがつ勉強する学生・生徒をひやかしていう語。
てん‐どう【天堂】
1 天上界にあって神仏が住むという殿堂。天宮(てんぐ)。 2 仏教で、天上界。また、極楽浄土。 3 キリスト教で、天国。
てん‐どう【天童】
1 仏教の守護神や天人などが子供の姿になって人間界に現れたもの。 2 祭礼のときなどに、天人に扮(ふん)する少年・...
てんどう【天童】
山形県中東部の市。もと織田氏の城下町。将棋の駒を特産。人口6.2万(2010)。
てん‐どう【転動/顛動】
[名](スル) 1 まわり動くこと。また、ころがし動かすこと。「或(あるい)はこれを用いて器械を—し」〈中村訳・西...
てんどう‐あらた【天童荒太】
[1960〜 ]小説家。愛媛の生まれ。本名、栗田教行。映画の原作などを手がけたのち、作家活動に入る。「悼む人」で直...
てんどう‐おんせん【天童温泉】
山形県天童市にある温泉。泉質は硫酸塩泉。
てんどう‐し【天童市】
⇒天童
てんどう‐じん【天道神】
陰陽道(おんようどう)でいう方角神の一。月ごとに位置を変え、その方角に向かって事を行えば吉であるという。
てんどう‐せつ【天動説】
地球が宇宙の中心に静止し、他のすべての天体が地球の周りを回っているという説。古代・中世の宇宙観で、プトレマイオスに...
天道(てんどう)是(ぜ)か非(ひ)か
《「史記」伯夷伝から》公平とされるこの世の道理は、果たして正しいものに味方していると言えるのだろうか。疑わしいかぎりだ。
てんどう‐にょじょう【天童如浄】
[1162〜1227]中国、宋代の曹洞宗の僧。越州(浙江(せっこう)省)の人。天童山景徳寺の住持。日本の道元はその...
てん‐どく【点読】
[名](スル)漢文を点図によって訓読すること。
てん‐どく【転読】
[名](スル) 1 経題や経典の初・中・終の数行だけを略読すること。大部の経典、特に「大般若経」600巻について行...
てん‐どく【顛読】
[名](スル)漢文を返り点に従って下から上へ返って読むこと。⇔直読。
てん‐どん【天丼】
《「てんぷら丼(どんぶり)」の略》どんぶり飯にてんぷらをのせ、濃いめのつゆをかけたもの。
てんな【天和】
《「てんわ」の連声(れんじょう)》江戸前期、霊元天皇の時の年号。1681年9月29日〜1684年2月21日。
てん‐なが【点長】
[形動ナリ]達筆めかして、文字の点や画を長く引いて書くさま。「手を書きたるにも…ここかしこの—に走り書き」〈源・帚木〉
てんなん‐しょう【天南星】
サトイモ科テンナンショウ属の植物の総称。マムシグサ・ウラシマソウ・ミミガタテンナンショウ・ムサシアブミなど。花は仏...
てん‐なんばん【天南蛮】
かけそばにてんぷらを入れ、裂いたネギを散らしたもの。
てん‐に
[副]まったく。てんで。てんと。「—あきれていたりし所に」〈虎明狂・文蔵〉
天(てん)に在(あ)らば比翼(ひよく)の鳥(とり)地(ち)に在(あ)らば連理(れんり)の枝(えだ)
《白居易「長恨歌」から》夫婦の情愛のきわめて深いことのたとえ。比翼連理。→比翼の鳥 →連理の枝
テンニエス
[1855〜1936]ドイツの社会学者。社会をゲマインシャフト(共同社会)とゲゼルシャフト(利益社会)の2類型に概...
天(てん)に口(くち)無(な)し人(ひと)を以(もっ)て言(い)わしむ
天には口がないから何も言わないが、その意思は人の口を通じて告げられる。
天(てん)に順(したが)う者(もの)は存(そん)し天(てん)に逆(さか)らう者(もの)は亡(ほろ)ぶ
《「孟子」離婁上から》天の理法に従う者は存続して栄え、天の理法に反する者は滅びる。
天(てん)に跼(せくぐま)り地(ち)に蹐(ぬきあし)す
《「詩経」小雅・正月から》天は高いのに背をかがめて行き、地は厚いのに抜き足で歩く。恐れて身の置き所がないことのたと...
天(てん)に唾(つば)する
「天に向かって唾(つばき)を吐く」に同じ。天を仰いで唾する。
天(てん)に二日(にじつ)無(な)し
《「礼記」曽子問から》天に二つの太陽がないように、一国に二人の君主があってはならない。
天(てん)に向(む)かって唾(つばき)を吐(は)く
《上を向いてつばを吐くと、それがそのまま自分の顔に落ちてくるところから》人に害を与えようとして、かえって自分に災い...
天(てん)にも地(ち)にも掛(か)け替(が)え無(な)い
この世において替わるべきものがない。最も大切なものにいう。
天(てん)にも昇(のぼ)る心地(ここち)
非常にうれしい気持ちのたとえ。
てん‐にゅう【転入】
[名](スル) 1 他の土地からその土地へ移り住むこと。「隣県から—する」「—届」⇔転出。 2 他の学校から移って...
てん‐にょ【天女】
天上界の女性。吉祥天女・弁財天女など。また、この世に二人といないような美しい女性をたとえていう語。「—の舞」
てん‐にん【天人】
天上界に住む者。音楽を奏し、天華を降らせ、瓔珞(ようらく)をなびかせて虚空を飛行(ひぎょう)するとされる。
てんにん【天仁】
平安後期、鳥羽天皇の時の年号。1108年8月3日〜1110年7月13日。
てん‐にん【転任】
[名](スル)同じ組織の中で他の職務または任地にかわること。「新設校に—する」
てんにん‐か【天人花】
フトモモ科の常緑小低木。沖縄など暖地に自生し、高さ約2メートル。葉は長楕円形でやや厚い。夏、紅紫色の5弁花を開く。...
てんにん‐からくさ【天人唐草】
イヌノフグリの別名。
てんにん‐きょう【天人峡】
北海道中央部、大雪山群の主峰、旭岳の南西麓にある峡谷。柱状節理を示し両岸に高さ250メートル、長さ8キロメートルの...
てんにん‐ぎく【天人菊】
キク科の一年草。高さ約60センチ、全体に毛がある。葉は長楕円形。夏、周辺が黄褐色で中央が紫色を帯びる頭状花をつける...
てんにんごすい【天人五衰】
三島由紀夫の長編小説「豊饒の海」の第4巻。昭和46年(1971)刊行。第1巻から第3巻までの主人公の転生者と思われ...
てんにん‐そう【天人草】
シソ科の多年草。日本特産。山地の木陰に生え、高さ約1メートル。茎は四角柱、葉は長楕円形で先がとがる。夏の終わりに、...
てんにん‐ちょう【天人鳥】
テンニンチョウ科の鳥。雄は尾羽が体の2倍近く長く、頭・背・尾が黒色でほかは白く、くちばしが赤い。カエデチョウの巣に...
てんにん‐の‐ごすい【天人の五衰】
⇒五衰(ごすい)
テンニース
⇒テンニエス
てんねき
[副]まれに。たまに。「血の道も—見える長局(ながつぼね)」〈柳多留・初〉
てん‐ねん【天年】
天から受けた寿命。天寿。「—を全うするに至らざりしは」〈子規・墨汁一滴〉
てん‐ねん【天然】
[名・形動] 1 人為が加わっていないこと。自然のままであること。また、そのさま。「—の良港」⇔人工。「栄養不足で...
てんねん‐あい【天然藍】
植物の藍からとった染料。→人造藍